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KAKUTAファイナルカウントダウン.4 角田奈穂負け名勝負BEST5


昔、「リングの魂」っていうステキな番組がありました。
南原清隆や勝俣州和らが橋本真也はじめ様々なプロレスラーや格闘家をフィーチャーする伝説の格闘バラエティ。

果ては「芸能界柔道王決定戦」という今こそやってほしい企画まで。それはそれはプロレスファンにとっては堪らない番組でした。
その中でね。

アントニオ猪木負け名勝負BEST10

っていう企画があったんです。
そこで!
角田奈穂もやっちゃぇ!
引退するし!(乱暴)
でも角田奈穂強いから!めっちゃ強いから!
負けないから!BEST5くらいにしとこ!


角田奈穂 負け名勝負BEST5


第5位
2019.1.24 アクトレスガールズ
vs本間多恵
YouTube

本間多恵本人解説の動画がオフィシャルでアップされています。
ドラゴンスリーパーから流れるように決められたDDTはキックアウトしますが、息も絶え絶えのところに決められた多恵ロックで南無三。
本間多恵のねちっこいグラウンドにほぼなす術なく。デビュー戦を闘った同期とはアクトレスガールズではナカナカに実力差がついていたようでレスリング面では数段上をいかれているように見えました。もちろんキャラクター面では負けず劣らず人気だったようですが。
今の東女で言うと鈴木志乃のような立ち位置。自然となぜだか応援したくなっちゃう的な。
今の本間多恵のポジションがどのくらいなのかは分かりませんが、ナカナカの本格派になっているのであれば、今こそ二人のシングルマッチを見てみたいですね。
特典会でアクトレスガールズの話を振ると、まあまあボカす角田奈穂(当たり前だろ)。
もういっちょ。いつかどこかの第三国でやってほしい。ホンキのプロレスを。ホンキの同期と。
今度こそ勝ち名勝負を。もういっちょ。


第4位
2020.2.11 アクトレスガールズ
vs堀田祐美子
YouTube

女子プロ温故知新を全身で浴びるセンパイプロレスを角田奈穂本人解説で。
この試合で角田奈穂はラフプレーを自分のファイトスタイルの軸に加えます。
もっと言うとそのくらいしか、喰らいつける場面がない。まったくない。ゼロオブゼロ。
フィニッシュは、なぜか不慣れなラリアットの連打を叩き込もうとしたところをカウンターのショートレンジラリアット。ラリアットの連打に諦めにも似たヤケクソを見ました。
なんにもできない。なんにも通用しない。
コレ、なにげに角田奈穂の分岐点になった気がしますね。プロレスは人気商売以前に闘い。ファイトスタイルを確立しないと話にならない。
「角田奈穂の今後の決意を伝えたかった」という試合。それはアクトレスを離れて戦っていくということだったのでしょうか。角田奈穂のルーツが知れる試合です。

第3位
瑞希
2023.4.15 東京女子プロレス
プリンセスオブプリンセス選手権試合
vs瑞希
レッスルユニバース

本人が生涯ベストバウトにあげる最初で最後の団体最高峰王座に挑戦した試合です。私が会場で初めて生観戦した角田奈穂の試合。
予習として角田奈穂の試合を色々見ておいたのですが、入場は神妙な面持ち。ルーティンの天使の微笑みと投げキッスはなし。この時既に引退を決めていたのかはわかりませんが(そんな気がしますね。甲田イズジーニアスアンドカインド)、最初で最後のつもりで挑戦したのだろうと今になっては思います。同じ「転校生」として気心を知り、許し、切磋琢磨してきた者同士の決戦。普段の東京女子プロレスにはない空気感全開。原始的な暴力に溢れる殺気戦でした。
優しい世界?そんなもんクソくらえですよ。
最後は「ああでもしなきゃ勝てなかった。」と言わせた腕極めフェイスロックで幕切れ。
この試合以降の角田奈穂は団体での立ち位置を認識したというか、自分が東京女子プロレスでどうしていきたいのかが定まった気がします。
「東京女子プロレスの角田奈穂」の誕生日。
ハピバ。

第2位
2023.7.17 東京プリンセスカップ1回戦
vs上福ゆき
レッスルユニバース


私的東京女子プロレスの角田奈穂シングルマッチのザ・ベストであり、女子プロ温故知新ザ・ベストです。
この二人の試合は磁場が狂う異空間になりがち。
ハードヒットでありハイスパートでありハードバンプ。古代パンクラチオンを彷彿とさせる殴り合い(パンクラチオンを見たことはありませんが)になりがち。
優しい世界からローマ時代のコロッセオにバシルーラされた気分になりがち。
お菓子系プロレス?クソくらえですよ。
特筆すべきは必殺技(返すの禁止)プロレスであるはずの昨今、上福ゆきの最上位フィニッシャーであるフェイマサーをキックアウトするんですよ。生観戦していた老害プヲタの私は、「あ、勝ったな。」と当然思うわけですが、ショートレンジ式ながらもダメージは深く、裏必殺の逆水平と串刺しドロップキックを受けた後の正調式フェイマサーを返すことはできませんでした。
いまだに月イチで見てしまうマスターピースです。

第1位
2021.7.22
東京プリンセスカップ1回戦
vs山下実優
レッスルユニバース


負け名勝負の最高峰。角田奈穂が内藤哲也ばりのハードバンプで魅せます。
山下の猛蹴を全身で受け止めます。たぶん今の山下よりも数段階ギア上げてるんじゃないですかね。しかもこの試合、新木場とはいえトーナメント初日のメインイベントですから。
どれだけ団体と山下から信頼されていたんだって。角田奈穂なら大丈夫。終盤の山下、ストンピング含め足技しか出してないですからね。全幅の信頼で殺しに行ってましたね。そのくらいしないと角田奈穂は殺せない。角田奈穂なら大丈夫。
そんな試合でした。
渡辺未詩相手にもこんな蹴り出さないですよ。
ただね、プロレスをやったこともない私が技術論を語ってしまうのはアレですが、終盤逆襲のチャンスを掴んだのに角田奈穂が繰り出した技はスタンガン式のリバースネックブリーカーなんですよ。その後のケンカキックもスピードが全く乗っていない。この場面で開けられる引き出しがコレっていうのが、トップ層との当時の力量差なんだろうなと思いました。もちろん、この試合は2年半も前の試合ですから。引退するとはいえ、今の角田奈穂はフィジカルもプロレス脳も当時とは全然違いますから今やったら全然違うと思いますよ(3.16ラジアントホールでスカルキックで首吹っ飛ばされて負けてましたけど涙)、

最後は紫電改を狙うも外され、バズソーキックから伝家の宝刀クラッシュラビットヒートで爆散。
スカルキックを除いて1試合で山下の蹴り技をすべて受け切ったのは世界でも角田奈穂しかいないでしょう。
東京女子プロレスが誇るハードヒッターであり、ハードパンパーである角田奈穂が見れる負け名勝負ザ・ベストです。


いかがでしたでしょうか。
アレがねぇじゃねぇか。
コレ知らねぇのか。
これだから角田奈穂1周目の素人は困る。
そんなことがあればぜひともコメントをしてください。泣いて喜びます。
引退まであとわずか。
角田奈穂を振り返るのにはまだまだ時間はあります。
どうせいなくなるのなら、最高に復習して送り出しましょう。
あ、そうそう。

角田奈穂、いなくなっちゃうんだぜ。
3月でレッスルユニバースやめるつもりだったけど、まだまだやめられねぇなあ。

MOTTO TJPW!
MOTTO KAKUTA!

最後までパワー送ろうぜ!

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