20240911

朝イチの飛行機でイタリアに飛びながら書きました。

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普段ならちょい仕事なのだが、こちらだと国を跨ぐので飛行機乗った方が速い。
フランスのアジトは引き払った。なかなか小綺麗で便利な場所だったからまた来たいし、多分来るだろう。

近い将来、欧州の何処かに住処を構え、こんな生活を繰り返すことになるかも知れない。そんなプランがかなり現実になっていくような、しかも今回も結構良い仕事やっちゃったから、(アイツで決まりだな)というボスの期待の視線を背後にひしひしと感じながらも、おれはひたすら動き回るのだが、確固たる否定材料を見つけることが出来ない。わざと下手打つような真似や、任務を回避しようと他人を貶めるような真似はフェアじゃないと思っているし、期待されている自分のポテンシャルを高める活動は決して無駄じゃないと思うのだ。
むしろこんな状況になってもなお、未踏の地や達成したことのないゴールへの期待感しかない。睡眠時間は無いし言葉の壁はなかなか払拭できないし、社交辞令以外はアウェイで敵ばかりだし、現地時間と日本時間のダブルシフトだし、みんな定時で帰っちゃうし口内炎は治らないしラーメンは高いし体重も減らないし、家族のことだって気にしなきゃいけない。なのになぜ、こんなに楽しいんだ。
バカじゃないのかお前。
笑えよ。笑えばやって行ける。

分からない。追い込まれているのかも知れない。飛行機は新たなフィールドへおれを運んでいく。目の前の道が開けていく。どーぞどーぞとばかりに扉が開いていく。
おれには後が無い。日本がどんどん遠のいていく。大丈夫かな。麻薬のような興奮を求めて、今日も胸にチクリチクリと痛みを感じながら、ホームと反対方向へ向かうおれを許してください。誰のためとか、どっちが得とか、人生設計とか、もう本当にどうでもいい。お前は特別にこの道を進めと天の誰かが言っている。全おれの過半数がそれに同意している今日この頃。今はそこまでしか言いようがない。