続きが読みたい(けど読めない)漫画

仲川麻子著「ハケンの麻生さん」
小さめの印刷会社で派遣社員として働く女性の麻生さんが主人公です。麻生さんは昔から虫が好きで高校時代も学校で虫を取って教室で観察するなど周りから少し浮いた感じが先生にも心配されたりする人物です。本人は虫好きを隠さずそのことで周りにどう思われるかを気にするよりも虫のことを気にするような人です。
社会人として会社のデザイン部で働き仕事はきちんと要求される以上の結果を出していますが職場の机の引き出しでアゲハチョウの幼虫をこっそり飼うなど虫好きは健在です。第一話ではこっそり飼っていた幼虫を虫嫌いの社員(原くん)に見つかって少し騒ぎになり、高校時代に周りから浮いていた記憶が浮かんできて(まあ会社やめればいいことだよね)って感じになりかかるのですが周りの人がむしろ面白がってくれて机の上で堂々と飼えることになるというスタートです。
第二話以降も会社の同僚、上司、取引先、派遣会社の担当者、隣人などなどいろいろ登場してそれぞれにエピソードが語られます。一話一話はそれほど長くないのですが話の内容や虫のエピソードが面白くて続巻をとても楽しみにしていたのですがどうやら一巻で打ち切りの憂き目にあってしまったようでもう続巻はでないみたいです。残念。
一番悔しいと思っているのは著者なのは間違いないのでしょうが読者としてもこの話がどう展開されるのか楽しみに待っていたのでいまだに残念で時々読み返しています。
続くはずのお話は最後まで(そしてできればハッピーエンドで)読みたい。そんな気持ちを思い出させる漫画の一つです。

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