あのときの何かしらの反動は必ずやってくる
凡人のきよぼーです。#忙しいときは、略
幼少の時、それも物ごごろが、あるかないかのとき、私の家は、とてつもなく貧乏だったのだ。
明日食べるごはんもない。そんな毎日が続いた。
炊飯器でご飯を炊く
ことも、電気代が・・・ってことで、築80年(当時)の家の土間のかまどで、新聞紙のすみっこを、親指と人差し指で、ねじりながら、細く長く巻いて、これを燃料に火をつけ、ごはんを炊いた(そうだ)
なぜ ねちっこく、新聞紙を丸めるのか?(新聞紙があることはスルーで)
その方が、一瞬で燃え切ったようにみえても、実は火が長く持つから。#知恵がすごい
父は、家業を立ち上げ、全くと言っていいほど、仕事がなかった。
少し仕事が軌道に乗った幼稚園のころ。
友達が、かわいいキャラクターのポケットティッシュを持っていたことに、うらやましがる私。
それを見てもみぬふりをした母親
そして、私は父親に言った。「鼻水出た。ポケットチッシュが欲ちぃ」(鼻水もあって、なおさら発音がうまくできない)
おもむろに、父親が見て取った行動は今でも忘れない。
箱ティッシュから、シュ・シュ・シュ・・・と3~4枚とり、幼稚園の制服のポケットに押し込んだのである。
父親が言うには、必要ならポケットティッシュがなくても、ティッシュはあるから、これで鼻水をちーんって出来るだろう。とのこと。
私は、違う。と思いながらも、長男ながら、逆らえなかった。
(3年後、段ボールいっぱいのポケットティッシュを仕事仲間から?たくさんもらって、好きなだけ使っていた。)
小学1年生の図工の時間
折り紙を画用紙にはるため、ノリが必要で、友達のを借りたくても借りたいと言えない私。
スティックノリが欲しくて、父親に言った。
「ノリがほしい」
母親は、ノー
父親は、買うといった。
なぜ母親は、ノーと言ったか。
私が住む場所は、山奥の片田舎。ノリを買うにも、車で40分ほど行かねば買えない。たった100円か200円のために、ガソリン代や時間を考えると、コスパが悪いからだ。意味は分かる。
でも父親は、買うといった。
翌日、小さなスティックノリを買ってきてもらい、図工に使った。
塗っているときのことを今でも覚えている。
水のように、薄いノリだ。でも初めてのノリ。父親が、母親からとがめられながらも買ったノリ。無駄にはできない。
案の定、画用紙から、はがれては落ちる折り紙。
何度塗ってもダメだった。でも、私は十分に父親の思いを感じていた。
そんなエピソードはたくさんある。
オレンジジュース
の入った1.5Lのペットボトル。半分くらい入って冷蔵庫の扉に置いてあった。
飲んだら怒られるが、飲みたくて飲んで、飲んだあとに、後悔した。
それをごまかすために、水を入れた。
なんとびっくり!!そのまま色は薄くならず、オレンジジュースそのままだ。
これで大丈夫!!と思ったその日の夜。
オレンジジュースを飲んだ親から、こっぴどく怒られた。
「水を入れるくらいなら、飲んだままでいい」と。
小学生の頃、
ごはんを炊いてて欲しいと頼まれ夜のうちに、茶わん洗って、お米を8合洗って、水入れて、炊飯器にセットした。
お米がおいしい=甘い⇒砂糖を入れよう。と、砂糖を大さじ2杯入れた。
翌朝、両親は言った。「今日のご飯は、なんか甘いね。」
私は、「甘いね=おいしい」と思っていたが、本当に甘かった。
子供のころは、
テレビゲームもなく、小さなテレビしかなかった。
「地デジになる年」テレビを強制的に買い替えることとなった年。
親にプレゼント!と思い、シャープのアクオス46型を買った。
当時25万くらい。
よぉ~し、親に送るぞ~と電話したら、「もう32型買ったよ~。」
なんと既に買っていた。どうしよ、このテレビ!!#事前確認を怠った罰
結局、自分で使うことになる。
それを見た母親が、「小さいころに小さなテレビだったから、大きなテレビが欲しかったんだね」
そういうつもりではなかったが、そう思われても仕方ない。
自分はもう少し頑張って65型を買う予定だったが、当時の65型をマジマジとみると、どうしても映像が潰れている。#4Kは120万
狭い家では65型はオーバーだったので、結果良かったが、今でもアクオス46型が活躍している。
小さな頃の思い出は、三つ子の魂と言われるだけあって、何かしらの心のキズが残っている。
良い思い出もたくさんあるが、悪い思い出もたくさんある。
過去の話は、美化されることが多いが、私は美化されていないようだ。
気をつけたい。小さな頃の反動は、必ずと言っていいほど、将来形に出る。
裕福な幼少期を過ごしていたら、逆にどうなっていたかも分からない。
今の自分があるのは、紛れもなく両親のおかげ。
だからこそ感謝したい。感謝しかない。
まるっと全て良いことも悪いことも、両親、家族、ありがとう。
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