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大学を卒業しました。5年間のまとめと今後について

先月3月20日に卒業証書を後輩から受け取り(式には参加せず…)、無事九州大学教育学部を卒業しました。まず、「お前教育学部だったんかい!」と突っ込まれそうですが、九州大学教育学部に5年間所属していた期間での備忘録と今後について少しまとめてみようかと。

先日、西日本新聞経済電子版「qBiz」にて取り上げられた記事の方がまとまって読みやすいです(笑)
”何となく”の毎日を変える 「明星和楽」を担う大学生が作る、異質とのつながり


大学へのイメージと現実とのギャップ

中高は長崎県の公立中高一貫校という全国的にも珍しいタイプの学校に通い、野球漬けの毎日でした。高校で野球部を引退してからなぜか体育祭の団長をしたので、受験勉強は秋すぎくらいからとスタートダッシュは失敗。行きたい大学もないままとりあえず勉強をさせられる日々を過ごし、結果主義の性格からどこでもいいけど良い結果を得ようと一生分の勉強を2~3ヶ月ほどに詰め込み、奇跡的に九州大学に合格。
夢のキャンパスライフは、「イト」というド田舎のキャンパスで高校の授業の延長のような講義が1コマ90分。講義中は皆スマホをいじるか、オンライン麻雀で勝負してるか、バイトの疲れで寝てるかのどれか。大学よりも天神(福岡の中心街)でバイトをしたりして社会人と会話をする方が楽しく、バイトに明け暮れる2年間を過ごしました。


シリコンバレーとの出会い

つまらない大学生活でも、バイトで貯めたお金で長期休みは海外に一人旅をするなど刺激を求める日々。18歳の時に東南アジアをバックパッカー的に一人旅をした頃から強烈に海外を意識し始めました。
(写真は、シンガポールで出会った日本人とこっそりマリーナベイサンズの屋上に登って撮ったもの。横には有名な屋上プールが)

大学が丸2年過ぎ少し将来を意識し出した20歳の時に、大学の「シリコンバレーを視察する」というプログラムに参加(参照:OREC)。単位ももらえるということで、「こんな面白い授業が大学にあったのか!」と感動したのを覚えています。シリコンバレーの地を20歳のもがいていたタイミングで行けたことは一生の財産だと今でも思います。現地ではIDEOORACLE本社にApple本社、Plug and Playなどシリコンバレーの盛り上がりを肌で感じました。

その中でも一番衝撃を受けたのがスタンフォード大学への視察。世界トップクラスの大学に通う同世代(当時20歳)との交流でした。将来に対する明確な目標とそこに達するための手段を描いている彼らのことを心の底から尊敬し、自分自身に心の底から焦りを覚えました。起業を志す女の子から(顔がめちゃくちゃ可愛かった…)「Kenjiは将来何をしたいの?」と聞かれ何も答えられずに、その子の起業プランを1時間くらい聞かされるはめに…。今でも常に頭の中には、スタンフォードで出会った賢く、ビジョンを常に描き続け、かつ性格も素晴らしい彼ら彼女らの姿があります。


インタビューメディア「Loqui(ロクイ)」の立ち上げ

シリコンバレーで学んだことに「ネットワークの重要性」があります。日本語の「人脈」をアメリカでは皆「ネットワーク」と呼んでいました。これから大きな変化の波がくる世の中で、人との繋がりが最も重要になる、と3年前のシリコンバレーでは言われていました。ちょうどH字型人間が21世紀に求められる人物像だ、という本も日本で話題になりましたね。(参照:21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由
帰国後、「何か行動を起こさねば」という焦りと「ネットワークを作れないか」という思いで立ち上げたのがLoqui(ロクイ)というインタビューメディアでした。“オモシロイオトナ”が周りにたくさんいることに気づき、自分の中にだけ留めておくことは勿体無い!という変な思想で、次から次に人に会っては取材記事を書く日々を過ごしました。(詳しくは、「福岡発、学生にキッカケを。-No.503- 学生団体Loqui(ロクイ)代表 松口健司」)1人で4~50人の取材記事を書いては発信していると仲間もできてきて、学生団体という形で活動を続けました。今も後輩に引き継ぐ形でメディアは運営されています。


