FE風花雪月感想エーデルガルトについて

書く動機

エルの悪役兼主役としての魅力を語りたかった。
ネタバレどっさりです。

今のプレイ状況

紅花→銀雪→(煤闇)→蒼月
執筆時点で金鹿の学級は未プレイ

ゲームを起動して

初見は紅花ルートにしました。級長が女の子キャラだしという実に安直な理由。
銀雪とのルート分岐条件だけは調べました。
1週目は何が起こっても最後までエーデルガルトに付き合ってやろうじゃないの、と意気揚々とプレイしました。

紅花をクリアして

なるほど、この子は封印の剣のゼフィールや蒼炎の軌跡のアシュナードポジかぁ、侵略者側で戦うFEは新鮮だなぁ、と言うのがクリアした時の感想でした。そして、次は斬ろうと決意を新たにしたのも、クリア直後でした。悪役は悪役らしく退場してもらうのも大事ですからね。

黒鷲学級選択時、1部のエル

担任が決まるまでは他のルート同様に侵略準備を進めています。
話を進めていくうちに、エーデルガルトはそれまで協力関係にあった闇に蠢く者(闇うご)と手を切るか、新たに現れた師(せんせい)と組むか揺れ始めます。天帝の剣が扱えたからなのか、プレイヤーという存在なのか何なのかはわかりませんが。カンのいいエーデルガルトは闇うごより師(せんせい)の方がいいんじゃないかと思い始めるわけです。ただし闇うごがらみの事件は止められませんし、少なくとも以下の4つの事件はおそらく1枚どころか何枚も噛んでいるでしょう。

  • フレン誘拐

  • ルミール村の人体実験

  • 生徒の魔獣化

  • ジェラルト殺害


ただジェラルト殺害後の先生を見てなのか何なのかはわかりませんが、封印の森では明らかに闇うごとの決別を決意します。ここからエーデルガルト一世一代の大博打の始まりです。
今までの侵略準備を放り出して、師(せんせい)が味方につく事に賭けています。しかもあまり分のいい掛けではありません。他の世界線を渡ってきたプレイヤーはもちろん、渡ってないプレイヤーも今までのエーデルガルトのしてきた事に疑問符がそれなりについているはずです。しかも最後は墓荒らしですからね、何やってんだコイツはとなるでしょう。
私もさすがに聖廟で素顔で出てきたエーデルガルトにはびっくりでした。親父の仇とかいろいろないまぜになっていましたが、ここはエーデルガルトに付き合うと心に決めていましたから、「今回は乗ってやるが、次は斬る」と決めて初見時は手を取った覚えがあります。あとアーマーを着込んできたのは許せなかったのも覚えています。当時のエルは既にドラゴンナイトで運用していましたから。「てめー、俺の指導何も聞いてなかったな?実地でわからせてやる」ともおもっていました(笑)

このゲーム、プレイヤーががっつりシナリオに介入できる機会はこのエーデルガルトの賭けにのるかのらないかくらいじゃないですかね?

他の2つの世界線を渡ってきたプレイヤーは、ここの選択でかつての巨悪、エーデルガルトの味方をしますかね?私にはもうそれはわかりません。だって1周目でエルの手を取りましたから。

まとめると1部のエーデルガルトはあまり魅力的なキャラクターではありません。味方…したくなる?なりそうなのって来ていれば女神の塔、封印の森、支援C+までの会話くらいかな。主題歌作ってもらったり、見目麗しい女の子だったりするのもなんとかエーデルガルトの魅力を少しでも引き上げようという製作側の意図に感じます。

あとはレア様。彼女に対する好感度も噛んできそうです。
私はレア様に対する好感度は、ロナート様の一件で地に落ちていましたから、普通にコイツの言うこと素直に聞くの癪だなとも思ってました。加えてエーデルガルト以上に初見で胡散臭さを感じていたのも大きいです。
私のレア様とセイロス教団に対する好感度は銀雪ルートと煤闇でさらに落ちることになります。

2部のエル

まず評価したいのは5年間も侵略戦争を続けられたところです。侵略戦争って手早く終わらせるのがセオリーですからね。かなり戦上手ですよ。
王国や同盟の工作をヒューベルトが頑張ったのかな?
また師(せんせい)が戻ってきてからは年相応、むしろ在学時くらいの少女っぷりです。あら、かわいい。

そして何より魅力的なのは目標に向かってまっすぐと迷いなく進むところ。エーデルガルトの迷いは1部で描かれていますから、2部はさしずめウィニングランといったところでしょうか。
全てを踏み潰して侵略者エーデルガルトは突き進みます。容赦なく。侵略者としては最高です。

2部の敵将

クロード、ディミトリは正面から叩き伏せられますが、特にディミトリは彼を支える青獅子学級の子たちとロドリグ、ギルベルトがいます。最後までディミトリと祖国を守ろうと抵抗する彼らは美しい。生にしがみつくリシテア、クロードも良かったです。まぁ、クロードは生かしておくと怖かったので処断しちゃいましたけど。
逆にタルティーン平原で王国軍を盾にする気まんまんかつフェルディアに火を放つセイロス騎士団はボッコボコにしてやるにっくき敵として最高です。というかタルティーン平原でセイロス騎士団と王国軍が息を合わせて襲ってきてたら、黒鷲遊撃軍程度簡単に踏み潰せたと思うんですけどね。
そして何より気持ちよくぶっ殺せるレア様。たまらんですわ。
人を人外にしたり、挙句の果てには先生の母親はホムンクルスときた。
ついでに煤闇のアルファルドくんは母親の墓を暴くというね。先生はセイロス教団からロクな扱いを受けていません。

ヒューベルトという従者

異性の従者ってだけで私の癖をだいぶ抉ってくるんですが、ヒューベルトは銀雪のお手紙が最高でした。敵将としてはエーデルガルト以上に好きです。
紅花ではエルが勝って良かったね、ヒューくん。闇うごの残党処理大変そうだけど、紅花の後ならとりあえず師(せんせい)いるから。皇帝陛下のためにヒューベルトと組んで剣を振うのは悪くないなと思います。
ヒューベルトがいるから、エーデルガルトは輝きます。
特に敵将エーデルガルトは敵将ヒューベルトによって輝きが増します。
またエーデルガルトの無茶もヒューベルトがいたからできたことだと思います。まぁ封印の森〜聖廟ではヒューベルトは生きた心地はしなかったでしょうね。

なぜ先生でなく師(せんせい)なのか

これはよくわかりません。エーデルガルトが何かを感じ取っているのか、
それとも黒鷲の学級は毛色がちがうよ、との開発からのメッセージなのか。
私は前者を取りたいところです。
エルは師(せんせい)が担任になったとき私を勝利に導いてくれる特別な人、とでも直感したのかもしれません。
闇うごなんていう胡散臭い連中よりも。

まとめ

エーデルガルトは目標に向かって突き進むキャラです。そこが1番の魅力。敵将としても。
担任になってもらって、さらに1部の賭けに勝つという非常に細い勝ち筋を拾わせるのはプレイヤー次第。
何でそんなに勝ち筋が細いか?
原則悪役だからだよ。そもそも黒鷲の学級が従来FEと比べて王道から外れています。紅花銀雪どっちに転んでも悪役に加担しているように感じます。

こぼれ話

異性の従者はね、封印の剣のゼフィールとブルーニャがきっかけで癖となりました。