東女美女烈伝.29 アジャコング

戦慄のバトルシップ

アジャコングは美しいんだ。

「アジャ・コング」
ではなく
「アジャコング」
だそうだ。

2023年に私は四半世紀ぶりの女子プロレス観戦をしたが、「優しい世界」と形容される東女のリングに世界の超獣が参戦していると知って驚いた。

私が初めてプロレス観戦をしたのは1997年。床屋でもらったタダ券で全日本女子プロレスへ。中学生までは無料で見れた気がする。
アジャコングはすでに退団し、アルシオン旗揚げに備えていた時期。
初めて見るプロレスはなんだかよくわからないうちに終わった。
興行データベースを見ると当時IWA JAPAN所属で現さくらえみの元川恵美も助っ人参戦していたようだ。
友人と撤収作業を手伝い帰路についた(今もあるかは知らないが田舎ではよくあるシステムでギャラは大会ポスターが定番。会場に残っている選手にサインをしてもらえた)。
なにをもってそこからプロレスにのめり込んでいったのかはよく覚えていない。とにかくプロレス村への入国手続きは全日本女子プロレスだった。

話をアジャコングに戻そう。
どこで彼女を知ったのかは覚えていない。メディア露出の多い彼女。いずこかで知ったのだろう。
どこかの会場でミゼットプロレスの名手角掛留造と共に撤収作業をしている際に、

「お、おつかれさーん。」

と声をかけてもらったことを覚えている。
あれから25年。
2023年8月5日、中島翔子凱旋興行でのスーパー・ササダンゴ・マシンとのシングルマッチ。
ササダンゴの壮絶な仕掛けに対して見事にアジャストするアジャコングに世界の超獣を見た。
リビングレジェンドとしての郷愁すら感じる年齢だが、リング上の彼女を見るに隠居するにはまだ早い。
単なる「修行枠」ではなく、かつて獄門党の斬り込み隊長として腕をならした彼女が東女で腕を振るう時は来るのか。
東女という物語の登場人物として、寵愛するらくちゃんとタイトルを巻くときは来るのか。
恐怖という心をぶち壊す劇薬を優しい世界にばら撒いてくれるのを心待ちにしている。


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