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#68 Amanda Lemos vs. Virna Jandiroba のレビュー

*プレビューはこちら↓

参照:


対戦カード結果

勝者と結果:ジャンジローバ会心の一本勝ち

 2Rジャンジローバがラウンド終了のタイミングを計らいつつ、バックからのアームバーを極めきりました。レモスもだいぶと寝技に対応していたのですが最後は極め力に屈しました。ジャンジローバはこれでボーナス獲得、4連勝。王座戦が見えてきたのではないでしょうか。

内容コメント:スタンドで戦えなかったレモス。寝技戦に持ち込んだジャンジローバ。

 1R比較的早い段階でジャンジローバが組み行きます。ここでレモスが引き込んでギロチン。狙っていたのかわかりませんがちょっと厳しいかなと感じるもレモスらしいと言えばらしい選択。ジャンジローバがギロチンを抜いてトップキープ、しかし、レモスが体のバネを使ってトップを取り返します。さらにスクランブルの展開から足を取り合う寝技戦へ。2Rもジャンジローバからテイクダウン狙い。スクランブルの展開を挟んでジャンジローバがバックに付きます。チョーク狙いをレモスがうまくしのぐも、最後は腕十字に捉えられタップ。四の字フックからの十時への切り替えというのは平良もやってましたし流行っていいるんでしょうか。レモスがもう少し打撃の展開を作ってラウンドが進んだ場合、ジャンジローバの体力がどうだったのか気になるところではありますが素晴らしい一本でした。

ポイントになったこと:ジャンジローバの極めの強さと判断。

 やはりジャンジローバがしっかり極めきった事に尽きると思います。レモスの強みを出させずテイクダウン。ラウンドが長引く前に寝技でフィニッシュとやりたいことをやるべきことをしっかりできたことが最大の勝因かともいます。一方のレモスはもう少し自分の戦いをしたかったですね。ストライカーvsグラップラーの構図でしたが、後者が自分のゲームを強制した一戦となりました。

次回対戦カード希望:今回のパフォーマンスは王座戦を大きく引き寄せたか?

 今回の素晴らしいパフォーマンスであれば王者ウェイリーへの挑戦もかなり現実的なのではないでしょうか。レスリングと寝技が進化した強打の王者に今回見せた寝技と極めの強さがどこまで通じるのか興味あります。また、ポイントメイクもうまいウェイリー相手に長いラウンドになった場合、どのような試合展開となるのか、はたまた今回のように極めきれてしまうのか?興味が湧きます。

その他

 今回の興行は事前の予想では今年最低クラスにカードが弱い大会だと感じていましたが、なんだかんだで見応えのある試合にフィニッシュも多くいい意味で期待を裏切ったのではないでしょうか。メイン以外の試合ではかなり久々のドゥホの勝利が印象的でした。いつまでも若く見えるコリアン・スーパーボーイもはや33歳。キャリア終盤、有終の美を飾って欲しいです。

次回予告

次回のUFCは、UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2。地味強二人の王座戦です。ベラルは王者の地元、敵地マンチェスターで念願の王座を掴めるか?ベラルのスタイルでここまで上り詰めるのは日本人選手にもかなり興味深いことなので要注目です。まぁ応援はしませんが。

 プレビューを予定している試合は、コメインのTom Aspinall vs. Curtis Blaydes II。こちらもメイン同様にリマッチです。前回ブレイズが勝利もそれはアスピナルの負傷によるもの。暫定王座となったアスピナルを相手にブレイズとしてはようやくチャンスが巡ってきたタイトルマッチ。両者とも好きな選手なので要注目です。

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