Vishwanath Corridorに関する覚え書き 1
Kashi Vishwanath Corridor計画に関するニュース記事等の一覧
後半に各記事の要点のまとめ。
◆2018/1/15 WEBニュース:計画の概要について
700 meter two storey corridor will be built for devotees in Kashi Vishwanath temple(English)
◆2018/1/21 WEBニュース:整理対象建物の増大
130 buildings will come under purview of Kashi Vishwanath Temple Corridor(English)
◆2018/1/31 WEBニュース:反対の声「ヨギはアウラングゼーブより悪い」
http://twocircles.net/2018jan31/420440.html
◆2018/2/10 ブログ:反対の声についてのまとめ
◆2018/4/7 WEBニュース:寺院周辺の商店が抗議の閉店
Vishwanath Mandir area Shops closed in protest of new Corridor
(English)
◆2018/5/1 動画ニュース:市民の反対の声
◆2018/5/8 WEBニュース:寺院からガートへの速やかなアクセスを
◆2018/5/11 ブログ:これまでの経緯のまとめ
◆2018/5/14 WEBニュース:100以上の住宅が破壊、再建住宅はRamnagar
◆2018/5/20 TVニュース:市民の反対の声と当局の言い分
◆2018/6/19 WEBニュース:UP内閣がVishwanath寺院の開発計画を承認
Uttar Pradesh Cabinet Apoorve Proposal Of Kashi Vishwanath Temple Corridor Development Scheme(English)
◆2018/6/21 WEBニュース:Swami Avimukteshwaranand Saraswati氏による寺院の保護運動の呼びかけ
◆2018/7/10 WEBニュース:プロジェクトに反対する公益訴訟が却下
◆2018/7/11 Youtube:寺院を解放している(賛成派の主張)
◆2018/8/3 WEBニュース:寺院拡張のための速やかな土地取得
◆2018/9/5 WEBニュース:Vishwanath寺院の拡張の準備OK
Kashi Vishwanath Temple Corridor Project Get Clear Route
(English)
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ここから、各記事の要点まとめ。特に計画の実像に関連する部分をピックアップした。【】は筆者による注記・
◆2018/1/15 WEBニュース:計画の概要について
700 meter two storey corridor will be built for devotees in Kashi Vishwanath temple(ヒンディー原文/配信元:Hindustan)
◎要点:
1)信者への利便性のため、Vishwanath寺院に2階建て・長さ700m・3000人を収容する通廊Corridorが設計される。通廊は、Pancha PandavからSaraswati Phatakを通り寺院へ通じる。用地買収はほとんど終わっている。
2)参拝の後に休むことのできる、高さ【?】800mのホールbanquet hallが、Pancha Pandavの近くに建設される。
3)16ftの道路が、Police ChowkとKalika Galiの間、Vishwanath寺院の門前に設けられる。
4)その他の入口、Dhondhi RajやNeel Kanth側からのルートも拡張される
◆2018/1/21 WEBニュース:整理対象建物の増大
130 buildings will come under purview of Kashi Vishwanath Temple Corridor(ヒンディー原文/配信元:Hindustan)
◎要点:
Kashi Vishwanath Temple Corridorの計画において、130の建物が新たに【再開発の】対象となった。先のVDA(Varanasi Development Authority)とMC(Municipal Corporation)、Tehsil Administrationの合同調査による166棟(42の寺院と修道院を含む)に130を加え、合計296棟に。寺院当局は、MCから得た482住宅のリストから、Nepali Khapra、Khoya Gali【Kachauri Gali】、Lahori Tola、Meer Ghat、Raj Rajeshwari Gali【Lalita Ghat付近】、Kalika Galiなどにある116住宅・266棟の建物を選びだした。
◆2018/1/31 WEBニュース:反対の声「ヨギはアウラングゼーブより悪い」
Varanasi: Yogi Adityanath worse than Aurangzeb, claims senior journalist; threatens to commit suicide(配信元:TwoCircles.net)
◎要点:
ガンガーと寺院をクリアにつなげるためのVishwanath寺院の通廊の拡大計画は、8年前に提案されたが住民の反対により撤回、Yogi Adityanath(UP州首相)が2017年はじめに政権についてから再開した。寺院トラストと【州?】政府は450m【川までの距離?】の土地を得るため調査を行い、通廊を拡張するために167住宅の買収を行う。(買収対象の建物の所有者シャルマ氏によれば)壊される市街の範囲は半径450m【?】に及ぶ。「アウラングゼーブやバーブルもできなかったことだ」。ヴァラナシ選出のモディ首相とヨギUP首相は、過去に旧市街地を邪魔することなく街の開発を行うと主張したが、提案された通廊の規模はそうではないことを示す。
