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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#061

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#061 :連隊病院における看護    

連隊病院においては、患者が互いに看護すべきだと言われることが多い。それは病人の数が、例えば30人ほどとすると、そのうち重病なのは、おそらくたった1人であり、あとの29人は軽傷だから、その29人に看護をさせるべきであると言うのである。

このようなことを言う人たちは、兵士たちが看護の仕方を知っているはずがないということを考えたことがあるのだろうか。

だからと言って、女性看護師を連隊に導入すべきなどとは思わないでいただきたい。これは非常に望ましくない。

確かにロンドンの病院のシスターも、患者に交代で重篤の患者を見守らせることがあるが、これは必ずシスター自身の監督下において行われ、何かすべきことがあるときは、必ずシスターが呼ばれ、彼女がそのやり方を知っているのだ。
(2023年7月13日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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