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清里フットパスガイドツアー「開拓の道(安池ロード)のコース」のご報告

こんにちは、清里観光振興会事務局の神谷です。

11月17日に、「清里フットパス・開拓の道(安池ロード)のコース」ガイドツアーを行いました。今回のガイドは八ヶ岳歩こう会の多賀さんです。清里開拓の立役者である安池興男さんの歴史をたどる道を案内していただきました!

フットパスって何?
フットパスは直訳すると「小路」。歩くことの素晴らしさやその権利を守るための文化で、本場イギリスでは18世紀からづく伝統的なもの。イギリスには20万kmのフットパスがあり、その道を歩く人がいたらたとえゴルフの大会があったとしても一時ストップするほど、「歩行権」が尊重されています。またイギリスの人々は、来客があったときの最高のもてなしとして、自身のお気に入りフットパスを案内するそうです。

コース紹介|開拓の道(安池ロード)

丘の公園レジャーハウス駐車場 ⇒ 赤道(あかみち)⇒ 豊國神社 ⇒ ヤッホーの丘⇒ ともにこの森(お弁当)⇒ 八ヶ岳分教場跡 ⇒
1000円の家 ⇒ 八ヶ岳興民館 ⇒ 丘の公園レジャーハウス駐車場

所要時間:約4~5時間

今回の「開拓の道(安池ロード)コース」は清里の歴史を学ぶフットパスです。

9月の「KEEPのコース」は、清泉寮をたちあげたポールラッシュ博士について学びましたが、今回は清里開拓のもうひとりの立役者である安池興男さんの偉業をたどるコースです。

安池興男さんとは
清里開拓は1937年(昭和13年)に東京都の水道のためのダム建設で引っ越しを余儀なくされた人たちの手によってはじまりました。山梨県の職員だった安池興男さんは、寝食も忘れ私財を投じ、入植者たちに農業を教え支えた人として地元住民に尊敬され続けている方です。

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ツアーの起点は、丘の公園レジャーハウスの駐車場。そこから少し歩き、「赤道(あかみち)」と呼ばれる道を歩いていきます。
赤道とは、清里開拓時代につくられた道のこと。国道や県道が整備され、いまは使う人が少なくなっています。

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杭がたててあり、赤道の目印になっています。

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赤道を通って豊國神社へ。

開拓当初、一俵の種麦から同じ一俵の麦しかできず、大きな種芋から小さな芋しかとれないような状況で農業をしていたそうです。あまりに過酷過ぎて、入植してきた200戸が、20戸まで減ったこともあったのだとか。

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そういった苦しい状況で頑張ってきた先輩方のことを忘れないための石碑もまつられています。

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11月中旬にもなると、落ち葉が多いですね。部分的には紅葉もキレイに見えました!

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さらに歩いて八ヶ岳少年自然の家の敷地にある「ヤッホーの丘」へ。

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開けた草原でパノラマビューが楽しめます!この場所は意外と知られていない穴場スポットです。※私有地なので、立ち入りには許可が必要です。

ヤッホーの丘というだけあって、八ヶ岳に向かって大声で「ヤッホー」と叫ぶと、ビックリするくらい響いて気持ちいですよ!

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さらに歩いて、「1000円の家」へ。1000円の家とは、文字通り1000円で建てられた家です。現在の価値に直すと400万円ほどです。

こういった1000円の家はこのあたりに何件もあり、安池興男さんは、各家に500円の寄付を私財からされたそうです。

他にも、開拓してきた子ども達のために分教所(学校)をつくったり、広島への栄転を断って清里に残ったりと、人生をかけて清里のために尽くしてくれたそうです。

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安池興男さんが県職員として清里にいたのは3年ですが、その後も私財を投じて清里を支援し続けました。

地元住民は、そんな安池興男さんを心から尊敬し、公民館に「興男」の一文字をもらって「八ヶ岳興民館」と名づけたそうです。

次回の予定

大門沢のコース
日 時 1月16日 (日) 9:45-14:00(雨天決行)
対 象 中学生以上
集合 清里駅前案内所|9:45受付
定 員 10 名、
参加費 3,000円 (ガイド料、イベント保険、スノーシューレンタル、
リフト代)※当日現金でお支払いください
持ち物 歩きやすい靴、お弁当、飲み物、雨具、 ※お手洗いがないエリアもあります。トイレットペーパー、ジップロックなどご用意ください。

参加の申し込みは、NPO法人清里観光振興会にメールか電話でお問い合わせください。

☎ 0551-20-8000
✉ staff@kiyosato.gr.jp

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