AI(人工知能)に負けない!毎日看護師試験問題演習#037
本コンテンツは,来年2月に行われる『看護師国家試験』に備えるための、防府看護専門学校(HNS)オリジナル・テキストです。HNSの学生・生徒のために作成したテキストですが、解答と解説は人工知能(AI)によって作られたものです。医療現場でもAIとの協働が必至の現在。AIに負けない看護師を養成したいと考えてこのコンテンツを作っています。HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての方に役に立つコンテンツです。どうぞ自由にご利用ください。
#037 :112回試験「必修問題」第12問
問 体温変化をとらえ、体温調節の指令を出すのはどれか。
1)橋
2)小脳
3)視床下部
4)大脳皮質
(2024年7月25日配信)
解答と解説はこちら(↓)
解答
体温変化をとらえ、体温調節の指令を出すのは「視床下部」です。したがって解答は3番です。
解説
視床下部(hypothalamus)は、脳の下部に位置する小さな構造で、体内のさまざまなホメオスタシス(恒常性)機能を調節する中心的な役割を果たしています。その中には、体温調節、食欲、睡眠、性行動、内分泌機能などが含まれます。特に体温調節において、視床下部は重要な役割を果たします。
視床下部:
視床下部には、体温の変化を感知する温度感受性ニューロンがあります。これらのニューロンは、体内および外部の温度変化を感知し、それに応じて適切な反応を引き起こす指令を出します。たとえば、体温が上昇した場合、視床下部は発汗や血管拡張を促し、体温を下げるように調整します。逆に、体温が低下した場合には、筋肉の震え(シバリング)や血管収縮を引き起こし、体温を上げるように働きます。
橋:
橋(pons)は脳幹の一部で、呼吸や循環機能の調節に関与しますが、体温調節の中心的な役割は果たしません。
小脳:
小脳(cerebellum)は運動の調整とバランスの維持に関与しますが、体温調節には直接関与していません。
大脳皮質:
大脳皮質(cerebral cortex)は思考、意識、感覚処理などの高次機能を担っていますが、体温調節の直接的な役割は持ちません。