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#60 Alexandre Pantoja vs. Steve Erceg のプレビュー

対戦カード概略

対戦概要 :王者の地元で地球の反対側(オーストルア)から不気味な挑戦者が挑む。
ランキング:パントージャ#王者 エルセグ#10
オッズ  :パントージャ−250 エルセグ+200
参照   :

Alexandre Pantojaについて

スペック

年齢:34
身長:166
リーチ:173
スタンス:オーソドックス

戦績

27-5-0
勝利内訳
・KO:8
・一本:10
・判定:9
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:5
直近戦績
Win - Royval 判定
Win - Moreno 判定
Win - Perez 一本
ファイター印象
>アグレッシブなグラップラー。打撃も強い。堀口のチームメイト。

SWOT分析

強み:タックル、アグレッシブさ、グラップリング
弱み:被弾傾向、やや後半失速気味?、
機会:グラップリング、ハイペース、地元での試合
脅威:ジャブ、打撃の距離感、相手の勢い

コメント

 過去にはTUFで扇久保に敗戦。ATTでは堀口とチームメイト。となんとなく勝手に日本人とゆかりのある選手の印象です。勝利を求めブラジルからアメリカに拠点を移し、努力を続けている苦労人のイメージがあり、ようやく王者になったという見方をしてます。王者になった際に家族をケージに上げて喜んでいる姿が印象的。
 最大の強みはアグレッシブな闘い方。防衛戦となったロイバル戦も挑戦者かのような前に出る姿勢。被弾傾向にあるものの前に出るからこそ。打撃も迫力があり強力。そして何よりしつこい組と圧倒的な寝技力。トップからもバックからも相手を支配します。後半になるとちょっと落ちる様子があるものの、疲れても動けるタイプのように感じます。
 アグレッシブがゆえに被弾の傾向がありますがそれを補う前に出る力と手数。フィニッシュが少ないフライ級だからこそその強みが生きるのかもしれません。

Steve Ercegについて

スペック

年齢:28
身長:173
リーチ:174
スタンス:オーソドックス

戦績

12-1-0
勝利内訳
・KO:2
・一本:6
・判定:4
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:1
直近戦績
Win - Schnell KO
Win - Costa 判定
Win - Dvorak 判定
ファイター印象
>UFCデビュー後、一気に王座挑戦までたどり着いたまだ謎多き挑戦者。

SWOT分析

強み:ジャブ、打撃距離のコントロール、オールラウンドに戦える
弱み:やや被弾傾向、ガードが甘い?、グラウンドに自信がありそうだがTD力はそこまで?、トップクラスの選手との対戦経験
機会:遠目で打撃の差し合い、プレッシャーが掛かれば有利、若さと勢い
脅威:ガチャガチャとした展開、相手の強引な強打、組技/寝技で差がある可能性

コメント

 地元オーストラリアのジムで未だ練習を続けつつもここまで一気にたどり着いたエルセグ。王座挑戦にはちょっと早い気がしなくも無いですが、逆にその点が大番狂わせを起こしそうで不気味です。
 直近のシェネル戦の鮮烈KOで打撃が強いと感じますが、どちらかというとバックボーンはBJJのようです。帯の色は黒帯。戦績も一本が勝ちが多く、UFC初戦のドボジャーク戦も効かせてから一本を狙う動きを見せました。打撃も含めMMAの完成度は高く、特に打撃距離のコントロール、ジャブ、ワンツー、ローキックが印象的。プレッシャーはかけるものの程よい距離を維持し続けるような戦い方に見えます。理想は打撃で相手をコントロールしてワンツーを突き刺す感じでしょうか。撃ち合いも見せますがやや被弾傾向も見られイケイケの戦いや自分がコントロールできないとちょっと劣勢になりがちかも。一方で打撃で不利であれば組も積極的に狙うようです。VSコスタ戦で打撃でやや劣勢になった際に積極的に組を狙っていく姿が印象的でした。コスタも柔術黒帯にも関わらず恐れず寝かせにいくあたり、寝技へ自信の感じるかもです。
 全体的にスマートにコントロール、オールラウンドなMMAファイター。スピード感もありということでなんとなく井上直樹味を感じさせます。

試合内容について

勝者予測

 パントージャ。判定予想ですが、差があるのであれば後半ラウンドフィニッシュを予想します。ただ、エルセグが不気味。本来有利になるはずの地元ブラジルでの試合も、過去メインでお通や状態になることもままありますし直近フライ級に似つかわぬKO勝利を見せた相手というのも不気味です。

予測/考察

 この試合はRIZINで言うところの扇久保vs井上みたいなことになるんじゃないかと思います。スタイル的にはお互いにプレッシャーが肝。コントロールするのがエルセグ。詰めて詰めて組み付くまで行くのがパントージャでしょうか?
 スタイルだけならスマートに戦えるエルセグが距離をコントロールして支配しそうに感じるものの、アグレッシブというか泥臭く前に出て組み付くスタイルで王者にまで上り詰めたパントージャはエルセグの想像の遥か上を行く地力を持ってるのではないかなぁ〜と感じています。序盤からエルセグはつめられ、組まれ、寝かされ、苦戦する技じゃないかなあと思います。極められはしないもののかなり削られる展開が続くと予想します。

終わりに

 おそらくメイン以上に注目をあつめるのがコメインのアルドだと思います。アルドが勝てばお祭り騒ぎ、負ければお通やからのマルティンスがヒドイ目にあいそうです…メインのパントージャに繋ぐためにも往年のパフォーマンスを見せて欲しいところです。

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