なかなかできない、売却価格の決め方
「6年前に売ってもらった足立区のアパートがあるじゃん」
とYさん。
大きな地主さんなので、現金でさらっと買って頂きました。
「あの一帯が地上げの対象になったみたいで、8,000万円で売って欲しい、って話が来てるんだよ」
買っていただいたのが4,000万円弱なので、倍以上の金額です。
すごい!そりゃ、良かったですね!
「いやいや、そんな金額じゃ売れないよ。」
え、倍になるんですよね?
「この物件、あと30年以上持つつもりだよ。その間に家賃をいくら稼いでくれるかを計算してみなよ。」
一部屋6万円 × 4室 × 12ヶ月 = 288万円
30年だと8,640万円ですね。
「それに買った値段、4,000万円を足すと、12,640万円。こちらとしては、それがベースになるよね。売れなくても別にいいんだから。」
なるほど、、、
そういう考え方もあるよなぁ。
Yさんとしては売る必要は無いのだから、市場価格とか、購入価格と売却価格との差とか、そんなものは無視しても良いのです。
それにしても、強気ですね。
「いや、実はね、今回の地上げ屋さん、『最後の一軒だから何とかお願いします』なんて口を滑らしたんだよ。大きなデベロッパー相手だと、遠慮なく交渉できていいよね」
交渉を楽しんでいる模様。胆力も違います。
結局、12,000万円で売却できました。
譲渡税差引後の手残り1億円を再投資すれば、家賃収入は400万円以上にはなります。
お金持ちはよりお金持ちになるようになっているようです。
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