ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#105
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#105 :病人が気晴らしできるように助ける
いつも不思議な事は、看護師と自称する教育のある人々が、次のような行動をとることだ。
彼女たちは自分のものは1日に何回も変え、自分の仕事に変化を持たせている。その一方、看護しているときは、寝たきり患者を寝させたままで、味気ない壁を見させておき、患者が気晴らしできるように物を変えたりもせず、せめて窓の外を見られるように、ベッドを動かそうという考えも浮かばない。
それどころか、ベッドはいつも部屋のいちばん薄暗く、冴えない奥の隅に置かれている。
(2023年9月21日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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