見出し画像

Dead or Alive

コロナが明けた。
それは華々しい夜明けというよりも、無罪放免にも関わらずどこか後ろめたいというか、余所余所しいものだった。

始発に乗って空港に向かう。
もう慣れた。

今回の引き篭もりで体力はガタ落ちした。
食べ物も減らしていたので、胃袋が小さくなってる気がする。これから食の都に行くと言うのに。
無理はしないことだ。

ラウンジに行かないと空港の使い道は全く変わってくる。
まず朝食が頂けないので吉野家で済ます。いつもは瞬殺の牛丼並盛も随分時間を掛けて食べた。

行って来ます牛丼のデジャブ

まだ本調子じゃないからビールの儀式はお預け。

イミグレ通ってから両替を忘れた事に気付き、その辺で替える。今回は少し多めにしておいた。

どうにも気持ちが落ち着かなくてソワソワしており、おもむろに売店で歯ブラシを買って歯を磨いたりした。あと、両親と姉に電話したりした。姉は出なかった。

今回は空のペットボトルを持ち歩いて、空港ごとに設置してあるミネラルウォーターサーバーで水を入れる事にした。そうすれば無駄な出費も控えるし、積極的に水を摂取できる。


今回は直前の手配となったため席が選べず、15時間のフライトは窓側になってしまった。但し、BAの小さい機材でプレエコは2-3-2だったので楽勝。隣は若い女性。特に会話はしなかった。
ビジネスとの境目だったので目の前が壁で、足元も広くて快適。ただディスプレイが古かったので映画もあまり選べなかった。iPadが役立った。

シンプル

食事はぱっと見はなかなか良かった。ちゃんと陶器で出てくるところが高級感ある。しかしステーキはウェルダンであまり美味ではなかった。おかずも微妙。半分も食べれなかった。

ステーキ…

そのまま10時間ほど絶食した。何だか食べる気がしなかったのだ。酒も飲まなかった。昔のアグレッシブな自分を呼んで来たい。でも絶食したら空腹感がやって来た。

思えば先週のハワイでは、殆ど空腹感を感じるヒマが無かった。昔なら時間でお腹が空く便利な身体だったのだか、最近ヘビィな食事が続くとリミッターが働くようになった。それをリセットするにはやはり、胃を空に近くしなくてはならない。

からの到着前ランチ(もはや写真無し)、チキンソテーとパンとデザートのムース。チキンソテーがこれまた、機内のテーブルでは切りにくい分厚さのモモ肉で、味はまあ悪くないんだけど固すぎて断念。もっと切れるナイフと丈夫なテーブルだったら頑張れたかも知れないが。

ロンドン ヒースロー空港(LHR)

ロンドンに到着。先月来たから勝手は分かる。さっさとイミグレしたら2時間空いたので、いつものビールバーでローカルIPAをば。これが唯一の楽しみ。

気取ってるけど、洗濯石鹸みたいな味でした

神様、今日の中性脂肪はノーカンでお願いします。息抜きさせてくれよ。

こうやって記録していると、あたかもおれが意思を持ってグローバルな、何か大きい事をしでかしているように見えるかも知れませんが、全然違うよ。おれはしがないサラリーマンとして、仕事が発生したら一番安いフライトをあてがわれ、限られた予算で生き抜くエコノミーなサバイバルごっこを楽しんでいるだけです。
もちろん、休みの日に身銭を切ってやらなくてもいい冒険をするか、部屋でゲームしているかというのは個人差ありますが。おれは冒険する方です。

次のフライトのゲートがまだ分からないので、もう一杯くらい飲めるかな…。
今回はnoteではまだ見せていなかった新しい景色をいくつかお見せできそうです。目的地はお楽しみ。ではまた。