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『2周目だから好きな事を好きなだけ。弐話』

〇:は、初めまして。〇〇〇〇と申します。

 :よ、よ、よ、よろしくお願いします!

橋:そんな緊張しなくていいよ。よろしくね。

 :シカちゃんから聞いてるよ。

 :ダンスも歌も上手い子がいるって。

〇:そんなそんな…

橋:自信持ってやりなよ。

 :今はお見立て会の準備してるの?

〇:はい!自己紹介と特技披露とミニライブです。

橋:そっか。ミニライブのセトリは?

〇:えーっと……

 :命は美しい、裸足でsummer、ガールズルールです。

橋:なるほど。

 :じゃあ命のセンターは〇〇がやるんでしょ。

〇:あ、いや…私はどれもやらないです。

橋:ふーん。てことは…

 :あの子かあの子かな。

そう言って橋本さんは桃子と山の方を見ていた。

山は後々表題曲でセンターをやる。

桃子も3期のエースになり、祐希とWセンターもやる。

橋本さんの目利きには驚かされる。

橋:ミニラのフォーメーション教えてもらえる?

〇:あ、えーっと。

フォーメーションを橋本さんに伝える。

橋:なるほど…

 :よく周りのこと見れてるんだね。

〇:え??

橋:普通自分の事で手一杯でもおかしくないよ。

 :そんな中でも周りの番号まで覚えられてる。

〇:いやいや…そんなそんな。

橋:年齢は3期生だと下の方だよね?

〇:えーっと…多分下から2番目だと思います。

橋:そっか。しっかりしてるんだね。

マ:〇〇〜。ちょっと来てー。

〇:はい!すぐ行きます!

 :橋本さん、お話できて嬉しかったです!

橋:いいえ。早く行ってきな。

〇:はい!失礼します!

〇〇はマネージャーさんの元へ急いだ。

白:ななみん、あの子気に入ったの?

橋:お気に入りとかそんなんじゃないよ。

松:でも、口角上がりっぱなしやったで。

橋:はっ?!そんなわけ。

白:素直じゃないなぁ。

橋:もう、まいやんまで。

 :あの子達、ウチに新しい風を吹かしてくれるよ。

白:そうだね。私もそんな気がしてる。

松:なにうち抜きで2人して悦に入ってんの。


〇:すいません。なんですか?

マ:あ、ごめんね。

 :〇〇は特技披露どーする?

〇:あー…うーん。実はまだ悩んでて…

マ:SHOWROOMでやった事とかは?

〇:SHOWROOMでやったこと……

マ:ちなみに葉月はギターやるって言ってたよ。

〇:なら…リフティングにします。

マ:わかった。ならボール用意しておくね。

 :多分靴的にやりにくいだろうけど頑張ってね。

〇:わかりました!お願いします。

マ:ほら、みんなのところ戻りな。

そう促されて私も皆さんがいる部屋へ戻った。
……が、皆さんが話している中に上手く入っていけなかった。理由は明確…さっきの疲れがドッと来たのだ。

〇:なんか…夢みたいな時間だったなぁ…

私は部屋の隅で1人座っていた。

橋:なにしてんの?

〇:わぁ!橋本さん!

橋:そんな驚かなくても。

 :みんなのとこ行かないの?

〇:ちょっと疲れちゃいまして…(苦笑)

橋:そっか。

白:ななみん、3期生を独占しないの。

橋:なんで私が独占してる事になるのよ。

白:〇〇ちゃんだよね?コレからよろしくね。

〇:はい!こちらこそよろしくお願いします!

白:しっかりしてる子だねぇ。

橋:でしょ。びっくり。

 :飛鳥もみなみもこんな感じじゃなかったよ。

飛:聞こえてますけど。

橋:これは失礼しました。

飛:…よろしく。

白:飛鳥、3期生怖がっちゃうよ。もっと笑顔でさ。

飛:別に怖くないでしょ。笑顔だよ。

〇:よ、よ、よ、よろしくおねがいしまふ。

飛:しまふって。クスクス

〇:き、緊張しちゃって……

飛:コレから一緒に活動していくんだから。早く慣れな

〇:が、がんばります。

こうして3期生と先輩メンバーの顔合わせは無事終了した。

〇:私…乃木坂になったんだなぁ……

 :(2周目も悪くないな。凄く幸せだ今。)

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