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【MTGレガシー】2023総括〜EWEを終えて〜

遅ればせながら、エターナルウィークエンドの話を中心に使用デッキの選定理由、メタゲーム、MTGdecks.netがツイートしているマトリクスを見ながら各マッチ雑感のなどを書き綴っておきます。

結局Grixis delver使いました

前回はGrixis delver微妙、UB scam最高!という記事を書きました。

常滑で開催されるエターナルウィークエンドを目標に、記事の最後にあります"今後のアプローチ"の方向性で試行錯誤しておりました。

最終的にGrixis delver を選択することになるのですが、決定打を打ったのはコントロール勢の変化です。

コントロールの変化

2023年12月時点ではBUG豆が新規コントロール勢としてトップになりつつありますが、エターナルウィークエンド時点では4cまたは5cコントロールが圧倒的でした。

デュアルランドをふんだんに使用した多色コントロールに対してGrixis delverはライフを攻めることで対抗し、サイドには発展の代価が採用され始めました。

グリデル側も結構痛い

この発展の代価はLandsなどの土地系アーキタイプへの対策で投入されておりましたが、母数の多いコントロールに対してもサイドインできるとなれば2枠割いてもお釣りが来ます。プランとしてもライフを攻めるという一貫性ができることでプレイが簡単になります。
課題であった"土地系アーキタイプを克服する"も同時に達成されるので、コントロールの多色化はGrixis delver にとって追い風になったと感じました。

その他のアーキタイプでは同じデルバー勢としてRUG delverがいます。このアーキタイプは探索するドルイドを獲得し、復権しました。

表現の反復!?

獣の探索と本体で多くのアドバンテージを獲得し、圧倒的な盤面を作ることが可能です。しかし、多色コントロールのレンジに合ってしまい、プリズン系のレンジでは間に合わず、オークがいる状況では唱えられるスペルも限られてしまいます。
表現の反復は青いカードだったので、どんな状況でも最悪willのコストになり、コンボやプリズン相手でも無駄がなかったのですが、こちらは唱えない限り仕事はしません。
以上により、単体スペックは申し分ないが環境的に厳しいと感じ、使用しませんでした。

ただ、エターナルウィークエンド当日の使用者は多く、3番目に多いアーキタイプでした。

スニショ1位がとても意外

しつこいイニシアチブ

このメタゲームでマッチ勝率が異常に高いのがBoris initiativeでした。
白羽山の冒険者が禁止になりましたが、進め、エオルの家の子よ!を獲得し、コントロール勢とRUG delverによる遅くなった環境を駆け抜けました。

しかし、Grixis delverであればイニシアチブの取り合いにも強く出ることができるので環境にマッチしていると感じました。

考察まとめ
①RUG delverは遅いのでコントロール、ストンピーに不利(コンボも微妙?)
②RUG delver、コントロールが流行り、ストンピー有利環境
③遅いならコンボも良さそう
④以上に対してはGrixis delverが良さそう


マッチ雑感

MTGdecks.netが載せてるマトリクスを参考に自分の考えが合っていたか見ていきます。

Eternal Weekend Asia

RUG delver

RUG delver(Temur tempo)はコントロール(Domain beanstalk) 21%、12post 38%と遅いデッキに食われています。不毛の大地があり、テンポデッキの名を持つにもかかわらず12postに負けているのでここの認識は合ってそうです。
しかしながら、Boros initiativeに対しては59%と勝ち越しています。考察では探索するドルイドが青くないためwillのコストにできず、単体で機能させるまで時間がかかるためストンピー系には不利であると考えていましたが、認識を改めなくてはならないと感じます。
マッチ数は少ないですが、同じくストンピー系でMono Red prison にも勝ち越しています。最近のRUG delverは島が1枚採用されている点と、有効な2マナアクションがあるのが影響しているのでしょうか。
対コンボは全体的にパッとしない成績なので、認識は合っていそうです。
最後にデルバーミラーですが、対Grixis delverは40%であり、自分の体感と似たような結果でした。

