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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#028
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志すすべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#028 :患者の部屋で湿ったものを乾かすこと
看護師の第一の仕事は、患者が呼吸する空気を外気と同じ位きれいにしておくことである。この原則を実行するには、次のことを忘れてはならない。すなわち、患者自身は別として、臭気を発するものはすべて、患者が吸う空気中にその臭気を発散させるということだ。つまり、患者を除いて、臭気や湿気を出すものは、いっさい部屋においてはならないということになる。
例えば、湿ったタオルなどは、部屋の中で乾くが、その湿気は当然、患者が呼吸する空気中に出ていく。しかし、この当然のことが、時代遅れの作り話でもあるかのように、ほとんど配慮されていないようだ。患者の部屋では、何も乾かしてはならず、また、患者の部屋の火で絶対に料理をしてはならないことがわかって、実践している看護師を見かけることは本当に稀である。(2023年5月29日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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