シュガーラッシュ

DVDで『シュガーラッシュ』を観た。

ディズニー凄すぎるわ。クリエイティヴィティとメッセージが容赦なく襲ってくる感じ。感動でガチで震えました。

用はさ、ビッチにはなるな! ってことだと思うんだよね。

この物語でいうビッチはターボなんだけど、自分の欲を求めてずるをした結果、あんな気持ち悪い姿になってしまったんだ。

よく、”世界を変えるんじゃなくて、世界の見方を変える”っていうけど、ターボは不道理なやり方で世界を変えようとしてしまったんだ。でもきっと普通に考えれば世界を変えるなんてことはできないんだ。

だからこそ世界の見方を変える。ヒーローになるんじゃなくて悪役の自分を好きになる。

ラストシーン。ラルフは建物から落とされる時が一番好きになったと言う。なぜならば画面からシュガーラッシュの様子が覗けて見えて、ヴァネロペのことを思うことができるからだ。なんて素敵なことなんだ!今までだったら絶対、建物から落とされる時シュガーラッシュのことなんか見えてなかったはずだ。でもヴァネロペとの経験を通じて、ラルフはそういう世界の見方をするようになっていったのだ。

自分が永遠に読みかけの小説『存在の耐えられない軽さ』という本の中にはこんな言葉があった。

”小説が偶然の秘密に満ちた邂逅(略)によって魅惑的になっているとして非難すべきでなく、人間がありきたりの人生においてこのような偶然に目が開かれていず、そのためにその人生から美の広がりが失われていくことをまさしく非難しなければならないのである。”

ラルフはありきたりなゲームのプログラムの中の偶然に、喜びを見出すことができたのである。このシーンで終わったからもう震えましたね。素敵!

自分に立ち返るとラルフみたいなところもあって、別に嫌われてるわけでもないのに、”どうせ俺なんか”とか”周りが全部悪い”とか考えてしまいがちなんだけど、こうもっと日頃から素敵なsomethingにときめいていたいですわと思いやした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?