Grixis delver

コントロール(Domain beanstalk) は21%ですので、RUG delverと同じ結果でしたが、12post 100%となっています。速度を上げてもコントロールへの相性は変わっていないのでデルバーを使うのであれば諦めるしかないのかもしれません。(しかし、私個人は対コントロールすこぶる良好なのでまだ諦めません)
Boros initiativeは50%なのでまあそんなもん。Mono Red prisonはキツいので38%も納得。
対コンボが全体的に良好なのも納得。(ANTには目を瞑る)
一番予想外だったのはUB scam(Dimir Evoke)の25%です。圧倒的にGrixis delverが有利ですが、たかだか12マッチの結果ではまあこんなこともあるのかと。

時系列的には逆になりますが、こちらはヨーロッパのエターナルウィークエンド結果です。

Eternal Weekend Europe

Grixis delverの結果を見ると、4color beanstalk はアジアと変わらず37%です。UB scamはアジアの結果とは異なり67%でGrixis delver勝ち越しとなっています。
結局コントロールに負けていますが、感覚的にはヨーロッパの結果の方がしっくりきます。

少ないマッチで結果を見てもしょうがないかもしれませんが、少なくともRUG delverの対プリズン性能は認識を改めるべきであり、RUGの評価は上がりました。


当日使ったリストと結果

一応触れておきますが、エターナルウィークエンドアジア当日のリストは上の物です。
直前まで溶鉄の崩壊を試していましたが、当日は0枚にしました。唱えることが出来るのであれば、濁浪の執政、チャリス、イニシアチブ生物、バイアルその他諸々触ることが難しかった物たちの多くを対象にできます。
落魄していなくても仕事しているので、評価は高かったのですが、赤黒の要求がキツく感じてもいました。

スーパー戦慄掘り

直前2リーグをメイン2枚入れて回したのですが、必要な時に手札にあり、不要な時はないというお利口さんな側面しか見れなかったのでとても強かったです。

ヨーロッパの結果を見てイニシアチブが勝っていることを確認しておけば、メインに入れたかもしれませんが、唱えられれば強いこのスペルは上振れの成功体験と判断して当日は0枚にしました。

結果は1-3ドロップで終わりました。全体でみてもデルバー勢は母数が多いにも関わらず全く勝てませんでした。
今のレガシーは禁止改定と新弾により様々なアーキタイプが強化され、丸く戦うデルバーは全てを受け切ることが難しい印象です。こちらがブレストポンダーをする暇にあらゆるアーキタイプがマスカンを連打してきます。
良環境と言えばそうなのですが、個人的にはメタが絞られた1〜2強環境が好きなので、勝ちきれずモヤモヤしています。


UB scamについて

もう一つの候補であったUB scamはデルバー勢との相性をどう頑張っても改善できなかったので、諦めてしまいました。1ターン目に出されたチャネラー、デルバーをスマートに処理できる札が少なく、濁浪の執政も触りにくいです。前回記事の後半部分にも感想は書きましたが、土地の優位性はUB scamにあるので、そこで頑張りたいのですが、相手が普通に回ったら大体負けです。
今回のメタゲーム的にRUG delverとGrixis delverを合わせると最大勢力になるので、厳しい立ち位置でした。


現在のメタゲームについて

ゴブリンとBUGコントロールが復権してきました。
ゴブリンは昔ながらのコントロールタイプではなくストンピータイプ、BUGは豆の木で復活しましたが、まだ対戦経験がありませんので、リストを見てみました。

これはコントロール?

目くらまし4に不毛の大地4でなかなかのテンポ仕様な感じがあります。めちゃくちゃ使ってみたくなりました。
しかし、BUGが頭角を表してから数週間、対策され始めたのかMOでは16位以上の結果があまりみられませんでした。
メタゲームの移り変わりが激しく、どのアーキタイプも勝てる環境なので、いつでも突撃できる様に結果は追っていきたいと思います。


今後について

私生活では年末に第二子が誕生し、とても嬉しいのと同時にとても忙しいです。MTGをやる頻度はさらに低下すると思いますが。オンオフともに見かけたら声をかけていただけるととても喜びます。
2024年も対戦よろしくお願いします!

kiyoaggro

よろしくお願いします^ ^