使命

【第5話】使命・理念について

僕は立場上よく、就活生とお話させてもらう。彼らとの会話の中で、「僕の使命は〜〜」とか「僕の大事にしている考え(理念)は〜」といった話をちらほら耳にする。

もちろん、それらはあったらあったで良いのだろう。しかし、彼らの使命や理念の多くは、必要に迫られ、考えて作った結果に過ぎないことが多い。

その証拠に、「じゃあその為に何をしているの?」とか「それを踏まえ何がしたいの?」などと聞いてみると、返答の多くが微妙なものだったりする。思ったよりも返答は濃い内容でないことが多い。

使命や理念はきっとそんな軽いものではない。

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使命や理念といったものは多くの人にとっては糞食らえなものだと僕は思う。そして、使命や理念をみんなに求める傾向のあるこの社会の風潮もいかがなものかと思いもする。

僕が思うに、使命も理念も体験から自然と形成されるものだ。決して考えて出てくるものではない。

それらは、個人的なインパクトある体験を体験した際や、日々一所懸命に頑張っている中で、振り返りをした時に自ずと生じてくるものなのだと思っている。

僕の場合、使命は絶望の果てに逃げたフィリピンで、素敵な大人に偶然囲まれて救われたことから生じたし、理念(大事にしたい考え)は4年間いろいろと頑張ってきた中で少しずつ形成されてきた気がする。

少々荒いが、大事なのは使命や理念を考えるよりも、なんでも良いから何かに一所懸命になるということだと思う。

みんなが考える使命ってなんですか?

みんなが思う理念ってなんですか?

んじゃあね。

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