ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#057
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#057 :「いつも居合わせる」などの半端な措置は、患者の不安をなくすどころか増してしまう。なぜなら、これは不完全な措置でしかないからだ。
自分が覚えていなくても、患者は覚えていることがあるとは思ってもみない。それは患者が訪問客であるとか、手紙が届くかもしれないということだけではなく、それが届くその日時にあなたがいるかどうかということまで考えなければならないと言うことだ。
そこに居合わせるというあなたが、半端な処置では患者が考えなければならないことを増やすだけである。
あなたは看護の持ち場を離れて出かける必要があるかもしれない。
健康の上から職務上の外出もする必要があるかもしれない。
だから、患者には率直にそう言いなさい。
(2023年7月7日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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