オタクもすなるレポといふものを、潔子もしてみむとてするなり

Blogを開設するのってこんなに大変だったっけ???
いや、技術的に全然難しくないはずなんだけど、2020年4月の今PCを立ち上げて文章を書くことがこんなにエネルギーを使うことだと思わなかった。
今何するのもスマホでかんたんにできますもんね。
noteを開設して記事を書くこと自体はスマホで十分ですが、こちら昭和末期生まれデジタルとともに育った世代なため
「Blogと言ったらパソコンで書くもの」
という固定観念が強くPCで始めました。すると…ここまで40分かかった!!

いや、何がデジタル育ちだよ。PCを使う筋力が壊滅したとしか思えない。
そう思うとかつてデジカメで撮った写真をUSBで取り込んでフォトショで直してBlogに貼って文章も書くとか、今思うと工数多くて大変だ。
そりゃブログもあんま流行らなくなるよね。

じゃあ今どうしてBlogをはじめるのか。やっぱりきっかけはコロナショックですね。
プロフィールにも書いたんですが私はもともとステージ鑑賞が趣味で、海外のミュージカルやサーカスも観るし、小劇場演劇やストリップ鑑賞、2.5次元も観るし、おもしろいよ、素敵だよとおすすめされたらどこでも軽率に飛び込むマンだった。
それがコロナショック…
俳優さんのオタクの足元にも及ばないと思うけど、軽率マンのわたしですら3-5月の払い戻しチケット枚数は50枚を超えている。
まさかこういう理由でステージが観られなくなる日が来ると思わなかった。
元からマイペースなので自宅待機はやぶさかではないけれど、観たかったステージが次々と消えていくのは辛かったな…
でも作り手の無念に比べればわたしの辛さなど…となんとか飲み込んでおさえこんだ。

それでもこれまで手を伸ばせば芝居が観られる、という理由で東京に住んでいた私は突然食べるものがなくなってしまい、3月上旬から新たな拠り所を模索していた。
三食自炊してリングフィットアドベンチャーをして生きる日々は健康極まりないが心の栄養が足りない。
もちろんエンタメ界はリアルを封じられた分あらゆる映像を無料公開する形で私達を楽しませてくれている。ただ私はマジで集中力が低いので映像だとひとりで観る気がおきないので断念することに。

そこで手を出したのは2020/2/22に参戦したイベントRejetFesで触れた「幽幻ロマンチカ」だった。
この記事を読む人がRejetにどこまで詳しいか不明なのでかんたんに説明すると、Rejet株式会社は女性向けバイノーラルのシチュエーションCDを山ほど展開している女性向けコンテンツ制作会社です。
「幽幻ロマンチカ(以下幽ロマと表記することもあり)」はそのRejetが制作するコンテンツの一つで、架空の学園の七不思議をモチーフにした妖怪たちに取り憑かれて恋をする作品である。
媒体はシチュエーションCDなので使うのは耳と想像力のみ。
耳しか使わないことの利点は、私くらい集中力がない人類は常に何かをしながら別のことに意識を反らしているため、リングフィットアドベンチャーで筋トレをしながらでも退屈せず過ごせることに尽きる。

ここでRejetに詳しい方は「筋トレしながらリップ音聴いて集中できるのか!?」と思うところでしょうが、そもそも集中力がない人類は五感をあらゆる方向で刺激することではじめてその作業を全うできるものなのだ。
ごめん主語がでかすぎるな、少なくともわたしはそうなのです。

ただこれも内容があまりにえっちすぎるとさすがの私も「筋トレがイケナイこと感出てきたぞ…」となってしまう。
女性向けシチュエーションCDは昨今web広告にバリバリ出てくるティーンズラブコミックくらい「それ年齢制限とか大丈夫なのかね」みたいなアダルト寄りなレーベルも多い。
その中でもRejetは道徳的にどうかはさておき「CERO-C」(対象年齢15歳)くらいの内容のものが多いが、幽ロマは特に対象年齢が低そうなタイトルなのでとても聴きやすい!!(あくまで個人の感想です)

