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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#040

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#040 :召使が暮らす部屋について

召使の寝室について一言述べなければならない。そのずさんな建てられ方、それよりさらに多いのが、その有りさまが、ずさんなことである。

合理的な検査が行われていないため、召使の寝室は汚い空気が淀んでいる。
日中であっても、召使の健康は不可解な形で蝕まれている。これは決して地下室や屋根裏部屋をあてがうことが多すぎるからではない。

ロンドンの家庭についてだけ述べているのではない。田舎の豪邸、これは本当の豪邸であったが、3人のメイドが一緒に部屋で寝ていたら、猩紅熱(しょうこうねつ)にかかった。

 当然ながら人々はなんと感染しやすい病気なのだろうと言った。しかしその部屋をひと目見て、少し匂いを嗅ぐだけで、その原因は明らかになっただろに。
(2023年6月14日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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