就活と休学と起業と

帰国後、Loquiの活動を続けながら様々な企業のインターンに参加。東京のIT企業への短期インターンがほとんどでしたが、Teach For JapanというNPO法人や地元のIT企業で長期インターンも経験しました。「ベンチャー企業に就職しよう」そんな考えが固まろうとしていた時、「これからの世の中は“再現性”を持つ人材が大事だ」という話を聞いて就職活動を一旦終えたのを覚えています。これからの世の中は変化が起き続け、市場ニーズの変化の波も大きくなる。その未来において、そのタイミングにあったモノを作れる人が今後求められてくる。しかも企業に依存した作れる能力ではないのだと。某東京のIT企業社長の話が当時の僕には刺さりました。

内定や内々定を優良企業から同期がもらう中、休学を決意。奇跡的にストレートで(浪人とかもせずに)学生生活を過ごせていたいこと、九州大学は休学費用がタダだったこと、皆がしていないチャレンジをしたいという理由で休学届けを提出しました。

休学後は株式会社サイノウの立ち上げに参画。福岡・大名のど真ん中に構える廃校を創業支援施設に利活用している施設“Fukuoka Growth Next”の立ち上げや同施設内に併設している“awabar fukuoka”の立ち上げ、運営など慌ただしい時期もありました。同時期に、学生と企業のマッチングプラットフォームSUKIMAというサービスの運用も始めました(サイトリニューアル中)。またいろんなハッカソンやビジコンに出ては新サービスを考え、やってみては失敗の繰り返しもしていました。


「明星和楽」って何だ?

テクノロジーとクリエイティブの祭典“明星和楽”を実行委員長として実施したのは最近の話。アメリカ・テキサス州で開催されているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)を日本で、ということで2011年から福岡を拠点に展開されているイベントで、その“カオスさ”に共感し、様々なバックグラウンドを持つメンバーに興味を持ち、なんかノリもあり、前実行委員長の橋本正徳氏(株式会社ヌーラボCEO)からバトンを引き継ぎました。

ビジネス上のコネクション以上の関係性を作ることが良しとされていたシリコンバレーの「ネットワーク」を思い出し、それを体現できるポテンシャルのある明星和楽。スポンサーに興味のある企業さんがいればぜひ連絡を!(笑)


卒業と今後について

大学3年生と休学の1年間の計2年を過ごしながら幾度となく大学を辞めようと考えたけど復学し、大学4年生に。同期もいなくなった大学に通う生活をしながら会社や事業は引き続き運用。卒業論文という、大学を辞める気持ちを倍速で促進させる生き物、と戦いながら過ごした一年は一生忘れません。ということで無事大学は卒業。大学生ですと言わずに過ごした大学の5年間(顔だけだと30歳とか普通に言われるのもあって)から、大学生ですと言うことなんか考えなくて良い立場になりました。大学5年間お世話になった数えきれないくらいの多くの方々に感謝です。ちゃんと卒業できました!証拠写真!(笑)

今後については正直いろいろと悩む部分もありました。海外に行こうかとか、新しく会社立ち上げようかとか、東京に行った方が良いのかとか…。結論から言うと、引き続き拠点は福岡において株式会社サイノウの事業拡大に努めます。0→1フェーズの事業作りがしたいということと、周囲の先輩方を含めた環境に恵まれているということが大きな理由です。悩みまくりましたが覚悟と熱意をもってまずはやるしかない!と割り切って一旦進みます。詳細は聞きたい方は直接話しましよう(笑)

事業としては、ビジネスマッチングのあり方をいろんな実験をしながら模索したいなと思っております。この辺も話せば長くなるのですが(笑)、少ないながらも海外で実際に経験した見聞やこれまでの自身の体験から、現状にはない企業同士のマッチングや人と企業のマッチングのあり方があってもいいのではないかと考えています。人材採用、他社とのコラボを考えている企業の担当者の方とはいろいろヒアリングしたいのでどうぞお声がけください!僕からも連絡させていただきます!


だいぶ長めの備忘録となりましたが、タイで滝に打たれながら精神統一してこれまでを振り返ってみました。とにかく卒業できましたということと、これから頑張りますということをまとめたかっただけの備忘録です。
タイ料理が死ぬほど美味かったです。タイからは以上です!


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