キャッシュがどうなっていくか

黒字倒産って聞いたことがあると思う。
そして日本にはたくさんの会社があるけどその99%が中小企業らしい。
で、中小企業って経営資源が小さい。

だからだろうか、中小企業の倒産には黒字倒産が多いみたいだ。
黒字倒産って言うと「利益が出ているのに・・・」ってヤツだ。
で、なんと!
倒産企業の6割近くがこの黒字倒産というから驚き。

利益を出すのも大事だけど、
キャッシュフローが見える経営者になりたものです。

さて、

期待していた冬の売上がスッ飛びそうな感じです。
そうなると我々宿泊業は、その特性からして、キャッシュフローに気を付けたいところ。

パターンBの図を見てください(普通はAからだよね・・・)。
・タテ軸は金額
・ヨコ軸は時間

これは、X1の時点で支払い(C1)をして、X2の時点で売上(S1)が立つ業界。仕入れが先 → 売上が後 ってこと。

製造業とかがそうで、正しくMGのパターンだ!

この場合は、X2の時点ではC1とS1の差額分(Cash1)だけキャッシュがある(と考える)。一番左の赤い矢印がその額の大きさ。

そして時間が経過してX3。

①売上が上がっていく場合 緑の点線(C2とS2)
②売上が下がっていく場合 青の点線(C3とS3)
※分かりやすくするため売上から仕入を引いた額は一律にしたから平行線です。

こう見ると、②の方が差額が大きくキャッシュがある状態(Cash3>Cash2)。つまり、不思議に感じるかもしれないけど、製造業みたいなスタイルは売上が下がっていく時の方が手元のキャッシュに余裕が出る。逆に売上を上げようとしていく場面では手元のキャッシュが寂しくなってくる。
これはMGやってると体感できるね。

そしてパターンA。
こっちは売上(S1)が先(X1)で、支払(C1)が後(X2)の場合。

もう一目瞭然だよね。
①売上が上がっていく場合 緑の点線(C2とS2)
②売上が下がっていく場合 青の点線(C3とS3)

①の方がキャッシュに余裕が出そうだ(Cash2>Cash3)。

さて・・・宿泊業ってAか?Bか?

Aっぽいよね。
そうすると、②の売上が下がっていく場面でキャッシュが厳しくなっていく。思っているよりキャッシュが無くなっていくってこと。

これって・・・期待していた繁忙期に売上が上がらず下がっていきそうな、今が、正しくそう!

じゃあ、どうするか?
は個々の経営状況が違うから何とも言えないけど、業界特性と外部環境による売上減少見込みが、どう影響してきそうか、は是非押えておきたい。

止まない大雪はない(早く止んでほしい感じ・・)。

情報交換をして何とか乗り切ろう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?