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奥入瀬母と一緒に親子旅

こんにちは!

奥入瀬をメインに東北の旅に母と姉の3人で行ってきました。

母は85歳を過ぎているのに、ものすごく健脚!
でも年齢を感じることも多くなって、また行きたいと言っていた奥入瀬に行くことに。

奥入瀬は散策がメイン。
母にとって「また今度」があるのだろうか…とふと思い、後悔しないように行ける時に行こう!と行ってきました。

奥入瀬。何を隠そう、母は4回目だそうです。そんなに行ってるの?とびっくりするも、少し記憶がおぼつかなくなってきているので本当かどうかはよくわかりません…。

奥入瀬は何度行ってもいいのよね〜。と言っていたのがよくわかる、自然が心地よい、ステキなところでした!

1日目 厳美渓、八幡平パノラマ

まず新幹線で降り立った東北の玄関、一関駅。
のっけからテンション上がったのが改札内にあった「餅暦み」!

餅暦なるもよを初めて見た!

お餅好きとしては、団体行動からはみ出してでも、写真を納めずにはいられなかったです(笑)

①厳美渓

厳美渓の空飛ぶお団子

さすがお餅どころ。渓谷をお団子が飛ぶ(笑)
厳美渓の名物も堪能。素朴なお団子とお茶をいただきました。
めっちゃ愛嬌のある仕掛けで、目も心もほっこり。

でもでも、渓谷と同じくらい私の心を掴むものがあったんです…

ガラスショップにあった鏡

ここは、観光バスを降りて厳美渓に行く通り道になっているガラスショップ。
なんかいいモノに出会いそうな予感…と、短い時間にハンターの目で見ていたら、ありました!
ふぞろなカタチをしたかわいい鏡たち!
ついつい心奪われ、じーっと見ていたら「今日はモノを見る日じゃないのよ!」と母に叱られるアラフィフです(苦笑)

②八幡平大パノラマ


この後八幡平山頂に行きました。
大パノラマ!ですが、左は青空で山々を眺めるいい景色。でも右は雲で視界ゼロ。何も見えない!
なんとも、不思議な光景でした。

右と左と景色が違う八幡平

山を挟んで西と東でお天気が違うけど、こうゆうことね!とわかるような景色で面白かったです。

③湯瀬温泉

初日の観光はここまで。
宿は「美人の湯」のある湯瀬温泉に泊まり、ゆっくり温泉に浸かって、きりたんぽ鍋をいただきました。美味しかった〜。ぷは〜♡

2日目 奥入瀬渓流、十和田湖、大湯環状列石、田沢湖

①奥入瀬渓流

2日目は奥入瀬渓からスタート。
自然が心地よく、日頃溜まったストレスややウップン?が洗われるよう。

運良く見れた滝

「お母さんが何度も来たくなるのがわかるね〜」などと話しながら親子3人で散策。

奥入瀬渓流は「阿修羅の流れ」が有名だけど、個人的にはこんな穏やかな感じが好きです。

清らかな流れの川
川の水はひんやり冷たかった
まるでジブリの世界
白い妖精の正体はキノコ

②十和田湖

次なるスポットは十和田湖。
山間をバスで行くこと約1時間。
パッと目の前に広がった湖の大きいこと! 

海です!と言いたくなる十和田湖

水辺に行ってみると砂もきれいでまるで白浜(笑)海にいる気分で散策しました。

双子のキノコ

自然はときどき可愛らしい姿を見せてくれるからステキ。

乙女の像をまねるかつての乙女たち

母も姉もはしゃいでる(笑)
楽しそうでなにより。

③大湯環状列石

恥ずかしながら、この旅行、姉に任せていたので、遺跡を訪ねることを知らずに参加していた私…。

でも、めっちゃ面白かったです!
また行きたい!!

夏至の日時計

大湯環状列石。縄文時代のストーンサークルです。

縄文ファンには垂涎もの!
何を隠そう、私も縄文ファン。静かにでも確かに萌ていました(笑)…縄文が好きだ!はっきり自覚した瞬間でした!

