東女美女烈伝.5 鈴木志乃
愚直なディアボリカ
鈴木志乃は美しいんだ。
愚直。寝ても覚めてもとにかく愚直。
プロレスラーとしてもアイドルとしても。
正調式から胴締め式に移行する瞬間。沸き立つ会場。
AWAの帝王バーン・ガニアも天国で微笑んでいるに違いない。
かつてアントニオ猪木や飯塚高史のそれが「魔性のスリーパー」と形容されていたが、彼女のそれも実に魔性。愚直の先のファム・ファタル。
私はいつかこの技で自力初勝利を献上した凍雅を絞め落としてリベンジしてくれると信じている。
彼女にはバスガイドという経歴がある。
小橋建太、小島聡。社会人経験のあるプロレスラーは数多いるが、彼女もそのうちの一人となる。
トラック野郎の女神として絶大な支持を集めた八代亜紀にも地元熊本でバスガイドという過去がある。
どうしても歌手になりたいという強い想いが勝り歌手となり大成功。
鈴木志乃はどうしてもアイドルになりたいという強い想いが勝りアイドル(兼プロレスラー)の道へ。今のところその選択が大成功かはわからないが、アッパーキック61連発という企画は、もはや極真の百人組手に匹敵する狂気を感じた。松井章圭や数見肇でもやらないと思う。
彼女はアイドルジャンキーなのだ。彼女のファンがもし読んでいたら、私は殺されてしまうかもしれないがあえて。鈴木志乃はイカれている。
アントニオ猪木をはじめとして、成功したプロレスラーというのは、大なり小なりみな、イカれている。
「皆様の正面に見えますのは現代プロレス界いちイカれた女、鈴木志乃でございまぁす。」
愚直に魔性を重ね着した彼女は今日もあなたのお姫様になる。
大成功する日はきっとくる。
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