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吃音を隠してきた僕の体験談

初めまして。

この度は
ご覧いただきありがとうございます。

吃音改善コーチのいるかです。

悩んでいた当時僕は臆病でした。
吃音は恥ずかしいもの。


だから隠すことを選択しました。


吃音である自分自身を隠さず発信されている方
注文に時間がかかるカフェに挑戦される方が

羨ましいです。

どのようにすれば
「そんな強い心が持てますか?」

と聞きたいなといつも思っています。

僕は吃音が大っ嫌いです。


だって吃音が無ければ

自分が出せるし
恋愛出来るし
仕事も何だって出来る

無敵だもん。

今回はそんな僕の
克服までの経緯をまとめます。

上記の気持ちに共感出来る方に
是非読んでいただきたいな

と思っています。


僕の症状

吃音は主に3種類ありますが

僕は

"おはよう"の
お、が連発

"お電話ありがとうございます"の
お、が難発

"失礼します"の
し、(その他さ行)が伸発

がありました。(一例です)

この3つは
暗闇で本を読むくらい本当に難しかったです。

もしかすると
暗闇で本は読めないかもしれませんね笑

それくらいの難易度でした。


挙げたらきりがないので
これ以上紹介しませんが

ほとんど全ての言葉に吃音がありました。


幼少期(3.4歳)に発症し
(僕自身いつ発症したかの記憶はなく両親の話)

自覚したのが小学校2年生頃。
友達からよく真似され笑われてたのは

辛い思い出です。


中学・高・大学時代は
吃らないフレーズもあったので
それを上手く駆使して
隠しながら生活をしていました。

(なので
学生時代の友人にこのことを打ち明けると

そうだったの!

とほぼ必ず驚かれます。)


しかし年を重ねるに連れ
友人と話す内容は複雑化&また多岐に渡るので


吃らないボキャブラリーを取捨選択していては
伝えることが難しくなる状況が増え

だんだん無口になり
意見が言えなくなり


この頃から悪循環に陥っていました。



周囲からは

口数が少なく何を考えているか分からない
本心を隠している

と思われていたそうです。
先生からもそのような印象だったそう。

事実
本当に仲良くなった友達
(腹を割って話せる友達)

は当時居なかった記憶があります。


そして就職活動(当時21歳)

僕が吃音に向き合ったきっかけ

いや
吃音に向き合わざる得なくなった時期です。

6月に始めた就活
面接は全落ち
(95%は1次面接で不合格)


フィードバックをもらったことがありましたが


落ち着きがなく
目が合わずおどおどして
コミュニケーションが取れていない

とのことでした。

性的マイノリティーがテレビで報道され
差別が問題視され始めていた当時

結局これは
マイノリティーの中のマジョリティー
に対する取り組みか

とがっかりしました。

就職することを諦めた僕は

ベッドに体育座りをして
何もかもが嫌になって
泣きながら何で生きてるのかなって

思ったこともありました。

今振り返ると
当時は鬱に近い状態だったのかと感じます。

両親からも
何を考えてるのか分からない
就活をやりなさい

と言われ
「いや、だれのせいでこうなってると思ってるんだよ」

って両親を恨みました。

現在はSNSの著しい普及により
誰かにすぐ相談出来ますが

当時はそこまで普及していなかったので
自分で全て背負い込み


パンク状態でした。 

何とかして自分を変えたいけど…
と思っていたこの頃

その時大好きだったAAA

(今でも大好きですが
メンバーの脱退や活動休止等もあり
当時程の熱は持ってないです。

知識はあるので
好きな方、是非語りましょう笑)

の曲で
Charge&Goという曲が
痛烈に僕の胸にささり

-----------------------------------------
今やらなければ
きっと後悔する
たとえ破れてでも
ベストを尽くせば許せる
-----------------------------------------

この時初めて

「自分らしく生きたい」

そう思いました。


同時に
両親のせいにしてしまった自分自身が
何となく恥ずかしく

吃音治そう、と決意しました。


この時
僕が吃音を克服して

同じ悩みを抱えている方を
1人でも多くサポートしたいという願望が

芽生えました。

その後

両親から昔もらった
数冊の吃音改善本があったので

とにかくそれらをなりふり構わず試した。

年を越した1月

もう1度始めた就活で
学んだことを実践し

失敗の方が圧倒的に多かったのですが
奇跡的に内定が取れました。

しかし
僕はそれを辞退しました。

理由は
治りかけの中途半端な状態だと
社会に出てから苦しみ

また悪循環に陥ってしまうなと
思ったからです。


それくらい本気でした。

なので僕は希望留年をし
そこの1年を使って

沢山準備をして

飲食店の接客に挑戦しました。 


当時の僕にとって非常に大きな決断でした。

はじめは
とにかくゆっくり話すことだけ心がけ

忙しい週末は避けていました。


その職場で僕は

人生を180度変える出来事に遭遇します。

それは
とびきり明るくキラキラした2人の男

との出会い。 

ミュージカル俳優を目指す20歳の青年と
脚本家志望の30代のお兄さん

とにかく明るくてお客さんとすぐ仲良くなる。


僕は彼らに尊敬と羨望の念を持ち
少しずつ真似するようになりました。

徐々にテンションが上がって

するとどうゆう訳か
気付くと何を話しても詰まらない。


苦手な言葉も全てすらすら言える。
まさに無敵状態。

当時は

その後
(テンションが落ち着いた後)
の反動がものすごく 

二重人格のような状態でした。

(普段は吃ることを気にしているから
訥々とした口調で表情も硬いけれど

いざ接客の時間になると
滔々と流れる川のようにスラスラと言葉が出て
最高の笑顔でまるで別人)

その状態も徐々に脱し
オンとオフの差が無くなってくると
どんどん自信が付き

今では
オンの状態がほとんど素の状態になってます。

僕目当てに来てくださるお客様も増えました。

店長からも
お皿洗いなど細かい作業はしなくていいので

ホールにいてくださいと言われるまでになりました。

(良いのか悪いのか….笑)

けどこの言葉は
僕にとって大きな自信となりました。

そして現在。

吃音を克服することが出来た僕は

喋りが必要とされる場所に足を運んだり
スピーチしたり音楽活動したり

吃音があった当時に避けてきたことを
沢山経験しています。

また将来の夢として

1000人
いやもっと大人数の前でステージに立って
人を感動させたい

という願望があるので

そこに向かって日々継続しています。

ここまで辿り着くことが出来たのは


他者との出会いによるものだと
強く思っています。

もちろん決断するまでは

自分の力が必要ではあるけど

勇気を振り絞ってアクションを起こした
その後は

そこで出会う人
環境が

あなたを変えてくれます。

これは決して
他力本願を薦めているのではなくて 


自分の力だけで目標は達成出来ない


ということです。

仮に達成出来たとしても
それは比較すると遠回りになってしまうと思います。


今吃音を改善したいと思っているあなたも
アクションを起こせば

必ず良い出会いがあります。 


なぜなら
人間は1人1人輝ける才能を秘めているから。


長くなってしまいましたが
ここまでを僕の自己紹介
カミングアウトとさせていただきます。

貴重なお時間を割いて最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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