このストーンサークルは祭祀跡として使われていたようです。近い距離に2つありました。

それぞれに日時計があって、2つを結ぶと夏至と冬至をさしています。
大きい方が夏至、小さい方が冬至。

満座環状列石

でも、ストーンサークルがこの近さで2つあるのはなぜ?

どうも腑に落ちない私…。

ストーンサークルが祭祀目的なのはわかるし、ここは夏至と冬至をしるす、日時計の役割もあるから2つあるのだ、と言われれば、そうなんだけど…う〜ん…なんかモヤモヤ。

どうしてこんな近くに祭祀目的のサークルが2つもあるの?
頭の中は???でいっぱいになってしまったアラフィフ縄文萌子。

大小あるから、それぞれ役割が違ったのかも?と疑問をガイドラインさんに質問するも「同じです!」と、身も蓋もないお返事が返ってきて、ますます気になる〜!

でも、資料を読んで私なりの納得を得られました。

それは、気温にカギがありました!

大湯環状列石が作られたのは縄文後期。紀元前2000〜1500年。この頃は気温がぐーっと下がり、食べ物がとれなくなったようです。
狩猟民族の縄文人は、食べ物のある土地に移動して暮らしていました。

だから、食べ物の採れる量が減ると世帯は小さくした方が生き延びやすくなります(食い扶持を減らす)。

すでにコミュニティ的な社会が築かれていたこの時代、核家族的になった人々を繋ぎ止める必要がありました。

その役割を果たしたのがこのストーンサークル。祭祀を行うことで核化した世帯をまとめていたようです。

今で言う自治会活動みたなモノでしょうか。寄り合い所的な。

日時計と祭祀用建物


ストーンサークルのまわりにはお墓があって、ツボに人がおさまっているのですが、その中に土偶などが一緒に入っていたそうです。

この時代の縄文の暮らしを想像すると、ストーンサークルが祭祀を行いながら、コミュニティ維持の機能を待っており、暮らしに欠かせない存在だったことがわかりました。
近くにサークルを作る、というのもそれだけの需要があってのこと。私なりの解釈ができ、やっと腑に落ちました。

今回、ストーンサークルのガイドを聴かせていただき、とても面白かったです。

本当は展示室やお土産も見たかったのですが、時間切れ(涙)

ここには顔型の土版なるかわいいグッズが販売されていたようなのです。
ガイドさんが見せてくれたのですが、買えなかったことがめっちゃ残念に思いました〜!

移動の道中、館にあったパンフレットから、北東北北海道には縄文遺跡がたくさんあることを知りました。
各所魅力的な催し物やイベントが企画されているんですね。

縄文に覚醒した身としてはどうしても行きたい!
そして、My土偶を作りたい!

そんな野望を胸に、次の目的地へ移動したのでした。

③田沢湖

田沢湖は辰子姫の像とは対岸にバスが止まり、特に目指すところがなく…。
白砂がきれいだったかな。
お土産屋さん入り口の秋田犬が可愛くて写真をパシャリ

③雫石スキー場で満天の星!


2日目のお宿は雫石プリンスホテル。

このホテルでの滞在はなかなか厳し目や採点をしていた私たちですが、このホテルのおかげで、天の川も流れ星も拝める、満天の星に出会うことができました!
プリンスホテル様さまです!!

天の川、流れ星 雫石の夜空

朝は雨が降っていたのが嘘のように晴れた夜空。

夏の星座と秋の星座が一緒に見られる贅沢さに、目も心もうっとり。

スキー場は視界を遮るものがなく、まさに天然のプラネタリウム。ロマンチックな一夜…。
親子3人でロマンも何もないけど、ステキな夜でした〜!

