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#49 Rodolfo Vieira vs. Armen Petrosyan のプレビュー

対戦カード概略

対戦概要 :わかりやすくグラップラーvsストライカーの構図。お互いどちらがよりMMAファイターとして完成に近づいているのか?
ランキング:ヴィエイラNR、ペトロシアンNR
オッズ  :ヴィエイラ-125、ペトロシアン+105
参照   :

Rodolfo Vieiraについて

スペック

年齢:34
身長:183
リーチ:185
スタンス:オーソドックス

戦績

9-2-0
勝利内訳
・KO:1
・一本:8
・判定:0
敗北内訳
・KO:0
・一本:1
・判定:1
直近戦績
Win - Brundage 一本
Loss - Curtis 判定
Win - Stoltzfus 一本
ファイター印象
>スタミナに不安の黒帯柔術家。UFCではまさかの一本負けも。

SWOT分析

強み:①柔術、②フィジカル、③タフさ
弱み:①スタミナ、②打撃ディフェンス、③MMA経験
機会:①柔術で一本を狙える相手、②進化した打撃、③TD
脅威:①やや遠い打撃交換の距離、②ローキック、③スピード

コメント

 ブラックベルトハンター。柔術のスペシャリスト。TDからトップポジションで相手を支配し、一本が必勝パターン。ただしTDが難しくなると一転不利に。引き込みもできるがUFCクラスのMMAファイター相手には早々うまくいかず。
 UFCでの敗戦、ヘルナンデス戦では序盤からTDを連発するもしのがれ、徐々に疲弊。スタミナ切れを起こし引き込みへ、TDをスプロールされまさかの一本負け。と柔術家の最もダメな部分を見せる。ただし、その後は明らかに打撃スキルが上昇し、カーティス戦では敗北はしたものの優れたストライカー相手にTDは切られながらも15分スタンドの接戦を演じた。やや打撃ディフェンスに甘いところがあるものの、基本的にはタフさがある様子。一度上を取ってしまえば相手をコントロールできる技術にプラスしてフィジカルの強さもあり。当然一本を取れる能力に秀でる。
 打撃は凌ぎ、あとはTDさえできれば。。。という展開が容易に想像できるが今回は。。。?

Armen Petrosyanについて

スペック

年齢:33
身長:191
リーチ:180
スタンス:オーソドックス

戦績

8-2-0
勝利内訳
・KO:5
・一本:0
・判定:3
敗北内訳
・KO:1
・一本:0
・判定:1
直近戦績
Win - Duncan 判定
Win - Dobson 判定
Loss - Borralho 判定
ファイター印象
>TDDに不安のストライカー。K-1のペトロシアンと同郷らしい。

SWOT分析

強み:①打撃、②タフさ、③スピード
弱み:①TDD、②MMAでの打撃ディフェンスやや被弾傾向、③フィニッシュ力
機会:①スタンド、②スタミナで有利、③スピード
脅威:①TDD、②キックキャッチリスク、③相手が柔術スペシャリスト

コメント

 打撃のスペシャリスト。ムエタイ出身。尊敬するファイターは同じ名前のK-1王者 ペトロシアンとのこと。
 UFC本戦初期はTDを警戒してか、サークリングしつつ、やや消極的な戦い方に見えたが、最近の戦いぶりは相手の正面に立ち積極的にプレッシャー、打撃を出していくスタイルに見える。これは経験を重ねたうえでの自信?
スイッチを織り交ぜつつ、力強いミドルに両足から放たれるロー。と蹴り技が光る。ムエタイバックグラウンドの影響?
パンチも多彩で、鋭く力強い。まさにキックボクサーがMMAしている感じ。
 組まれた状態での攻防は力強さを感じ、対処できるものの、ダブルレッグなどのTDにはディフェンスが非常に甘く、TDDが明らかな弱点かと。勝利した試合もTDを取られる展開。しかし、しっかり改善、成長は見られ直近の戦いでは相手のTDをシャットダウン。
 UFCでの敗北はダブルレッグが強烈な柔術家=ボハーリョ。今回の相手ヴィエイラと似ている部分があるため進化がどうか?という面で興味深い。

試合内容について

勝者予測

 勝者予測は、、、ペトロシアンです。ただし、どちらの勝利を予測しても、結果がわかると確かにね。。。となる戦いになる予感。個人的には進化したストライカーが相手のTDをシャットダウンする戦いに期待です。

予測/考察

 この戦いは典型的なグラップラーvsストライカー。お互い強みを活かし切る戦略というよりは、MMAファイターになろうと成長している選手に感じます。ヴィエイラはスタンドを強化し、ペトロシアンはTDDを強化し、という感じでしょうか?ヴィエイラは2戦前のカーティス戦で確かに進化したスタンド能力を見せました。一方のペトロシアンも直近のダンカン戦は相手のTDをシャットダウンする姿を見せています。お互いのバックボーンの強みを活かすという面ではしっかり一本勝ちをしているヴィエイラに対して、イマイチ打撃でインパクトを残せていないペトロシアンという見方もできるのかもです。
 個人的には今回はペトロシアンが蹴りの距離で戦えるか?ヴィエイラがキックキャッチTDできるか?がポイントになると考えており、私的見解ではペトロシアンのローが効果的に働き、ヴィエイラがジリ貧になる展開を予測しています。TDさえ切れてしまえばスタンドでヴィエイラがいい勝負ができても、結局はペトロシアンがポイントをものにする能力があると見立てています。
 とはいえ蓋を開けてみればヴィエイラが早々にTD〜トップからの肩固めで仕留めてしまうということも十分に予想され、結局のところ戦前の予想が外れれば確かにな。。。となること必死の対戦カードだと思います。このようなスタイルvsスタイルの戦いが見れることこそMMAの醍醐味であり、どちらの"矛"が相手が身につけてきた"盾"を打ち破るのか?楽しみたいと考えています。

終わりに

 今興行では我らがショーグンの引退試合を勤めた、ウクライナの"DUELIST"ことポティエリアが登場します。ショーグンをKOで仕留めた後のカウボーイ風?パフォーマンスがあまりにも衝撃的でもう一度見たいのですが、UFCではショーグン戦以外全て敗北とその姿を見る機会がありませんでした。今回もアンダードッグで不利のようですが個人的には相手を仕留めてもう一度あのパフォーマンスを期待したいところです。
 正直今興行はあまり興味をそそる対戦はなく、気持ちは早くも翌週のヴォルカノvsトプリアに向かってはいますが、予習した試合はしっかり見届けたいと思います。

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