◆2018/2/10 ブログ:反対の声についてのまとめ
In Varanasi, a plan to build corridor from Kashi Vishwanath temple to river Ganga sparks anger(配信元:Faisal Fareed/Scroll.in)
◎要点:
UP州政府によるVishawanath寺院とガンガーをつなぐ通廊の建設計画は、地元住民の反対にあっている。通廊は、長さ400m、約450クローレ(45億Rs)の予算を見込み、ガンガーでの沐浴後の寺院への「クリアなアクセス」のためにつくられる。住民によればそれはVVIPの利便性【自動車を使った沐浴・礼拝】のためである。計画のためには、160件以上の歴史的・文化的に重要な住宅や寺院・祠が壊される。しかし当局は、壊すのは寺院でなくそれを囲う増築部だけと主張する。地域住民はVishwanath Mandir Virasat Bachao Samitiを結成し、抗議運動を行う。プロジェクトは8年前に策定。UP州のBJP政権により復活。モディ首相は多くの寺院が不法占拠されている状況について言及。
◆2018/4/7 WEBニュース:寺院周辺の商店が抗議の閉店
Vishwanath Mandir area Shops closed in protest of new Corridor
(ヒンディー原文/配信元:Patrika.com)
◎要点:
Vishwanath Temple Trade Boardは、Vishwanath寺院の開発に反対し、土曜日にもかかわらず寺院周辺の店舗が抗議の一斉閉店を行った。
◆2018/5/1 動画ニュース:市民の反対の声
Being Threatened to Sell Homes For Kashi Corridor: Varanasi Locals(Youtube)(配信元:The Quint)
◎要点:
モディ首相の夢のプロジェクト、Vishwanath寺院の通廊の建設のために、寺院都市の象徴的な狭い路地は幅40mに広げなければならない。Vishwanath寺院周辺の住民は、多くの家屋が通廊のために密かに購入されていると主張する。68の建物がすでに買収された。建物は壊されているが、プロジェクトの詳細はまったく不透明である。住民は、彼らは計画が無いのに占拠をはじめてるという。当局が集団でやってきて売れと迫るのを恐れている。寺院当局は、脅しは嘘であり、合法・違法を問わず住民を説得し、強制することはないと言う。しかし、ヴァラナシでは家の中に寺院があり寺院が家である。それを放棄することを住民は嫌がっている。
◆2018/5/8 WEBニュース:Vishwanath寺院からガートへの速やかなアクセス
Soon, access Kashi Vishwanath temple directly from ghats(配信元:The Times of India)
◎要点:
Kashi Vishwanath通廊プロジェクトの計画案が、KVT当局と州政府によって完成。166の建物が解体され、46の寺院・図書館・重要な歴史的建築が保存される。幅56m、長さ300m以上の通廊。Neelkanth Gate-Manikarnika GhatとSaraswati Phatak-Lalita Ghatの間の地域を調査。鳥瞰図を準備中【まだ公開されていない】。両方のルートの間に166の建物が確認されている。寺院内外に巡礼者のための世界クラスの施設を確保することが目的。【図版より】Vishwanat寺院への簡単なアクセスのために:Manikarnika Ghat、Lalita Ghat、Jalasen Ghatから寺院への直接のアクセス可能に。VIPの自動車や身体障害者はChhattadwar【(=Gyanbapi Complexへの主入口)はPancho Pandavaの隣。Pancho Pandavaはモスクの北側の中庭のある元ダルマシャーラーだとすれば、Chhattadwarはモスクの北側の門】からアクセス可能に。
◆2018/5/11 ブログ:これまでの経緯のまとめ
Kashi Corridor – Are heritage structures, shrines, & “Devata-Murtis” being demolished?(Ramesh Venkatraman/indiafacts.org)
◎要点:
Swami Avimukteshwaranand Saraswati(Jyotish Peeth次期修道院長)がFacebook Live(2018/5/5)でヨギUP州首相政権を非難し、バラナシの寺院の保存運動「Mandir Bachao Andolan」を立ち上げ呼びかけた。カーシーに起こっていることは「人の顔でいえば鼻を切り落とすようなもの」。このプロジェクトに対して主要なメディアはほとんど沈黙している。SNSでの反応も鈍い。計画の内容:Vishwanath寺院とLalita Ghat付近をつなぐ、3000人を収容する700mの通廊。800ft【何が?】の宴会場も建設される。Vishwanath寺院へ続く道は16ft(4.8m)に拡幅される。DhondhirajとNeel Kanthへ続く道も拡張される。遺産の破壊に12つながる。家の中にはもれなく寺院があることも問題。UP州政府やモディ首相に対して抗議の手紙を出している。「開発の対価が破壊であれば、それは受け容れられない」。住民・店主らの「Dharohar Bachao Samithi-Kashi」による反対行進も行われた。「変化が唯一のもの」と言うのはファッショナブルだが、実際には変わらずに残るべきものがあり、Kashiはそのような神聖な場所の一つだ。
