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ヒントは歴史にある

先日誕生日を迎えました。多くの方からメッセージいただきました。深く御礼申し上げます。

以下、近時の雑感です。

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平家物語

政治や経済に関する批判的言説が多くなされています。政治は、コロナ対応、ワクチン敗戦、オリンピック問題などが語られています。経済は、他国に比べてGDPの成長率が低い、生産性が低いなどと言われています。いずれも事実であろうと思います。

その責任の一端は我々自身にあります。我々が選んだ政権であり、経済に至っては、全員が生産者であり消費者です。責任の大小はあれど、こうなった原因の一部は、みんなの言説や行動にあると言えます。

さてこれからどうなるか。ヒントは歴史にあると思います(と、歴史好きは常にこう言う)。

日清日露戦争の成功体験が、のちの第二次大戦の敗戦を招きました。敗戦で農地解放や財閥解体がなされ、結果として高度経済成長を招きました。高度経済成長のあとには、バブル経済が来て、バブル崩壊が来ました。いずれの事象も、そうなった結果にはそうなる原因があったことを物語っています。

まるで、平清盛→木曽義仲→源義経→源頼朝と政権のヘゲモニーが移転していった平家物語のようです。勝者が勝ち得た要因が、次の敗戦の原因となりました。

驕る平家は久しからず。盛者必衰の理。諸行無常の響きあり。

いま我々が感じている敗北感は、きっと将来の大成長への礎になると信じています。

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法学部と経済学部の逆転

東大の文Ⅰ(法学部)と文Ⅱ(経済学部)の偏差値が逆転したと言われています。その原因は、出口の評価の差であると思います。

法学部の出口は、司法試験を受けて弁護士になるか、公務員試験を受けて官僚になるか、でしょう。経済学部は、金融やコンサルなどが多いと思われます。むろん、法学部から経済界に進出する人もたくさんいますが、ここではあくまで全体の傾向として書いています。

最優秀層が、ゴールドマンやマッキンゼーのほうがよい、と思ってきている証左であると思います。リクルートのような会社に入って修行して、若いうちに起業することを考えている若者もいそうです。

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首相会見

毎日のように首相の会見がありますが、私が気になっているのが、話していることの是非よりも、その表情です。笑顔がない、表情が暗い、肌ツヤも悪そうです。

考えてみれば、過去私が物心がついてから見てきた歴代首相は、ほとんどがこんな感じになっていました。能力を発揮して、やりたいことを実行した首相はごく一握りです。その発生率は1割くらいでしょうか。

一方、会社の社長はどうでしょうか。例えば時価総額上位100社の過去10代の社長にアンケートを取ると、おそらく多くが自己実現を果たしたと思っていると推察します。むろん、不祥事・業績悪化等で苦労する経営者も多いと思いますが、発生率から言うと低いでしょう。

こんな現象を見ていると、最優秀層が経済界に行こうと思う気持ちはよく理解できます。同じ経済界でも、入ってからトップになるまで数十年かかる大企業を選ぶのではなく、起業をして早期にそのゾーンに入ることを目指すこともあろうかと思います。

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というわけで、結構大きい変革が起きると考えます。次はドカンときそうです。歴史に学ぶとすると、そうなる原因は新たな外圧かもしれません。

失敗したときに失うものが大きい人はチャレンジしません。つまり保守派に甘んじます。逆に、失敗しても失うものがない人は、常に変革側にいます。

いつの世でも、関羽張飛は青年の中から生まれます。イノベーションはどこでどんな風に起きるかわかりませんが、ナウなヤングから起きることは間違いないでしょう。

願わくば、常に変革側にいて、死ぬときはその変革する方向に向かって死にたいと思います。

『人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。』(竜馬がゆく) 私の人生の主題は、自分の能力を世に問い、評価してもらって社会に貢献することです。 本noteは自分の考えをより多くの人に知ってもらうために書いています。 少しでも皆様のご参考になれば幸いです。