「君たちはどう生きるか」感想(ネタバレ注意)

ネタバレされるのが嫌なのでネタバレされる前に見てやった スッキリした
豊洲のスクリーン10のL列真ん中で見てやった、非常に見やすくてよかった
11:45だったので、先に腹ごしらえしようと思って9時に豊洲市場行ったけど、大和寿司はクソ混んでた、やはり平日の始発でいくべき 管理棟はめっちゃ空いてたけど10時ごろから混み始めた
見た後は向島かどやに行きました

ネタバレ含むけど、できるだけネタバレっぽいことは避けて本質的な話だけ書く ジブリの後継者問題とかみたいな暗喩のやつはもう他でたくさん書かれているので割愛する 物語全編にわたってダブルミーニングな感じなので、ここでは普通の人が見た普通の感想だけ書いた

◆三行
主人公は空襲で母が死んでトラウマ
ファンタジーの世界で母と再開
母は生き返らないけど悲しみを乗り越える

◆はじめに
まず大前提として、パヤオの作品の根底に共通する大きな題材に「この世ならざるものとの遭遇」というものがある
それが一番よく言われたのがポニョで、なぜならそれまでのパヤオ作品ではすべて主人公は最終的に異界から現実の世界に戻ってきたのに対して、ポニョでは初めて、現実世界に戻らず異界のまま物語が終わったからである
多くの人が言っているように今作はパッと見ポニョっぽいが、最後は元の世界に戻っており、本質は全く異なる。

◆眞人の成長
本作の主人公たる眞人はこの作品を通してどう成長したのか?
元の世界に戻った後、短いエピローグの一瞬のカットに大きなメッセージが描かれている。

本作、最初は風立ちぬっぽくて、だんだんそこにポニョじみた狂気が侵食してくるのが見どころだが、この前半部分でしつこいくらい繰り返し描写されるのが、眞人が母を亡くしたトラウマである。
人混みをかき分けて母の入院する病院に向かうが、病院は無惨にも火の粉をあげて盛大に崩れ落ちてしまう。ここの描写には本当に鬼気迫るものがある。

そんなトラウマを抱えつつも異世界に突入した眞人は、そこで2つの成長を見せる。

一つは、義理の母であり、実母の妹である夏子を「母」と呼ぶこと。これで眞人と夏子は和解する。

もう一つは、実の母と再開して、そしてそれぞれの世界に戻ること。眞人は別れの直前にゴネるが、母はそれを諌めて「眞人みたいな子を産めるなんて素晴らしい」と言う。眞人にとって「失われてしまったもの」であった母は、母の言葉によって「眞人を生んだもの」になった。死んでしまうけれども、人は皆死ぬものであり、死ぬまでにどう生きるかが大事である、母は眞人を生み、それは良い人生なのだ、という結論を得ることになる。ここはタイトルと意味がかぶってくる。

◆作品のメッセージ
過去は変えられない、悲しい過去を引きずるのではなく、前向きに生きろ、お前の世界で生きろ、ということになるのかなと思う。

◆残った謎
・キリコは血縁なのか??
・アオサギは結局なんやねん

◆塔がジブリの比喩ってやつ
・なるほどね
・大王は鈴木Pなんかなぁ 晩節汚しまくっててさすがにきしょすぎるが

◆感想
・説教臭いといえば説教臭い
・背景美術とか動画とかは相変わらずすごい、一挙手一投足にすごい見るものがある
・なんていうか、やっぱりこの時代設定というか古臭さはパヤオの根底にあるな
・よく考えたら80年代の古臭いアニメの時代の人だもんな それにしても、過去の洗練されたジブリ作品と比べても色々と古くささが目について、そしてそれは別に悪くはない
・ドラゴンボール終わった後の鳥山明みたいな、肩の荷を下ろしてやりたいことやったらこうなんのかなるほどみたいな
・こんな金持ちの家に生まれたかった
・父親羨ましすぎるな、っていうか節操ねぇな 嫁がなんらかでなにかになると、責任取って妹が代わりに嫁ぐみたいなやつ昔の慣習としてあったけど、そういうやつ? でもそれにしてもラブラブだったな しかも息子も預かり知らんところでよーそんだけやってたな なんなんや
・中島かずきのみならず、パヤオですら宇宙から飛来した謎のなんとかをやるんだから、これはもう全人類宇宙から飛来した謎のなんとかで片付けてしまえば良いな
・制作:吾朗 おつかれ
・無駄にババアだしすぎ パヤオ、ロリコンのくせにババアめっちゃだすよな 自分の中のロリコンと戦ってんのか それにしてもヒロインキリコ
・柴崎コウ棒読みにもほどがある、いいかげんにしろよ
・石が落ちてきたのは「維新」でなく「ご一新」ね 意味的には明治維新なので一緒

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