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陰陽師とバスケ漫画

 皆さんこんにちは。きっとろんどんの久保です。「お前は何様なんだ」スタイルでお話しします(敬称略)。


 皆さんは、『陰陽師』という映画をご存じでしょうか。夢枕獏という方が書いた小説を映画化したもので、野村萬斎が安倍晴明を演じ、伊藤英明や真田広之、岸部一徳など、実力のある役者が周りを固めた作品です。『陰陽師Ⅱ』という続編(こっちには札幌座の斎藤歩さん(敬称略できず)も出ていらっしゃってびっくりした)もありまして、ちょっと前、何気なくこの二本を久しぶりに観たんです。アマゾンプライムで。


 萬斎、真田が好きな母の影響で子どもの頃に観たのが最初ですが、その当時はただただ怖い気持ちばかりが勝ってしまって、なんならトラウマになってしまっただけの映画でした。劇中の音楽もザ・雅楽って感じで。雅楽っぽい静かな音楽ってなんか怖いじゃないですか。雰囲気出ますよね。


 が、こうして齢を重ねてから観ると怖い要素、神話(秘)的な要素、言葉の美しさ…様々な点に魅力を感じますね。あと、演劇をはじめてからは演技や構成などにも注目する癖がついてしまっているわけですが、この映画は演技も素晴らしい。特に萬斎と真田。彼らの一挙手一投足は美しく無駄がない。

 ダンサーであり理論家のルドルフ・ラバンという人は、動作の軽重、速さなどの変化を重視した人ですが、この二人の演技にはそうした緩急があり、魅了されます。


 さて、この無駄の無さってどこから来るんだろうと思ったわけです。色んな要素があるでしょうが、気づいた。体幹じゃないかと。

 かたや能、かたや殺陣の人ですから、足腰がしっかりしているんだろうと。


 高校演劇部時代は3年間、ずぅーっと体幹トレーニングや能の基礎トレみたいなものをしていて、当時は「なんでこんなことばかりやっているんだろう」と思っていたわけですが、今思い返せば、あの頃の演技中は、ほとんどふらつきが無かったかなと思うわけです。

 それから数年、学部在学中、大学で能の特別講座を受講したのですが、結構フラフラしたので「あれれ~?」と思ったものです。


 『黒子のバスケ』という漫画の中で、「強豪校は基礎がしっかりしている」という、当たり前のようで意外と盲点な、大事なセリフがありました。演技でいえばその基礎は体幹に当たるのではないか。

 役的に決まった動作ならまだしも、演技中フラフラしていたら観ていられないですものね。


 「痩せる痩せる詐欺やめる」宣言をして早3か月、ちょっと減量が停滞してきました。最悪痩せられなくても、体幹はバッチリにして、役者としてのレベルは維持、上げていきたいですね。

 ということで、間接的にイメチェンの話でした。では、よい一日を。


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