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#48 Roman Dolidze vs. Nassourdine Imavov のプレビュー

対戦カード概略

対戦概要 :ミドル級中堅ランカー対決。勝者はトップ陣との対戦~王座戦が見えてくるかも?
ランキング:ドリゼ#8、イマボフ#11
オッズ  :ドリゼ+140、イマボフ-165
参照   :

Roman Dolidzeについて

スペック

年齢:35
身長:188
リーチ:193
スタンス:オーソドックス

戦績

SWOT分析

12−2−0
勝利内訳
・KO:7
・一本:3
・判定:2
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:2
直近戦績
Loss - Vettori 判定
Win - Hermansson KO
Win - Hawes KO
ファイター印象
>ストライカーなのかグラップラーかわかりかねるジョージア人ファイター。ちょっと変態的な闘い方。

強み:①フィジカルの強さ、②プレッシャー、③下からのグラップリング/足関節
弱み:①TDD、②スタミナ、③打撃ディフェンス
機会:①プレッシャー、②グラップリング、③パワー/ストレングス
脅威:①年齢/35歳over、②5Rマッチとスタミナ、③相手のスピード/運動能力

コメント

 タフな闘い方いに気性の荒さ、濃い顔に胸毛。とジョージア人ファイターの特徴を全て詰め込んだようなファイター。喧嘩四つが好きなのか、オーソにはサウスポー、サウスポーにはオーソで戦いを開始する傾向。
 TDを厭わないようにみえズンズンとプレッシャーをかけ前進し、奥手パンチの強打を匂わせながら相手に圧力をかける。パンチはややラフに振り回すように見えるが強力。前手のフックもコンパクトで当たればKOする力がありそう。TDDに難があるが寝かされても下から積極的に仕掛けるので相手からするとやりにくそう。下から極めを狙い実際に一本を取れる。特にヒールフックが得意で相手を破壊する力を持ち脅威。リバーサルも上手でvsハーマンソンでは下からカーフスライサー気味に相手の足を捉えそのまま後ろからパウンドアウトと印象的なフィニッシュ。
 スタンドの攻撃は迫力がある一方で強打を当てる意識が強いのか細かい打撃を被弾気味。また、自身の打撃がうまくはまらないとポイントがジリ貧になりそう。さらに後半失速気味のため序盤でペース掴めないとそのままずるずると判定を失う戦いになり得るかも。vsベットーリでは序盤勢いを見せるも細かい打撃を的確に放つ相手にうまくポイントを取られた印象。TDDはザルだが逆にそこを厭わない下からの強さがあるため逆にTD来てもらう方がペースを掴めるかも。ただし、トップからのプレッシャー/コントロールが抜群の相手に対してはやや疑問。

Nassourdine Imavovについて

スペック

年齢:27
身長:191
リーチ:191
スタンス:オーソドックス

戦績

12−4−0
勝利内訳
・KO:5
・一本:4
・判定:3
敗北内訳
・KO:0
・一本:1
・判定:3
直近戦績
No Contest - Curtis
Loss - Strickland 判定
Win - Buckley 判定
ファイター印象
>ダゲスタン出身のフランス人。名前の最後が"V"のファイター。とはいえゴリゴリのレスリングですり潰すというよりはやや全体的にスマートな戦い方の印象。

SWOT分析

強み:①スピード、②サイズ、③運動量/運動能力
弱み:①スタミナにやや疑問、②TDD、③プレッシャー苦手そう
機会:①5Rマッチの経験、②スピードと運動量、③テイクダウン
脅威:①打撃プレッシャー、②ガードの低さ、③グラップリング

コメント

 ダゲスタン出身の”V”なのでレスラーか?と思いきや、空手スタイルのような半身の構えでガードが低くステップを踏む。スピードと出入りで打撃を当てていくストライカー。基本は距離を外して戦うも近い距離のクリンチ〜打撃も得意な様子。
 最大の強みはミドル級でも大きいサイズとそのサイズにも関わらずスピードがある点。運動量も豊富。TDからグラップリングという戦い方もでき4つの一本勝ちをもつ。
 スピードとスタンドでの捌きがうまい一方でプレッシャーでコントロール効かなくなるとやや苦戦?また、組みの展開も相手のフィジカルが勝る場合にやや疑問。TDDはそこまでで寝かされるとやや浸けられる傾向。スタミナ面は出力次第というところがあるものの後半疲れが見られる。この際ガードが下がり、かつ、運動量&スピードが下がった際に被弾が心配。

試合内容について

勝者予測

 勝者予測はイマボフ。フィニッシュされなければ後半に向けてポイントメイクができるイマボフが有利では?

予測/考察

 この試合はドリゼが3Rまでに仕留めるか、イマボフが5R使ってポイントメイクするか?になると考えます。序盤、ドリゼは前に出るプレッシャーと強打の圧力、イマボフは捌いて出入りで打撃を当てる展開を想定。イマボフのスピードと運動量であればそうそうドリゼの強打を受けることはないかと想定。かつドリゼからTDの可能性は低いと考える。イマボフとしてはプレッシャーに負けてTD行くような展開になると上になったとてドリゼのグラップリングは危険。
 ドリゼとしては、相手と打撃の交換に持ち込むまたはTDに来させるような戦略が勝利に近くなるかと。打撃の交換の展開になれば自身の強力な打撃、コンパクトなフックを当てる機会が増す、また相手のTDには寝かされても下からの脅威を与えられるかと。そのためには圧力をかけ続けることが必要でかつ、ドリゼのスタミナから考えると早めに仕掛けることが必要かと。
 APEXのスモールケージという点がイマボフにとってはやや気になる要素も、しっかりケアすれば打撃で有利に立て、5Rマッチの経験もあることがポジティブに働くと予想。二人ともある意味不安定なファイターではあるのでお互いに心配点があるものの、プラン通りならイマボフのスキルセットを支持。

終わりに

 今大会はメインイベントがジョージア人ファイターvsフランス人ファイター。他ジャマイカ、ロシア、ブラジル、ウズベキスタン、ルーマニア、カザフスタン、ジンバブエと国際色豊か。アメリカン人ファイターの方が少ないほど。今年のUFCはUFC297で初の南アフリカ人王者が誕生したばかり、新たな国から新たなスター/コンテンダーの登場に期待。

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