#73 Michael Morales vs. Neil Magny のレビュー
参照:
対戦カード結果
勝者と結果:期待値を膨らませる圧倒的勝利。
1R KO。圧倒的フェイバリットのモラエスがマグニーをフィニッシュしました。判定になるのではないかとの見立てを覆すKO勝利。これでデビューから無敗の16連勝。UFCで6連勝(DWCS含む)です。
内容コメント:マグニーのボディロックTDをシャットダウン。
開始早々マグニーがプレッシャーをかけ、距離を詰めてきます。打撃はローの蹴り合いからスタート。お互いローを蹴りますがマグニーのローをモラエスがうまくカットし、逆にモラエスが足を蹴っていきます。それでも前に出るマグニーがケージ際で組み付きスタンドのバックへ。ボディロックが強いマグニー、ちょっと心配にはなりましたが盤石のテイクダウンディフェンスでモラエスは寝かされることはありません。クラッチを剥がすモラエス。と思いきやそのままバックエルボーを当てます。マグニーはそのままふらつくようにダウン。一気にパウンドで攻めるモラエス。マグニーも耐えますがパスからマウント。ここでトップでのモラエスの安定感、目を見張るものがありました。そのまま背を向かせパウンドアウト。フィニッシュに繋がったエルボーが強烈でしたがその前後のグラップリングの攻防。守りのテイクダウンディフェンス。攻めのパウンドと安定感。ともに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。大満足です。
ポイントになったこと:あくまで冷静なモラエス。
この勝利のポイントはマグニー得意のボディロックの展開にあっても冷静にしっかり対処したことだと思います。当然恵まれた身体能力があってのことだと思いますが冷静に自分と相手のポジションを認識しディフェンス、そして打撃を当てていくセンスがあるように感じました。解説の宇野さんも背中側にいる相手の頭を殴っていく空間把握能力を誉めていました。この辺り本人のセンスなのか、セコンドの指示がいいのかまでは分かりませんが、スタンド打撃もいいものを持っているモラエス。この空間把握能力と当て感みたいなものが打撃戦でも発揮されればさらに驚異的なのかもしれません。
また、勝利後の佇まいも冷静。パーソナリティまでは分かりませんが非常に賢い選手なのかなぁと改めて感じました。敗者となったマグニーさん。ダメージもあったかもしれませんがガックリと顔伏せており、悔しい思いも強くあったのかと感じさせました。特に得意なボディロックの展開に比較的スムーズに持ち込めたにもかかわらず。というのもあったのかもです。若く、無敗の危険なノーランカーの挑戦を受けたその姿勢には敬意を表したいとも感じました。
次回対戦カード希望:次の対戦相手はストライカーを希望。
圧倒的なTDDの強さを見せたモラエス、そして組みぎわの強さも見せてくれました。そんなモラエスのストライキングを見たいという希望があります。ランカーのマグニーを倒したことによってランキング入りは確実。次戦は10〜15位のランカーになることになるかと。その中でストライカーとなると、ルケ、ニールあたりでしょうか?MVPというのもちょっと気にはなりますが、、、きっとストライキングでもすばらしいものを見せてくれるはずのモラエス。打撃をもっと見てみたいです。
その他
本興業のメインイベントはボハーリョVSキャノニア。判定まで粘ったものの正直TKOでもおかしくないくらいのキャノニアさん。ダメージが非常に心配です。勝利したボハーリョは本来柔術家。にもかかわらずスタンド勝負で序盤はロー/カーフで削る。後半はパンチで確実なダメージと戦略的な戦いと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。ボハーリョもUFC未だ無敗。非常にバランスの取れたファイターですし今後がますます楽しみです。
次回予告
次回のUFCは、UFC Fight Night: Burns vs. Brady。会場はまたまたUFC Apex。ここのところApex大会が減っているように思えたのですがスモールケージでの大会が続きます。
プレビューを予定している試合は、Gilbert Burns vs. Sean Brady。タイトルに後一歩届かず、直近は手痛い連敗を喫しているバーンズにブレイディが挑む形になります。お互い新王者ムハンマドに負けている同士、打撃も強いグラップラーとちょっとスタイルが似ているようにも思えます。どんな戦いになるのか?5Rしっかり見たいと思える見応えのあるカードに感じます。予習をして試合を楽しみたいと思います。
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