RejetはDIABOLIK LOVERS(吸血鬼モノ、以下ディアラバ)のようなダークファンタジーが有名なので「リップ音満載で殺される直前まで血を吸いつくされるんだ…」みたいなイメージが鉄板だと思うんですが、幽ロマはリップ音はあるけどとてもソフトで、スマホのスピーカーで垂流して聴くスタイルが多いため「えっちなのは困ります」の私にうってつけでした。

そして幽ロマはまず、人が死なない。
いやディアラバも別に人は死なないけど聴いている中盤くらいで「あ、これ私3回くらいは死んだな」と体感するCDがわんさかある。実質死んでる。
最早ヒロインが不死身なことが吸血鬼以上の脅威である。
もちろんディアラバにはディアラバにしかないダークなロマンがあるんですが、性的なのも嗜虐的すぎるのも平和な世界だからこその娯楽であり、このコロナショックに震撼する乱世だと案外平和なものを食べたい、という自分をここではじめて確認できた。
幽ロマのキャラはヒロインを守ってくれるし、一緒に問題解決するために戦ってくれるのでハッピーです。

つまりキャラクターと世界観が優しい。
RejetはドS系タイトルが多いので「嘘だ、騙されないぞ」と思う人もいると思いますが、嘘じゃないよ。だって聴いてるときあまりにキャラクターが道徳的すぎて「これはEテレのコンテンツか?」「掲載誌はなかよしかな?」と勘違いするほどである。ド健全だよ、嘘じゃないよ。
ベッドに一緒に入っても添い寝して寝かしつけするだけだからね。一切性的じゃない。こんなのEテレだしなかよしでしょ(今のなかよしがもっと進んでたらごめん)

歳を重ねてから長編で登場人物がたくさん死ぬタイプの作品を消化するのが下手になってきたのでこれは本当にありがたかった。
元々少女漫画や、かわいいNLを好んで食べるタイプなので幽ロマはズブズブはまりましたね。

最後にキャスティングが秀逸。
そもそも私が幽ロマに興味を持ったのはRejetFes(Rejetが主催する一年に一度のイベント)で幽幻ロマンチカの最新作のプロモーションビデオを観たときだった。そのPVはこの記事の最後に貼るのでぜひ観てほしい。
「えー!この役この声優さんが演じるのとか最高やんけ、このキャラは意外だけど朗読聴いてみたら案外しっくりきちゃうやん、他の役も実際聴いてみたいなー」
という気持ちが高まり、キャスティングだけでここまで興味を引いた幽幻ロマンチカをオタク友達にも広めるべく、私は身内向けに【幽幻ロマンチカキャスティングクイズ】を開催した。

・幽幻ロマンチカには8人の妖怪が登場する
・プロフィール画像のスクショをキャスティングだけ伏せた状態で用意して、声優さんを当てる
・ノーヒントも面白いけど当てる楽しさもあった方が良いので、3つ作品を挙げ、その中の出演声優のいずれかであると記載

8人に回答してもらいましたが、出演声優がひとりも当たらなかった人はゼロ。そして全問正解した人もゼロでした。
ここでキャスティングされている8人の声優さんは、誰がどの役を演じていても違和感ないプロフェッショナルな方ばかりなので、オタクの想像と理想だけでは容易く全問正解することはできないところがこのゲームの面白さです。
友人たちの嗜好や世代が見えたのも良かったです。

本当にだれがどの役でもきっと良いけど、実際聴いてみて「なんて良いキャスティングなんだ」と実感したのでいろんな人に体感していただきたい。
女性向けが死ぬほど地雷という人以外は比較的聴きやすいと思います。なんといっても健全なので。
キャスティングが気になる方は以下が私がFesで観た最新作のPVなのでそちらをご参照ください↓↓↓

無駄に長くなってしまいましたが、こちらではコロナショックで暇になっちゃった潔子が幽幻ロマンチカのCD感想Blogを書いていきます。
今回からじゃないんか、と思った人すみません。タイトルは所信表明であります。

シチュエーションCD界はCERO問わずレポートはBlog形式が主流なのかなという印象なので、郷に従ってみたかった。
いつまで続くかわからないけど今しかやらなそうなので楽しみます。

来年のいまごろは劇場で「こんなことしてたよなー」って笑いの種にできますように!

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