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アドバイスにおけるこだわりについて

しっかり出来ている自信はないのですが、以下のようなことを意識している気がします。

①アイディアを先方が求めている時は、相手が普段触れてないだろう分野の情報や視点から、相手にカスタマイズした情報を提供すること
②深掘りを先方が求めている時は、一緒に解答を模索していく姿勢を
③アドバイスの前提条件や背景をしっかり聞き出す
④相手が普段使ってそうな言葉に自分の伝えたい言葉を変換する
⑤相手の脳のキャパシティに合わせて、情報量を限定して喋る

①アイディアを先方が求めている時は、相手が普段触れてないだろう分野の情報や視点から、相手にカスタマイズした情報を提供すること

僕のところにアドバイスを求めにくる人は、返答は「深さ」ではなく「視点」を求めにきていると思っています。彼らは、僕自身が一般的な人よりも色んなジャンル/物事に普段から触れていることを知っていて、一見関係ない角度からアイディアをくれるのではないか?という期待を持ち合わせていると僕は思っています。従って、相手が普段触れないだろう分野や情報の中から、いかにして相手の現状にカスタマイズして、情報やアイディアを渡すのかを意識しています。

※僕自身、物事の深掘りが苦手だったり、深い知識、専門性といったものもあまりないので結果的にそうなるのですけど笑

②深掘りを先方が求めている時は、一緒に解答を模索していく姿勢を

とはいえ、先方が深掘りを求めている時もあります。こういう時には、相談してくる相手とまずはフラットな関係になることが大事だと思っています。アドバイスに対する理解度には、「知った」「わかった」「腑に落ちた」の3段階があると思っており、前者2つの状態を作ることはこちら側から情報を与えるだけで達成されると思うのですが、「腑に落ちた」状態を作るには、先方の言語で、先方自身が気付くプロセスが必要だと思っています。従って、ただ単にアドバイスをするのではなく、一緒に答えを模索していく姿勢を大事にしなきゃなと常日頃思っています。

※まだまだ、全然僕もできていません。

※相談者と回答者の間に大きな立場上ギャップがあり、前者から後者に憧れフィルターが存在する際には上記プロセスは必ずしも必要ではありません。「知った/分かった」状態に、×「是非やってみたい」といった「意思」が生じるからです。「納得度」×「意思」で人は動くと思っています。

③アドバイスの前提条件や背景をしっかり聞き出す

アドバイスを行う側のよくしてしまうミスとして、相手からの限られた少ない情報の中でアドバイスをしてしまうことだと思っています。限られた情報の中で相手の真意を汲み取り、事象に合わせた情報を提供することは難しいですし、やはり前提情報は沢山あった方が、解像度の高いアドバイスを提供できると思います。

また、アドバイスの前提条件や背景を聞き出すことの本当の意味とは、相手が今何に悩んでいるか、何を求めているかをしっかり相手の頭の中で整理してあげることだと思います。相談に来る人の中で、アドバイスを求める質問内容が正しく頭の中で整理されている状態の人はそもそもあまりいません。多くの人は、アドバイスを求めているものの、実際のところ何を自分が求めているのかを正確に理解できていないのです。従って、まずは自分が何を求めているか、自分は何を考えているかといったところから一緒に考える必要があるのです。

④相手が普段使ってそうな言葉に自分の伝えたい言葉を変換する

アドバイスする側のよくしがちなミス2つ目として、自分の普段使っている言語で相手に伝えてしまうことです。自分の伝えたいことを相手に正確に伝える為には相手に合わせて言葉を使う必要性があります。変換すべきはIT用語やカタカナ言語といったわかりやすいものだけではありません。

例えば、「誇張→めっちゃ盛る」「裁量の度合い→自分の意見や行動でどれだけ物事を動かせるか」といった具合に逐一相手に合わせて簡単に説明できる能力が必要かと思っています。自分にとっては普段からよく使う言葉でも、相手にとっては聞きなれない言葉だと、相手の脳に無駄な労力をかけてしまうからです。

※お会いしたことはないのですが、けんすうさんや、ちきりんさんは、このあたりが天才的だなぁと普段から思っています。世間一般の人たち/物事を物凄く繊細に多重構造的に捉えていて、かつそれぞれに合わせた言語を適切に選ぶ能力が半端じゃないなぁと。

⑤相手の脳のキャパシティに合わせて、情報量を限定して喋る

アドバイスする側の一番ミスしがちなものは情報の与えすぎだと思います。トピック一つ一つのアドバイスは適切でも、情報提供を行いすぎた結果、先方の頭が飽和して、パニック/疲労を起こし、結果的に何も入ってない状態になるということがよくおこりがちだと思います。
相手の脳のキャパシティに合わせて、自分が与える情報量を限定したり、情報ごとの優先順位を明確にさせるといった情報の量や質の編集がうまい人は、すごいアドバイザーだなぁと思っています。

※CRAZYの森山さんがこの部分天才的だなぁと思っています。森山さんは1対多数(数十人)とかでも、聴衆の脳のキャパシティを瞬時に理解し、それぞれの聴衆にどんな情報(質)をどれぐらい(量)届けたら、できる限り多くの人が楽しく、かつ為になるかといったことを無意識的にできてしまう感じがして天才的だなぁと思っています笑

色々と書いてみましたが、どれも簡単じゃないですよね笑。僕も自分はできてると自信もって言えるほどではありません笑。ただ、上記のことは、相手に対する愛や興味があるからこそ出来うることだと思っており、愛や興味だけは自分の中で常に持っていたいなぁなんてことを思ったりしました。

おーわり。

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