3日目 角館武家屋敷、中尊寺金色堂、帰路へ

①角館 武家屋敷

中学生の時、訪れた秋田。みんな口を揃えて角館の桜が見事だよ〜と教えてくれて、それ以来ずっと行ってみたかった角館、武家屋敷。

桜は咲いていないけど、やっとやっと、35年の歳月を経てやっと来られた角館。 

ガイドさんがくれた地図を見ると、なるほど、3方を山に囲まれ、川が流れる。お城を作るにはもってこいの地形。

開かれた一方がお武家様が住む土地。その下が商人の町。

実際行ってみると、小京都と言われる落ち着いた雰囲気が漂っていました。

小京都を思わせる武家の街並み

初見なので、お武家の全体像を知るために青柳家に行きました。

ここで解体新書についての展示と絵を担当した小田野直武について絵札の説明があり、それがなかなか面白かったです!

小田野直武像と絵札

解体新書と言えば杉田玄白。そこに平賀源内が関わり、東北を訪れた平賀源内のスカウトで小田野直武が絵を担当することになったといういきさつらしいです。

タイミングと大人な事情が絡んで、歴史って実際はこうやって動くのね、となんだかワイドショー的な見方をしてしまった邪な私。

けどやっぱり、サイコーな人はサイコーな人と出会い、響合い、歴史は動いていくものなのですね。…うらやましっ(笑)

②中尊寺 金色堂

中尊寺を開いた藤原清衡は、度重なる戦で多くの死に直面し、敵味方なく命あるもの全てに慰めをと。東北の地に仏国土を建設しようと中尊寺の像立に着信したそうです。

藤原三代に敬意を払いたくなる、と言うか、背筋が伸びる、と言うか。

何百年も前の建造物に、今こうやって訪れることができる不思議さとありがたさを感じます。

金色堂へ向かう道
金色堂を覆っていた建物

金色堂、金色堂を覆っていた建物。両方作っちゃうって、やっぱりすごい!
これは信念であり執念であり、権力、かな…
仏と執念、権力…なんとも。
いやいや、ここは仏の心を感じよう。

とにかく私は中尊寺が好きだ!と感じたので、なんか記念になるモノが欲しい!!とまた物欲が…

そして目が合ったのがこの子達。

秀衡塗りのこけしのお猪口

秀衡塗りのお猪口セット。
なんとも素朴な2人がかわいらしくて。
お値段の方もなかなかでしたが、記念品のためなら仕方ない(笑)

「娘ちゃんのお雛人形を飾る時に一緒に飾りましょうね。」と言って連れて帰ってきました。

さて、親子3人の旅はここで終了。
一関駅から東京へ。それぞれの家へ帰りました。

4.まとめ

見どころたくさんの旅でした。

今回良い旅行になったのは、ガイドさんと運転手さんの存在も大きかったです。
にこやかで親切でとってもいい方たちでした。

ガイドさんは人生100年、折り返しからの人生の再出発だそうです。実務はまた数回だとか。
でも、きっと勉強好きで、得た知識を観光に訪れた人たちと分かち合いたい、って言う気持ちが溢れていました。
おかげで本当に気持ちの良い旅行を満喫することができました。

運転手さんは一関駅で別れた後、みんなの姿が見えなくなるまで手を振ってくれました。
楽しい!ありがとう!って、こうやって伝わるんだ〜って、嬉しくてほっこりした気持ちになりました。運転手さんのお人柄ですね。

さてさて、親子3人の旅行は今回で2度目。夏の館山から始まりました。

母の一番の楽しみが旅行。毎月どこかに行きたい、と言うので、これからも続きそうです。

ならば思い出も綴っておきたい、そんな気持ちもあってnoteをはじめました。

よく食べよく歩きよく寝る。「健康」を絵に描いたような母。
でも何度も同じことを言ったり、あれ?と思うこともしばしば。

これから一緒にいろんなところに行こうね!お母さん!

角館のお武家様の部屋で「写真撮るよ〜」と言ったら、カメラに向かって座って、めっちゃいい笑顔を向けた母。そんな母の姿を隣で大爆笑しながら見ている姉。いい一枚が撮れました(笑)

この旅行No.1の写真






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