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"清誕祭〜俺たちの清〜"DVD&CDの話

ご無沙汰しております。清です。

えー、、とても疲れています。笑


大変お待たせいたしました!

"清誕祭〜俺たちの清〜"DVD&CD、6/9(日)発売決定!

明日5/4(土)よりKIYOSHI. THE SHOPにてご予約受付開始予定です。
詳細はまたお知らせしますね!


当初の発売予定より1ヶ月以上遅くなってしまった、、

もっと早くお届けしたかった!!
このGWにはすでに観まくっててほしかった!!

誰のせいですか!!
ええ!!そうです!!
何もかも清のせいです!!

なんせ!!
2時間の映像!!
ぜんぶ!!
自分で編集したので!!

ばかああああああああああああああああ

タフガイ清もさすがに泣いたわ、、
リリースできないかと思った、、

こんなはずではなかった。
なぜこんなことになったのか。
説明しよう。。


10/31のライブを映像作品化することだけはずっと前から決めていたのですが、本格的に取り掛かるにあたって「どういうやり方で進めようかな」と「どなたにお願いしようかな」がなかなか決められなかった。
その時間がすごく長かった。。

当初、映像の編集はプロにお任せする方向で動いていました。
でもなんとなく、自分の中でしっくり来てない感がずっとあって。

これまで色々つくってきて思うのは、「オーケー!レッツゴー!」ってはっきり言えないってことは、何かが引っ掛かってるってこと。

私は自分の作品に関するすべてを自分でディレクションしていて、どんな細かい工程であっても誰かに"丸投げ"することはないです。
こうしたい/こうしたくないがめちゃくちゃ強いので、完全なる"おまかせ"は絶対ない。

でも、気持ちとしては「丸投げでOK!」と思える方と一緒にお仕事したいんです。
この方ならどう転んでもきっとかっこよく仕上げてくれるはず!って、信頼して安心してお任せしたい。

作品は"子供"ですから。
信頼できる先生に預けたいじゃないですか。
その先生が怒るならきっとうちの子が悪いんだろうって思えるような。笑

今回のこのタイミングでは、そんな先生に出会えなかった。という感じ。

いや、違うな。出会えていたのかもしれない。

正しくはこうです。

どの先生にお願いしようかなー、その前に依頼内容をはっきりさせとかないとなー、例えばオープニングはこんな感じでー、ここをこんな風にしてもらってー、色味はこんな感じでどうかなー、、

と、あれこれ考えながら試しに自分で編集作業していたら、

なんということでしょう。

気づけば8割方仕上がっていたのです。笑

恐るべし我が集中力。。笑


いやいや!!!
まじでそんなつもりじゃなかったんよ!!
やってやるぜーとかまったく思ってなかった!!
2時間の映像作品なんて、どう考えても大変やん!!
プロにお任せしたほうがいいに決まってるやん!!

でもなんか、知らん間にほぼ出来てたんよ!!笑


しっくり来てない感の正体は、
私の中に住む"妖怪できるもん"だったのかもしれません。
(なんだそれは)

自分でできるかも、やってみたいかも、が心のどこかにあったんですよきっと。

ここまで出来たのだから、きっと最後までいける。
あと少しで仕上げられるやん。

よし!!!やるか!!!!!

と、自分でやることに決めたのです。

それが悲劇の始まりでした。。


まず、"8割方仕上がっていた/ほぼ出来てた"というのが、大いなる勘違い。

8割に見えていたものは、全然8割じゃなかった。
今思えば、2〜3割くらいのものでした。。

これ、レコーディングにも通ずるものがあるなと。
楽器や歌の録音が終わったら、もう制作の8割くらい終えたかのように思いがちですが、実は工程のほんの一部を終えたに過ぎないんですよね。。

というか、本当の戦いはそこからです。
怒涛のミックス&マスタリングが待ちかまえていますから。。

それに近い感覚でした。。

「嘘でしょ、、」って。
本当に終わりが見えなかった。
偽物のゴールテープを何度切ったことか。笑


映像関連の作業は、これまでも結構やってきました。
ミュージックビデオをつくったり、レコーディングドキュメントをつくったり。

清名物、完全自作MVの第一弾がこちら!

Kiyoshi - Hero [Official Video]

ここから始まったのですね!懐かしい。。

これはねー、アルバム"KIYOSHI3"のジャケ写撮影のときに突然思い立って、撮ってみたんです。
スタジオの赤い壁が印象的で、ここに文字を入れればリリックビデオにできるんじゃないかと。

記録用に使ってたGoProで撮って、PCに元から入ってたiMovieで仕上げました。
当時は文字ひとつ思うように入れられなくて苦労したなー。。

映像作家さんにつくっていただいたハイクオリティなMVがたくさんあるのに、このチープなMVが今なお最も再生されているのです。。


こういうのもあります。

Kiyoshi - Walk [Official Video]

アメリカロケにも関わらず制作費ゼロという狂気のMV。笑


このように色々つくってきたのですが、なぜか、ライブ映像をしっかり仕上げることにそこまで興味がなくて。
自分の中でライブ映像は、作品というより"記録"みたいな位置付けだったんですよね。
だからそんなにめちゃめちゃこだわることもなかった。

