5Cシッセイ修行編〜第8期統率者神敗北レポ〜
1.はじめに
初めまして、お久しぶりです、キナン君を勝たせたい委員会のキヨマサと申します〜
普段はキナンをメインに使いつつ、ジョイラ・ティヴィット・オブニクシリスなどを使っています。
今回は私の不甲斐ない大会敗北レポを書いていきますので、皆さんの酒のつまみにでもして頂けると幸いです🙇
＊全文無料で読めますが、もーし勝ちまくって気持ちが良い方などは投げ銭してくれると泣いて喜びます
2.使用ジェネラル
「えっと、、、」「あ、シッセイです！5Cの！」
このやり取りを無限にしました。(紛らわしくてすみません…)
「キナンではないの？」と思ったそこのあなた！私も当初は相棒のキナン君で出る予定でしたが、大会ひと月前にこちらのsecret lairに一目惚れ致しまして、構築やプレイングの調整も兼ねて今大会はシッセイさんで出ることにしました。
・勝ち手段
シッセイはレジェンダリーの組み合わせのコンボならなんでも入るため、構築次第で様々なコンボを搭載可能です。今回は以下のコンボを採用。
①アミナトゥ＋ニコルボーラス＋テフェリーの誓い
＋波止場や速攻マナクリ
②波止場＋エミエル
③エミエル＋デリーヴィ＋クレイドルや速攻マナクリ
→いずれもファクト無限ブリンクからサヒーリか滅びの山の無限ダメージで勝利
・強み
シッセイは置いておける回数規定のないモンスターマニュアル(起動コスト激重・出せるパーマネントに厳しい制限)であり、条件さえクリアすればシッセイだけでもコンボを開始でき、さらに一度回り出すと呪文を唱えなくてもコンボを完遂できるため打ち消しに強いです。また、5色という豊富なカラーからgood staff構築にすることで、統率者がアドバンテージを稼がずとも、他で稼ぐことができます。
・弱み
現在流行りの「アドバンテージ獲得統率者＋デッキ内のカードでのコンボ」という型ではないため、アドバンテージを稼ぐカードが手札に必要になります。さらに、打ち消しには強いですが、シッセイがいないとコンボが繋がらないため除去に弱いです。さらにさらに、シッセイ起動のマナが重く、コンボを始めるにはパワー4以上が必要と、条件の要求値が高いです。
3.第8期統率者神決定戦レポ
・デッキリスト
デッキリストはこんな感じです。日本で参考になるリストや解説がほとんど見当たらなかったので、手当たり次第に海外のprimerや対戦動画、解説動画などを見漁って組んでみました。
構築のコンセプトとしましては、シッセイはコンボの入り口さえ確保できれば呪文を唱えることなく完走できるため、クリーチャーサーチ(実質波止場サーチ)を消されにくいもの(非ソーサリー)に限定しました。
神決予選は走り屋が多い印象なのでタッサ＋汚れた契約を入れるか迷いましたが、波止場で宝物が5以上出るならシッセイでも3キルが可能(私はcEDHの平均キルターンを3だと思っています。)なことから今回は純正シッセイで望むことに。
・1回戦:パーフォロス◯→百合子(海外ニキ)→シッセイ→オヘル・アショニル
一気に目が覚めるような卓。バーンが2人て… マナクリ・出産の殻・エミエルで隙あらば波止場エミエルキープ。始まる前に海外ニキから「Oh, Princess Bride！Nice👍」と褒めていただく。
1ターン目に百合子から呪われたトーテム像… 「海外でよく見るけど日本ではメタ的に見ないな」と油断していました。神決は国際大会。
そうなると解決札を見つけるまで暇だなと思っていたところにタリオンが駆け付けてくれたのでキャスト。ちまちまドローをしたり、出産の殻を設置したりしつつ、バーン2人が爆弾を積み上げていくのを眺める。
やっとの思いで精霊界との接触を引けたため、次のターンで勝とうとエミエルを出してターンを返すと、オヘルとパーフォロスから除去と全除去。除去を打ち消しで弾きつつ、精霊回との接触でエミエルを全除去から逃す。
百合子の体力を見て次のターンに百合子ごと退場させ、波止場エミエルで勝つつもりでいたら、パーフォロスからラグ・オヴ・スマザリング。
これによってライフ的に出産の殻をファイマナで起動できず、キャスト回数の制限もかかり何も出来ずパス。返のターンでパーフォロスがバーン呪文で全員焼き殺し終了。
見たことないバーン置物がたくさん見れて面白かったです。天使の嗜みいれるかぁ…
・2回戦:ログトラ◯→ログトラ(うめこスリーブの方)→シッセイ→始祖ドラ
2家目のログトラの方が有名なうめこスリーブの方。あの神決の激闘を見てログテヴェを組んだ身としてテンションが上がる。(ログトラではない)
また、うめこさんが木製のライフカウンターを皆に貸してくださり、普通に欲しくなる。
ゲームは2枚戻しの悟チュー＋俗チュー・空亀キープ。キツイ。
1ターン目から自分以外の方々がマナファクトスタート。特に1家目のログトラと始祖ドラはラガバンも出て、5cだからとシッセイが殴られる。
