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乗換案内

おれは埼玉某所に居を構えるしがないリーマン。
出張で他県や都心のごたごちゃしたオフィスビル街へ行く時には必ずネットで路線検索をする。
もう複雑でよく分かんないからだ。
時間に余裕のある時ならまだしも、ギリギリのスケジュールで動いている時や、出発時間が変更になった時など。検索すれば秒で案内してくれるのは本当にありがたいし、むしろそれが当たり前と言ってもいいくらいに定着している。

しかし。
月末から行く訪欧はなかなかハード。
1カ国目で1週間、移動しながらどこかで週末を過ごして、2カ国目で1週間、みたいなスケジュール。しかも首都圏ではなく、いずれの国も田舎の空港(静岡空港みたいなレベル)を利用しなくてはならなくて、そこから100km以上車で走るとか。
ただでさえおれたち日本人。
島から出るだけで大事なのに、効率よく回らないとプランそのものが成立しなくなってしまうのだ。

カイシャの使っている旅行代理店にざっくりスケジュールを伝えてフライト作ってもらったのだが、見事にダメダメだった。詳しくは言えないが、例えるなら成田に着陸して羽田で乗り換えろ、みたいな無茶苦茶なレベル。大荷物持ってそれは難しいでしょうが。旅行代理店でそのレベルだから全く当てにならない。

仕方がないので今日はほぼ一日かけてフライトスケジュールを組み直してみた。この作業、実はとても楽しい。数々のソフトを立ち上げて、出発時間と到着時間をにらめっこしながら、いかに楽に確実に、そして安く移動できるか、仕事の時間を効率よく確保できるか、を比較検討するのだ。
カイシャの事務方はいかにも面倒で、頼んだ事だけギリやってくれるので、こちらでベストなプランを割り出さないといけなかったのだ。

半日くらい掛かってしまったが、なかなかベストなプランを見出すことが出来た。
予定通り行くだろうか?
予定通り行かないと路頭に迷ってしまうというおまけ付き。
遠足と同じで、準備で仕事の半分は終わっているのだ。
その苦労を知らない人がほとんどなのだが(飛行機いっぱい乗れて良かったね!とかいまだに言われる)、ここが仕事の真髄だとも思っている。