◆2018/5/14 WEBニュース:100以上の住宅が破壊、再建住宅はRamnagarに
Kashi Vishwanath pathway: Over 100 houses to be demolished, rehabilitation in Ramnagar(配信元:The Economic Times)
◎要点:
60億Rsのプロジェクト"Kashi Vishwanath Mandir Vistarikaran-Saundarayakaran Yojana (Kashi Vishwanath Temple extension and beautification plan)"。160の建物が対象、120が破壊される。Neelkanth、Bramhanal、Lahori Tolaなどで交渉が進む。現在15人が売却、60が同意。寺院当局の購入した土地は、UP政府の名前で登録されている。Ramnagarに代替住宅を用意し、寺院付近に代替店舗も用意する。相場の2倍の価格で買い上げている。プロジェクトの目的は、川と寺院の間の簡単なアクセスの実現(Manikarnika Ghat、Lalita Ghatの近くから)。川から寺院が見えるように。多くの寺院は所有者に委託された世話人により管理されており、所有者の特定に困難がある。政府は歴史的寺院はすべて保護されるとする。
◆2018/5/20 TVニュース:市民の反対の声と当局の言い分
'Can't Just Bulldoze Our Homes': Varanasi Residents On Upcoming Kashi Corridor(配信元:NDTV)
◎要点:
60億RsのプロジェクトKashi Corridorに対する住民側の不満。400mの廊下。市当局はVVIPの参拝のために道を広げたい。166の家を壊し、車の通れる56m 幅の廊下をつくる。当局は寺院と神像を全部保護し修復するという。すでに56の所有者がもつ60以上の建物を取得した。これは歴史を保護するプロジェクトだ。歴史は少数の人が独占べきでない。
◆2018/6/19 WEBニュース:UP内閣がVishwanath寺院の通廊開発計画を承認
Uttar Pradesh Cabinet Apoorve Proposal Of Kashi Vishwanath Temple Corridor Development Scheme(ヒンディー原文/配信元:Navbharat Times)
◎要点:
信者の増加への対応として、UP内閣がVishwanath寺院の通廊開発計画を承認。UP政府は166軒の住宅を購入することを決定。UP Sri Kashi Vishwanath特区開発委員会が、Kashi Vishwanath Corridor提案のために設立された。
◆2018/6/21 WEBニュース:Swami Avimukteshwaranand Saraswati氏による寺院の保護運動の呼びかけ
Hindus should protect temples from demolition, reclaim back from Govt control: Swami Avimukteshwarananda(配信元:indiafacts.org)
◎要点:
ヒンドゥー教徒は寺院を解体から守り政府から取り戻すべきである。Kashi Vishwanath CorridorとGanga Pathway計画のために古い寺院が破壊されている。寺院だけでなく住民の祀る神像も破壊されていた。AdityanathとModi首相に手紙を書いたが返事は無く、破壊は進んでいる。全インド的な運動を組織する必要がある。
◆2018/7/10 WEBニュース:反対する公益訴訟が却下
Allahabad High Court refuses ban on Kashi Vishwanath temple corridor(ヒンディー原文/配信元:Navbharat Times)
◎要点:
Allahabad高等裁判所は、Kashi Vishwanath Temple CorridorとGanga Pathway Schemeに対して提出されたPIL(公益訴訟)を却下した。訴訟では、責任者の解任や計画案の提示、古い建物の破壊の禁止、ヴァラナシの古い形状の維持、住民を追放しないこと、などを求めていた。
◆2018/7/11 Youtube:融合寺院を解放している(賛成派の主張)
Restoring the Glory of Vishwanath Temple in Banaras(配信元:NRIfm、Vijay Ranaによる動画)
◎要点:
寺院を破壊するというのは嘘のキャンペーンだ。家の中に取り込まれた寺院を解放し、修理をしている。市場価格の2倍で買い取っている。ヴィシュワナータ寺院への参拝行列を解消するのが目的。
◆2018/8/3 WEBニュース:Vishwanath寺院拡張のための速やかな土地取得
Process to acquire buildings for KVT expansion to start soon(配信元:The Times of India)
◎要点:
新たに設立されたSri Kashi Vishwanath特区開発委員会は、未購入の建物の取得プロセスを開始する。寺院拡張計画のために296の建物が購入される。
◆2018/9/5 WEBニュース:ヴィシュワナータ寺院の拡張の準備OK
Kashi Vishwanath Temple Corridor Project Get Clear Route
(ヒンディー原文/配信元:Amar Ujala)
◎要点:
ヴィシュワナータ寺院の拡張計画が地域開発評議会により承認され、買収が進んでいる。1月までには、ガンガーと寺院を結ぶ拡張工事が始まる。対象住民にはDandupurに代替の住宅が与えられる。
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