東女美女烈伝.3 中島翔子

大快獣

中島翔子は美しいんだ。

「怪しい獣」と書いて怪獣。
しかしリングで縦横無尽に動き回る彼女に「怪しさ」の欠片など微塵もない。
表情も試合も実に快活。まさに快獣。
1.47メートルの大快獣。
1ミリたりとも怪しさなどない。
入場から試合中の表情、返事、技。すべてが快活。
これでもかと快活な大怪獣。大快獣。

私がモロボシ・ダンならカプセル怪獣に加えたい。
アギラよりは強いと思う。

「行けっ!ナカジマっ!」
「ハイッ!」

格闘王前田日明はウルトラマンがゼットンに負けるのを見てプロレスラーを志したという。
また、大阪出身ということで、ゴモラが大坂城を破壊した時は自転車を飛ばして現地へ行き、警備員に状況を尋ねたという。

もはやそれが常となっているユニット編成プロレスがなかば御法度の東女において、団体内でユニットを組むほどの特撮ファンである彼女の中で「怪獣」とはどういった存在なのだろうか。

レイミステリオJr.の10倍の619に現石川県知事の10倍の北斗原爆。海外でも日本でも彼女の試合はいつだって快活。

プロレスとは本来単純明快なものなはず。
団体の黎明期から10年の長きに渡り、エース山下実優とともに東女の屋台骨を技術で支える大快獣。

そんなリトルモンスターにも弱点があることを私は知っている。
特典会でちょっぴりモヂモヂとシャイな感じになるのがとってもキュート。コレは弱点ではなかろうか。
はたまたコレも快活のうちなのだろうか。

1.47万光年離れた光の国からやってきた大快獣は今日も会場を朗らかに照らす。



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