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上空から見た面白いもの:伊丹編

前回、「上空から見た面白いもの:伊豆編」を書きましたが、

伊豆の「伊」にかけて、次は伊丹編といきます。

伊丹(いたみ)ってわかりますよね。
そうですね。
大阪空港・・・
大阪?!
伊丹って兵庫県なんですけどね。。。

さて、ある日飛行機で伊丹空港から羽田空港へ向かうときに窓の外に何か見てたんですよ。しかも離陸してすぐ・・・数分です・・・

飛行機からこんな島が見えたんです(筆者撮影)

ちょっと拡大して撮影してみました!

これ日本列島の形?(筆者撮影)

ん?!日本列島!?
さっき伊丹空港を離陸したばかりで、まだ宇宙に行っているわけじゃないのにね。日本列島が見えたんですよね・・・

著者撮影

実際にはこんな感じだったんです・・・

これ昆陽池(こやいけ)という池に浮かぶ全長約250メートルの人工島らしいんです。
空港の離陸コースにあるため、飛行機の窓から見ることができます。

北海道から九州まで四つの島から成る。実物の4千万分の1の大きさだそうで、1973年に兵庫県伊丹市が「野鳥の島」と名付け造成したそうです。

いかにも最近できたような人工島と池ですが、
もともとは奈良時代からある農業用水池だったそうなんですよね。

東大寺の大仏を造立する際に尽力した奈良時代の高僧「行基」が、
灌漑と治水を目的として731年に池をつくったという話。

当初は「上池」と「下池」の2つがあったと言われていますが、新田開発のため1608年に下池が埋め立てられたそうです。

高度成長期の1960年には民間企業が福利施設を作るために一部が埋め立てられ、36ヘクタールあった池の面積が28ヘクタールに縮小したそうです。

「このままでは池がなくなる」との危機感から、伊丹市は1968年に池を含む周辺エリアを都市公園として整備したそうです。

その後、人口の急増に伴い、水道用水の確保が急務となり、1971年に貯水池機能を持つ公園化事業が決定。
公園の北側は「生き物のエリア」として樹林地を整備し、自然池の中ほどに野鳥が訪れて憩えるような島を整備する計画が立てられたそうな。

そこからですよね。

新しく作るならば普通の島では面白くないと考えて、伊丹市のランドマークとなるように日本列島の形にデザインされたそうな。

現在の昆陽池公園には、年間130種類以上の野鳥が飛来するそうです。
阪神間で確認できる野鳥の8割以上に及ぶという記録もあるそうで、重要なな池ですよね。
さらには近年ではコウノトリの飛来も確認されていて、野鳥保全の目的が一定の成果を収めているそうです。

皆さんもぜひ次回伊丹空港を利用する際には、是非窓からの景色に注目してみてくださいね!

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