![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143289267/rectangle_large_type_2_5a3ec0cf251a57cc25c4c2277d35b337.png?width=1200)
経済学 書籍集2
●アセモグル『自由の命運』
アセモグルは、前著の『国家はなぜ衰退するのか』を読んで好きになった。『自由の命運』はその続編と言える書籍。
私のクライアントもこの衰退本と命運本の両方を読んでおり、お勧めしてくれた。クライアントの知的水準が分かる。
●アセモグル『技術革新と不平等の1000年史』
アセモグル本のさらに続編。基調は同じなので面白いのだが、本書は読むことに苦痛を感じ、いったん辞めてから再度読み直し、読了した。
タイトル通り、テクノロジーについて多く言及されており、そこが読みづらかった。
●スコット・レイノルズ・ネルソン『穀物の世界史』
世界経済のキープロダクトである小麦について、その歴史を描いた書籍。
いまのウクライナの穀倉地帯から話が始まる。アメリカの南北戦争で一気に市場が変わるあたりが面白い。
●ベッカート『綿の帝国』
これまた世界経済史のキープロダクトである綿花の歴史を描いた書籍。イギリス経済史、フランス経済史のように国にフォーカスして歴史を描くのも良いが、プロダクトにフォーカスするのも面白い。
綿花は、産業革命の舞台となった綿織物業の材料になる。まさに綿花がこの産業バリューチェーンのスタート地点にあったわけであり、綿花の歴史を追うことで、産業革命の動向を理解することができる。
●ブランシャール『マクロ経済学』上
某大学院の講義のテキストとして使用。
●チポッラ『経済史への招待』
某大学院の講義のテキストとして使用。
翻訳であるが、文章に色気がある。内容も素晴らしい。
●ベイリ『近代世界の誕生』
これも難しい本。
1848年にヨーロッパ各地であった革命に多く言及されている。
●ド・フリース『最初の近代経済』
中学生男子の弁当箱状の大部な本。
その中でも、オランダ国債の発行からデフォルトに至るまでの経緯や、オランダ東インド会社の発展と衰退のあたりが面白い。
いいなと思ったら応援しよう!
![大野潔](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110732224/profile_f77d2b80a71e1dc1561d766ae59c2903.jpg?width=600&crop=1:1,smart)