2ターン目に俗チューから花を手入れするものを積みキャスト&フルタップ。👈ココミスプ。
3ターン目に1家目のログトラの方がジェスカ→異界の進化→キナン&バサルトコンボを仕掛ける。うめこログトラが1回弾くも当然バックがあり、自分も始祖ドラも特になく完走。
普通に花を手入れするものではなくて、悟チュー→マナクリプトで空亀構えでしたね。俗チューは波止場orタリオンサーチに使うとして。組み立てのデッキあるある、サーチの正解がまだ掴めていない、あると思います。
・3回戦目
ナジーラ→コジレック(いってつさん)◯→シッセイ→エルシャ
開幕からナジーラの方といってつさんがコジレックトークで盛り上がる。どうやらコジレック界隈らしい。かつてはキナン無色無限からのトラシオスをコジレックで消された苦い思い出が蘇りつつ、「今回は赤が入ってるんだ！」と自分を奮い立たせる。
順当に行けばナジーラが波止場から無茶苦茶してすぐに終わりそうなので、波止場か盲従を探し、盲従＋マナクリ＋クチルキープ。
2ターン目にナジーラのラガバンが私の俗チューをめくる。(何故みんなシッセイを殴るんだ…)そしてもちろん波止場サーチ。持っててよかった盲従。私のターン、盲従を出していってつさんから「やりますねぇ！」のお言葉を頂きつつ、願い爪のタリスマンをキャスト。手札にはクチル・エミエル・沈黙。
3ターン目、盲従が効いているためかナジーラからは特に何もなく、コジレックはKCIをサーチ。不穏。
私のターン、コジレックの場にある大量のアーティファクト、そして手にあるエミエルに目が眩む。とりあえず沈黙を打ってみるが、エルシャから秘儀の否定。こうなるとクリーチャーに当たる打ち消しって相当ないんじゃない？と思い、願い爪→波止場→エミエルにエルシャから精神壊しの罠。(古典として語り継いで良いくらいのアホです。笑ってくれい。)また、願い爪のタリスマンを渡す先はナジーラは論外だし多用途の鍵があるコジレックも怖いため、エルシャにしようとしたところ、ナジーラといってつさんが飛び跳ねる。いってつさんはともかく、コジレック界隈でもあるナジーラの方の「盲従があるからコジレックは大丈夫」という言葉を鵜呑みにし、結局タリスマンはコジレックの元へ。(こいつ将来オレオレ詐欺とかに引っ掛かるんじゃないか？)
4ターン目、ナジーラのデリーヴィからの仕掛けをエルシャが赤霊波などで弾く。この人、独楽だけで４回世界救ってるな… そしてエンドにナジーラが力戦の束縛でコジレックのジェラードの砂時計型ペンダントを追放する。
その後、コジレックが願い爪2サーチからエルドラージ覚醒で盲従を割り、KCIでガチャガチャして勝ち。
まず、沈黙が消された時点でクチルがまだいるから止まるべきでしたね。また、タリスマンもエルドラージ覚醒があるのを知っていれば渡さなかったので普通に勉強不足です。あと、盲従がある時点でエルシャに渡してもそんなに酷いことにはならないことも気付くべきでした。(エルシャ使いの友人に怒られますね。)
「2サーチしたらどんなデッキでも大体勝ち。」友人のこの言葉を皆さんも覚えておきましょう。
・4回戦目:シッセイ→ティヴィット→アニマー◯→ロクサーヌ
アニマーの方がガチコマでよくお見かけする方で少し落ち着く。
ロクサーヌが出た瞬間、私のデッキの多くの生物が死に絶えるためどうしたもんかと考えつつ、マナファクト・復活したアーティ・クリーチャーサーチキープ。
1ターン目、マナファクトでマナ加速しつつ、ティヴィットの初動かロクサーヌに当てようと復活のアーティを構える。特に目立った動きはなくターンが回る。
2ターン目、エミエルを引く。ここでエミエルを出しても良かったが、ティヴィットは言うて2キルもあり得るデッキなので構えないのはなぁと思いつつ、アーティ構えを継続。
ティヴィットのターン、息詰まる徴税をキャスト。2ターン目ティヴィットならクリーチャーサーチでコピーをもってくるため良いのだが(良くはないが)徴税を許すとロクサーヌがアニマーと私を殺し、そのまま悠々とティヴィットが勝つだけだと思いアーティを徴税に当てる。
そしてアニマーは順調に展開、そのエンドに母聖樹でロクサーヌのクリプトを割り、ロクサーヌが出ないようにする。(マナ的にアーティ→母聖樹しか無理だったんですよね…)
ここで次のターンにエミエル＋アーティ＋3マナと構えることにより、いつでも呪文を打ち消す構えを見せつつティヴィットとアニマー・ロクサーヌを止め、ティヴィットが出た後くらいに波止場かなとぼんやり思っていたら、ロクサーヌが血染めの月。
このデッキは5Cなんよ…と思いつつ、土地だけのティヴィットと共に何も出来ずにターンを回す。その間にマナクリを展開していたアニマーは順調に場を固める。しばらくターンが回った後、ロクサーヌが異界の進化をキャストし、二重詠唱の魔導士でコピーする。概ね波止場剣歯虎で負けるため、命綱の狼狽の嵐を当てる。
