eBaymagの真の価値
eBaymagの真の価値を、誰も書いてくれないので書きます。ただ、絶対おすすめという記事ではないです。後述しますが、Buyerの導線をどのように考えるかだと思います。
この記事は2024/06/27時点の情報です。今後変わる可能性もあります。
eBaymagの概要
eBayはアメリカの販売サイトと思われがちですが、US以外にも、AU,UK,DE,FR,IT,ES,CA…と各国に販売サイトがあります。例えば、amazon.jpとamazon.com、shopee.twとshopee.phでは商品ラインナップが違うのと同じです。
eBaymagは、例えばUSに出品すると、他のAU,UK,DE,FR,IT,CAサイトにも出品してくれます。
eBayではDuplicate Listing(重複出品)が禁止されていますが、それらを回避して出品してくれます。
翻訳もしてくれます。DEサイトに出品する際には、ドイツ語に翻訳をしてくれます。
その他、詳しくは公式ページで。
メリット1:各サイトでの見え方
例えば、AUサイトで「otamatone deluxe kirby」検索するとします。AUサイトではどのように見えているのでしょうか?
(↑画像はクリック(タップ)すると拡大表示されます)
US等他サイトの出品も表示されるが、基本的にAUサイト出品が優遇される
Best Match上位4位すべて、AUサイトからの出品でした。このように、基本的にAUサイトの出品が優遇されやすいです。
「14 results」ですので、検索結果は14件のはずですが、実際には26件表示されていました。かさ増しされたのは、US等他のサイトからの出品のようです。
この「かさ増し商品」の選定基準はわからないのですが、「Sponsored」だから掲載されているとは限らないようです。また、この「かさ増し商品」が上位1位になることも起きます。
「Item Location」とは何なのか?
「Item Location」というフィルターがあります。これがとても厄介。
通常は「Default」に設定されています。上記結果では、26件しか表示されませんでした。では、これをWorldWideにしてみましょう。
24件→60件に増えました。
増えた商品を見てみると、価格が斜体になっている商品が増えていることが分かります。斜体の意味は、eBayがAUDに通貨換算している出品です。つまり、価格が斜体になっている商品=他サイトからの出品です。
AUサイトに出品していれば、この26件に掲載される可能性が高い。逆に考えると、この26件に載らなければ、あなたの出品は存在しないのと同じになるわけです。(Buyerがわざわざフィルターを選び、WorldWideを指定することは少ないでしょう)。よって、ここに他サイトへの出品価値が存在します。
尚、とてもニッチなワード検索の場合は、最初からWorldWideが設定されたり、またDefaultのままで「かさ増し商品(他サイト出品)」だけの時もあります。その場合は、AUサイトに載せていなくても、US等他サイトの出品が最初から表示されます。
メリット2:翻訳
例えば、eBaymagでDEサイトに出品した場合、ドイツ語に翻訳してくれます。
ドイツ語を使っている人はたくさんいる
例えば、DEサイトでどの国の人が購入してくれたかを見てみると、ドイツはもちろんのこと、スイス・オーストリア・ポーランド・オランダと多岐にわたっています。
ヨーロッパは複数の言語が公用語として使われることがあるため、ドイツ語に翻訳されるということは、ドイツ在住だけではなく、ドイツ語を利用する世界中の人をターゲットにすることができます。
翻訳してくれるということは、例えばGoogle等検索サイトにも翻訳されて表示されるということです。自らの行動を振り返っても、eBayで検索するよりも、まずGoogle等で検索することが多くないですか?
eBayによるタイトルの翻訳
各国サイトを見ていると、あれ、この商品はUSにしか出品していないのに、勝手に翻訳されている?となる時があります。
以下のITサイトで見つけた例は、「Giappone」と書いてあることから、タイトルがイタリア語に翻訳されていることが分かりますが、本文を見ると英語のままです。
これは、eBaymagを利用していなくても、eBayがタイトルだけ翻訳してくれるためです。
この翻訳はITサイトでの検索に貢献すると思いますが、先ほどのGoogle等検索サイトの恩恵は受けられません。
eBaymagとの付き合い方
各種ツールはいろいろ便利ではあるのですが、何がどのように動いているのか、ブラックボックスになってしまう部分もあって難しいですね。。
ItemIDが別になる。いわゆる"Sold積み"をしたい人にとって、ItemIDが分散してしまうので、困る。
サイトが違うので、キャンペーン等は各サイトで行う必要がある。
オリジナル出品に変更を加えた場合、何がどのタイミングで反映されるのか。それとも反映されないのか。
例えばナイフ等、UKを発送除外国に設定していても、UKサイトをONにすると、UKに出品されてしまう。(すごい困るので、対策を強く要望しています。)
Duplicate Listingまわり。eBaymagでDEサイトに出品した場合、ドイツからはドイツ語で翻訳されたDEサイトのみでしか購入できない。つまり、オリジナル出品がUSの場合は、ドイツからは英語で書かれたUSサイトでは購入できない。
Duplicate listings policy
特に最後のDuplicate Listingについては、ここ数日話題になっていますが、このpolicyに沿った対応のように思います。私も全ての出品を見たわけではないのですが、確かに変更されているような…?
(最初からpolicyに沿ってシステムを組んで説明してくれれば、メリットデメリット考えた上で使う使わない判断ができるのですが、途中からシステム変更されると困りますね。)
サイトの検索結果を乱雑にしたくないという気持ちは分かります。確かに、検索したときに「同じ商品なのに、なぜ値段が違うの?」というのは、Buyerフレンドリーではないですね。
ただ、だからといって、購入できるサイトを制限するというのは、違うなと思います。
Buyerの導線をどのように考えるか
eBaymagを使うかどうかは、Buyerの導線をどのように考えるかだと思います。
例えば、上記例「otamatone deluxe kirby」については、出品しているSellerが多いため、SEO上有効のように思います。
一方で、ニッチなワード検索をされる商品であるならば、どのサイトでも検索結果には出てくるので、わざわざ別サイトに出すメリットは少ないかなと。
つまるところ、Buyerがどのような検索をしてくるかを想像することが大切になってきます。
ちゃんと売上を伸ばしている人は、Buyer目線を持ち、そのような試行錯誤を積み重ねている人かなと思います。
(以下、メンバーシップ向けですが、私の実際の数値を少し載せているだけです)
参考まで、私の数字を出すと、