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レビュー#3 Jack Hermansson vs. Sean Strickland

UFCの毎興行1試合は事前予測をして観戦することを目標に2022年は取り組んできましたが、3大会目にして早々に予測が間に合いませんでした…

事前の予測がより観戦を楽しむ一つの方法だと思います。よって予測を間に合わなかった本興行に対する楽しみが半減してしまったことが悔やまれます

というわけで観戦記としてレビューのみを本興行に関しては挙げていきたいと思います。

お目汚しでございますが、よかったらご覧ください。

試合結果:謎のスプリットにはなったものの...

5R判定。スプリットでストリックランドが勝利しました。内容的には完勝であったため判定が割れたことは非常に意外でした。
ただラウンドごとに完封はしているが勝利に向かっているかと言われれば違うような気もするという妙な展開でしたので、こうゆうこともあるかな、とは感じました。

では、試合内容を振り返っていきます。
アンダードッグのハーマンソン目線を基本にしています。

試合内容:似たような展開のバージョン違いが5R。

1R:ハーマンソンがカーフを蹴っていきます。これはよいのでは。先にTD仕掛けるのもハーマンソン。胴タックルからシングル。バックに回りますが寝かせることはできず離されます。
ストリックランドは手数少ないように感じましたがTDを切った後は積極的にジャブを突いていきます。一方でハーマンソンは切られた後、先にペースを取られてしまったように感じます。

2R:ハーマンソンが先にプレッシャーをかけていきます。TDのフェイントも交えているようです。ストリックランドはハーマンソンの沈み込む動きに対してヒザを合わせるようなしぐさを見せます。当たりはしませんがここも先手を取られてしまったように感じました。
ハーマンソン、TDトライも早々に切られます。
ガードが高いハーマンソンですがストリックランドにボディを狙われます。ここでも先手を取られているのでは?
さらに前蹴りも蹴られだし、ストリックランドの距離&ペースで試合が進んでしまっているように感じます。
R終了間近にはハーマンソンの大きい右のパンチ打ち終わりに右を返されます。ガードの上からですがバランスを崩し非常に印象が悪いまま2Rが終了です。

3R:ハーマンソン、再びカーフを蹴っていきます。1R同様、これはいい攻撃では?日本語解説 水垣さんもストリックランド嫌がっているのでは?とのコメントです。と、ここでTDへ。しかし切られます。もっと徹底的にカーフ狙いでもよかったような。。。
ストリックランドの手数がやや落ちたように感じる3Rが終了です。

4R:ハーマンソン、この回も前に出てプレッシャー。TDに行きケージに押し込んだ展開になります。離れ際にスピニングバックフィストを狙いますが空振り。
TDの動きをフェイントにオーバーハンドやスーパーマンパンチなどの攻撃も出しますが、ストリックランドに対して届きません。
ひたすらジャブを突かれ、距離をコントロールされる展開を打開できずにいます。

単調な試合ですがここまでどう考えてもストリックランドのゲームです。
最終R開始前にライブオッズが表示されますがとんでもない差です…
ただしポイントはジャッジによっては割とわからないことになっているのでは??

5R:ハーマンソン打撃を出してプレッシャーをかけます。勝利のために打撃勝負でしょうか?と思ったところでTDへ。ただここも切られます。
打撃のやりあいが続きますがストリックランドはやや流し気味。ハーマンソンは打開できないまま時間が過ぎていきます。
最終数十秒となったところでストリックランドが挑発し打ち合いへ。
微妙なRですがこの打ち合いを一応制したように見せたストリックランドがポイントを取ったことでしょう。上手です。

試合を総括すると『単調だが少しづつ変化を加えたストリックランドが、先手先手で完封した勝利』であったと感じます。
ハーマンソンは完全にペースに飲み込まれてしまったように感じます。”最高の武器=グランドゲーム”に全く持ち込ませることが、その気配すらも見せることができなかった点が悔やまれます。

事前予測との対比:予測できてませんがポイントだけ…

今回プレビューができませんでした…

事前予測はできていませんでしたが、両選手の特徴と戦いのポイントとしては、とりあえず下記を考えてはいました。

ストリックランド
・ジャブ
・優秀なTDD
・戦いのペース&距離

ハーマンソン
・プレッシャー
・ローキック
・TDとアグレッシブなトップゲーム、極めの強さ

戦いのポイント
・ストリックランドのジャブはペースをとり続けることができるか?
・ハーマンソンのローキックは有効か?
・ハーマンソンがTDできるか?
・グランドでどちらの選手がトップキープできるか?

結果的には、ストリックランドのジャブがこれまでの戦績通り優秀でペースを取り続けた。ハーマンソンはTDできないと厳しい。ローキックは有効だった。といった感じでしょうか。
個人的にはTDもローキック≒カーフキックをもっとこだわってもよかったんじゃないかと感じました。
この戦いを経て、勝利したストリックランドの何かが改めて証明されたわけではないように感じますのでその点はちょっと残念です。

〇勝利したストリックランドの良かった点/改善点
・打撃(ジャブ)の正確さで上回り続けた
・距離をコントロールして相手の打撃を受けることがなかった
・TDDが完璧だった(距離のコントロールが寄与している?)
・ジャブ、ビザのフェイント、ボディ攻撃、前蹴り、と先手先手で相手の動きを抑えていった。
・要所要所でポイントを作った(最後の打ち合いとか)

・単調な戦いで、タイトルへの道のりや期待感は見せられず。

〇敗北したハーマンソンの悪かったところ/改善点
・展開が作れず、終始相手のペースで戦ってしまったところ
・届かない距離で打撃の勝負をしているところ
・TDしないと展開が作れないことを露呈した。

・戦いをやり切る素晴らしさがあるためブレイクスルーがあれば…

個人的にはどちらからでもいいのでグラウンドの展開を見てみたかったというのがあります。ただ、相手の光を消していくことで、期待されていた展開がみられず相手が完封されるというのはMMAでよくみられる常套手段だと思います。ここは素直に完封したストリックランドを称えることにしましょう(まぁ、つまんなかったですが。。。)

感想と総括:事前予測の重要性

正直つまらん試合でしたが事前予測が満足にできていなかったこともそこに対して拍車をかけている気がします。
メインカードにかかわらず他の試合も事前リサーチが不足し満足に観戦できていないように感じます。
改めて物事を"よりよく"楽しむためには準備が必要だと感じた興行となりました。

興行/試合の感想と総括ではなく、観戦に向けたことに対する感想と総括になってしまいました…

終わりに:次回は2月13日 UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2

2月は毎週UFCがあります。
次回はPPV、その次はRDAvsフィジエフ、さらに次はダリウシュvsマカチェフ、とヤバいメインカードが続きます。
素晴らしい試合をより楽しむためにも事前予測に取り組まねば…と感じます。

取り上げるのは Derrick Lewis vs. Tai Tuivasa ヘビー級の一戦にしたいと思います。
果たして事前予測する意味がある展開になるのでしょうか...?若干の不安に駆られますが過去の試合をあさって事前予測に勤しみたいと思います。

ここまで読んでいただけたのであれば大変嬉しく思います。
次回の予測も読んでいただければ。。。


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