そしてターンが回ってきたアニマーがコンボを始める。打とうと思えばバウンスを打てたが呪文滑りがアニマーを守っており、他2人も何もないとのことでコンボを完走。GG！
後から聞くと血染めの月は1ターン目に出すか迷っていたとのこと。もしそうだったら迷わずアーティは月に当てて、徴税には母聖樹でしたね。あまりにも噛み合いが過ぎてティヴィットの方には申し訳なかったです。
このゲームの終了後に隣のシッセイプレイヤーさんから声をかけて頂き、色々と構築について教えてもらいました。そこでシッセイオタクカードを教えて貰えたのが神決最大の収穫です。(また別のnoteで紹介します。)
・5回戦:ギトラグ→シッセイ◯→ステラ・リー→ギラ木
開始前にステラの話題で盛り上がる。割とステラへのヘイトが最初から高かったため、ステラに除去が飛ぶといいな…と思いつつ、センチネル・ロソ・タリスマン・ロッコ・打ち消しキープ。強くない？
1ターン目にセンチネル。ちまちま引かせてもらいつつ、2ターン目にロソでマナも補充。ドローはテフェリー。強くない？
他の方々も順調に展開していき、2ターン目にステラ。そして3ターン目にステラがジェスカの意思コピーと仕掛けてくるが、そこには狼狽の嵐を当てて一息つく。その後、ギトラグがギトラグキャストでターンが回る。
4ターン目、波止場の宝物数が足りそうだったため、テフェリーから入る。ギラ木からロソに除去が飛ぶが、ロッコがある関係上特に問題はなし。テフェリーが着地し、シッセイをキャスト。タリスマンから最後の賭けをサーチし追加ターンへ。
追加ターン、ロッコX=2から波止場→エミエルが成立して勝利。
やはり、マナとシッセイのパンプの両方を兼ねてくれるロッコは強いですね。
・6回戦目:ブラコス・ギルドの職人→スライムフットとスクイー◯→オヘル・アショニル(1回戦の方)→シッセイ
よく分からないが上家2人がむかついてきそうな卓。そして止められるのは私だけ。こういう時にティムクラみたいに自分もむかつきにいけるデッキは強いですよね。そんな私の悩みに反してオヘルの方は1回戦目楽しかったですね！とずっと隣でニコニコしてらっしゃる…確かにあの卓はめちゃくちゃ楽しかった。
というわけで気合いの波止場ぶっぱor盲従キープを目指す。シッセイ、お前の理論値を見せてやれ！…だめでした。2マリでマナクリ＋クリーチャーサーチスタート。
2ターン目からブラコスがジェネラルと背景プレイ。スライムフットは1ターン目にサーチしたエンチャント(名前は忘れましたが、ライフペイでアップキープに追加ドロー・多相の戦士を生む)をプレイし、さらにゴブリン帳簿兵から波止場・スカ炭サーチ。(後で気付いたのですが、この時点でオープンリーチだったんですね)さらにオヘルはバーンの準備。(やっちまいましょう！オヘルさん！)私は大人しくマナ加速。
3ターン目ブラコスがジェネラルとエンチャントから大量の宝物を出してエンド。次のスライムフットが波止場でさらに大量のマナを出す。そして波止場から3マナ以上出るため無限マナ成立しGG！
終了後にブラコスの方が覗き込みを打てたとおっしゃっていたので、どうしようもなかった気がします。
4.感想
久々に神決に出てみましたが、やはり神決はお祭りであり、普段見ないような統率者が多いですね。特に今回の対戦相手は新しい統率者や普段そこまで見ない統率者が多く見受けられました。ゆえに早く駆け抜けるデッキは分からん殺しに遭いにくく、予選においては有利であるのかもしれません。
とりあえず、久々の神決でミスプも多くありましたが、シッセイ自身に焦点を当てると、「速度が圧倒的に足りない→スタックスの増加」「どうしようもない置き物への対処を増やす→暗殺者の戦利品・突然の衰微」「統率者への除去が致命的な弱点→呪文滑り」「打ち消されない沈黙からの仕掛け→喜ぶハーフリング」など様々な改良点が浮かんだため、有意義な大会だったと感じております。
5.終わりに
今回は負けも負けと大変悔しいですが、まだ自分の実力・デッキに伸び代があると思うとワクワクします。本当にMTGは奥が深いですね。
ここまで長文にお付き合いして下さった皆様、今回対戦してくださった皆様、デュアランを貸してくれた友人、そして大会を主催・運営して下さった皆様に大きな感謝を。
このレポでシッセイに少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。それでは、良きMTGライフを！
Twitter(現X): @KINNAN_MTG
シッセイやキナンに関する質問など大歓迎です！
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