ボタンを改造する前に知っておいて欲しい事
■ボタン改造 その前に
すいません、具体的なボタン改造方法は次回以降にします。
改造前に前提として必要な知識の説明をしておきます。
また、CHERRY MXというメーカーのスイッチを使用している前提で説明をしていきます。
■前提知識
1.アクチュエーションポイント とは
ボタンの中に入っているスイッチが、押下され始めて実際に「ON」と認識されるまでの距離の事です。
昔からある三和やセイミツのボタンではなく、最近台頭してきたgamerfingerやCrownSamducksaといったボタンには、パソコンのキーボードに使われているスイッチが入っており、その中でも銀軸というアクチュエーションポイントが短いものが使われています。
銀軸のアクチュエーションポイントは1.2mm、
ロープロファイル版は1.0mmです。
2.ストローク とは
ボタンの中に入っているスイッチが、押下され始めてそれ以上凹まなくなるまでの距離の事です。
銀軸のストロークは3.4mm、
ロープロファイル版は3.2mmです。
3.あそび とは
スイッチはアクチュエーションポイントに達しても、ストロークまでは凹みます。
あそびとは、ストロークとアクチュエーションポイントの差分です。
通常の銀軸も、ロープロファイル版も、あそびの距離は同じです。
※3.4-1.2=2.2
3.2-1.0=2.2
4.ロープロファイル とは
ロープロファイルとは、主にノートパソコンのキーボードに使われる背の低いスイッチです。
CHERRY MXの銀軸の場合、ロープロファイルは通常のものよりアクチュエーションポイントが0.2mm短いです。
5.そもそも改造の目的は
改造の目的は
"ボタンを押して離した際の、スイッチがOFFになる早さ向上"
です。
その目的を達成する為に、あそびの距離を短くしたいのです。
アクチュエーションポイントは原則スイッチ依存で変わらない為、何らかの手段を用いてストロークを短くします。
ロープロファイルの利点はアクチュエーションポイントの短さによる、
"ボタンを押した際の、スイッチがONになる早さ向上"
なので、ロープロファイルスイッチを使う理由と、ボタンを改造する理由は違うという点は押さえておいてください。
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