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【将来の夢がない】は、あの質問が原因!?

学校が大好きな人と、学校で困っている人のお役に立つ記事を書いている教育ブロガーのKiyomiと申します。(^^)

子どものころ「あなたの ”夢” は何ですか?」と質問されたらあなたは何と答えていましたか?
私は小学生のころは「小説家になりたい!」「映画監督になりたい!」とか考えていました。
そして、中学生の時に「学校の先生になる」という夢に変わり、大学で教員免許を取得し、実際に中学校教員になりました。その後、11年間勤務したのち退職。現在はフリーランスとして活動をしています。


「夢」を「職業名」答える不思議な質問

大人が質問する「あなたの ”夢” は何ですか?」は、つまり「あなたは何の ”職業” に就きたいですか?」を意味していませんか?

特に、質問に答える子どもが中学生以上になれば、”職業名”で答えないと「じゃあ、どうやって生活していくつもりなの?」「もっと具体的に言えないとだめだよね。」と言われてしまうのではないでしょうか?
そして、「夢を叶えるためにもっと勉強しましょう。」と締めくくることがセオリーになっていませんか?
かつての私もそういった質問をする大人の一人でした。でも、あるときその ”答えさせ方” が子どもの夢を狭めてしまうことに気付いたのです。

なぜなら、『そんなの無理だ!と言われるのではないか。』あるいは、『(勉強が苦手な)自分は夢なんて叶わない。』と考えてしまうからです。

将来の夢をもっと素直に言い合えたり、考えたりする雰囲気をみなさんと共有したいと思いました。


人前で夢を発表する小学校

そして、もうひとつこの記事を書くきっかけがありました。それは小学校によっては、卒業式で自分の「夢」を発表しなければならないと知ったことです。
みなさんの小学校はどうでしたか?私のまわりにはそういった文化の学校はなかったので聞いて驚きました。同級生や保護者のいる大勢の前で自分の「夢」=「職業名」をさらけ出さすことを嫌がる子どももいると思ったからです。

自分の将来について考えて、困ったときやアドバイスがほしいときに、親や先生に個別に相談することはあっても、式典でわざわざ発表する必要はないと思います。また、式の練習で子どもが言った夢に対して”物言い”がつくことがあるような気がしました。

そのため、発表する夢を無難なことに変えたり親がよろこぶような夢を選んだり本心とは違う夢を言わなくていけないのだとしたら、それは子どもたちから自由な発想や夢を奪うことにつながりかねないと考えました。


大人が「夢」を持てない原因は、夢が「職業名」のままだから。

「あなたの ”夢” は何ですか?」と大人のあたなたが質問されたら、あなたは何と答えますか。

ぱっと答えが出たでしょうか。
※「生まれ変わったら○○になる。」は除きます。今の人生の延長線で考えてください。

私の予想は、出ない。あるいは、本心とはちがう建前の答えを言っている。人が多いのではないかと思います。
職場で個人的に同僚や先輩に質問してみましたが、ぱっとは出てこないというのが私の印象です。

なぜそうなってしまうのか。
それは夢が職業名のまま更新されないからだと思っています。

学生が終わり、就職したその先に新たな夢が見いだせないのだと思います。大人もまた、職業名で夢を答えさせる質問の呪縛(じゅばく)から抜け出せずにいるのです。


「夢」はもっと抽象的でいいと思う。

では、どうすればいいのか。答えはシンプルで、夢を具体的に言う前にもっと抽象的な言い方で表現すればいいと思います。

自分でも笑っちゃうくらいスケールのでかいことでもいいし、あるいは生活のためのお金、すぐに給料に直結しないことでもいい。心の底からやってみたいことや、好きなことを言語化してみることがなによりも大事だと思っています。

※スタート地点に立たなかったら、客席で見学して一生が終わっちゃう!


それを言っているうちに、新しいアイデアが生まれたり、具体的な夢を何度でも組み立てていけるのだと思います。

「世界一周旅行をしたい」→(オーストラリアに留学をしてみる)→(世界中から人が集まる環境で暮らす)→(外国の文化を知るよりも、外国で日本の文化を紹介する方が好きだと気づく)→「日本の商品を扱うアンテナショップに就職」

「人をよろこばせるのが好き!」→(サプライズ企画をやり続けて)「コンサル会社に就職」あるいは「ウエディングプランナーに就職」

「もっとモテたい!」→(しゃべりの技術を身につけて)「営業職で活躍!」

具体的な職業名から考えるだけではなく、ふわっとした抽象的な言い方から、自分の好きや得意を見つけたり、磨いたりする生き方もあっていいと思います。コンサルと結婚式場って、別の業種だと思って振り分けがちですが、見方によっては地続きな仕事と言えますよね。

今の私の場合は、「学校教育を変えたい!」です。今も昔も学校が大好きですし、日本の教育のよさもたくさん見てきました。でも、いまひとつ子どもたちがいきいきしていなくて、先生たちも怒らなくてもいいことで生徒に怒って眉間にしわを寄せて職員室に帰ってくる姿を見ることも少なくありませんでした。

本当に明るくて、柔軟で自由な発想をもっている子どもたちと、こんなにも一生懸命で責任感がある先生たちが集まる学校という空間で、子どもも大人もやりたいことや、挑戦したいこと、なりたい自分に向かって思いっきりぶつかっていって、毎日充実させることができたら、未来はとんでもなく明るく活気に満ちていくと本気で思っています。

大人だって、夢をもっていいでしょう。自分を知ることから思いもよらない出会いや発見があったりして、それをきっかけに転職したっていいと思います。抽象的だけど、心からやりたいと思う人生をかけた夢に向かって進むとき、「職業名」はあくまで”手段”でしかないことに気づくのです。


最後に・・・

”職業名フィルター”を外して考えさせた子どもたちの夢

「夢を叶えるロケット」

私が教員をしていた最後の年に、受け持った中3の授業で「夢を叶えるロケット」を打ち上げました。卒業間近の2月のことです。

ボトル型の缶コーヒーの缶の側面、下よりにキリで穴をあけます。缶のフタは取ってしまって、中に消毒用のアルコールを霧状にして充填します。

そこに、生徒ひとりひとりが思い思いに書いた、自由な夢(抽象的でOK)を描いた紙コップをのせます。安全に注意して、キリであけた穴にマッチの火を近づけると、ポンという音がして、紙コップのロケットが打ちあがります。上手くいくと理科室の天井に届く高さまでロケットがとび上がります。

打ち上げに失敗したら何度やり直してもOK!

ロケットのデコレーションから打ち上げまで、一コマ使って行います。15歳の生徒たちが目をきらきらさせながら、世界にひとつのロケットをもって、発射台がある私のところに駆け寄ってきました。

これが、未来に向かって旅立つ子どもたちの本来の姿だと思いました。

ちなみに私もロケットを作りました。夢は「2024年までに、お役に立つ(タメになる)本を出版する!」です。人生はやるか、やらないか。とよく言います。

自分が過去や現在に夢を語れない場所、環境にいたとしても、そこからどう這い上がって行動するかは自分の問題です。私はやることにしました。みなさんはどのようにお考えになったでしょうか。

私の夢
「困っている人悩んでいる人を、学びと知識で救いたい」
 →そのために、2024年内に自分の本を出版する!を目標にしています。
  ※仮タイトル「人生のタメになる本」
大人が夢をみたっていい。絶対に叶えると決めてブログを書き続けます。
ここまで、読んでいただいてありがとうございます。

ぜひ、職場の朝礼でも、学校の朝の会でも結構です。
アウトプットのネタに使ってみてください。 by kiyomi🍊

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