カメラは1カメで充分と思ってたし。まあ今も思ってるけど。
ライブを見ている人の目線はひとつなのだから、大きな会場や大人数のライブでない限り、映像の切り替えはそんなに必要ないんじゃないかと。

あと単純に、1カメ長回しの映像が好きなんですよねー。
カメラマンさんの意思を感じるので。


カメラ複数台のガチ編集は今回が初めて。

いつかこういう重い作業をするだろうと、昨年PCが壊れたとき、本体もディスプレイも自分にとってややオーバースペックなものに替えたんです。
良い選択だった!ガシガシ動いてくれた!それだけが救い。。

複数の映像を組み合わせること自体は、そんなに大変ではなかったです。
良いと思うカットを選んでつなげるだけなので。
わりとサクサク進みました。

この工程はかなりいい感じにできたと思う!
作曲者&アレンジャーとして「この曲のここでこれが映ってほしい!」を可能な限り実現しました。


大変だったのは、基礎の部分。

やっぱ何事も基礎が大事!!
キソキソキソ!!

基礎がなってないんですよ。。
明るさとか、色とか、白を白くして黒を黒くすることとか、一見なんてことないような調整がとても難しかった、、


でね、楽器や演奏に関することなら、事前にトラブルの芽を摘んでおくことができるじゃないですか。
できるだけトラブらないようにする方法を知ってるし、運悪くトラブったとしても、原因がだいたいわかる。

自分の中に"経験"っていうデータあるから。

例えばノイズがひどい、音が出ないとかだと、
ケーブルが怪しいな、エフェクターやアンプの繋ぎ方に問題があるな、ベース本体の配線や電池は大丈夫かな、とか。
すぐに何パターンか思いつくから解決も早い。

それがさ、映像になるとさ、やっぱ圧倒的に経験が足りないのよ!!
当たり前やけどさ、、

何か「ここおかしいぞ!?」って箇所があったときに、解決するまでめちゃめちゃ時間がかかってしまう。。

なんでおかしいのか、わからない。
ようやく原因がわかっても、解決方法がわからない。。


あと、作業の順序ね。
これも今思えばドアホウと言わざるを得ない。。

また音楽に例えると、エフェクターのつなぎ方が間違ってた感じ。。

つなぎ方に決まりなんてないんです!自由なんですよ!
でも、コレの後にコレをつないだほうがいいとか、あるじゃないですか。

そういうのを気にしないままセッティングして、そのまま本番いけると思って現場に来たら、ノイズだらけの地獄のような音が鳴ってしまい、全部バラして1からつなぎ方を勉強し直した感じ。。


一つ一つ勉強しながら進めたから、ほんと時間かかった。。
たぶん、プロの方が5分でできる作業に50分くらいかかったと思う。笑

でも今回この経験ができたので、次は何倍ものスピードでできる。
かかる時間を少なくして、さらにクオリティも上げれる。

え、ていうか、次って、、またやるの??笑
ええええ!!次こそ誰かにお任せしたいんですけどおおお!!

別にいいけど!!やってやるわよ!!
なんだかんだで楽しかったし!!
かかってきなさいよ!!(ヤケクソ)


と、映像関連のことを長々と書いてきましたが、

今回の制作を経てたどり着いたとてもシンプルな結論がこちら。

音の方が大事。笑

結局、音!!!
最初に確認すべきは音!!
そして最後に確認すべきも音!!

音楽だもの!!

この映像戦国時代、映像があることで音がソコソコでも許せちゃうところが危険です。
映像に騙されてしまうんです。

あたしゃ騙されんよ?笑

映像に音を付けるんじゃない。
音に映像を付けるんよ。
そこ間違えたらあかんよね。

音、めっちゃいいよ!!!
映像と合わせてはもちろん、ぜひ音単体でも楽しんでください!!

今回は特に、お客さんの声がいい感じに録れててライブ感たっぷり!
あのとき声援をくれた人は、ぜひ自分の声を探してみてね!笑

そうそう、MC、おもしろかったのでたくさん入れました!(※DVDのみ)
演奏部分と完全に分けて2枚組にしようかと考えたくらい結構長いので、興味のない方は飛ばしてください。。

パッケージもこだわったよー!!
ちょっといつもと違う感じにしました!
もちろん清デザイン!!

もうねー、作品のいたるところに私の血と汗と涙が染み込んでいるので、手に取るとちょっとじっとりしているかもしれません。(やめて)


というわけで、とても学びの多い制作でしたとさ。

関わってくださった皆様、ありがとうございました!!
なんとかかっこよく仕上げることができたと思います!


全然うまくいかなくて、

やめたい、逃げたい、投げ出したい、あきらめたい

と、何回も思った。

でも、やってよかった!!
できない自分にイライラしたし、少しずつできるようになっていく自分にわくわくした。
久々にこういう感覚になったなー。


何かをうまくやるには、

"失敗の数で圧勝 話はそれから"
by Kiyoshi - Life Goes On

です。


っしゃああああああああ

やっと今年1番大事な制作に本腰入れられる!!!

やるぞおおおおおおおおおおお