日本競馬に影響を与え続けるエアグルーヴの血脈

遂に、5月31日のG1日本ダービー当日まで、中央競馬が無観客での施行となってしまいました。
こうなってくると、新型コロナウイルスの感染拡大防止策において、日本全体が失敗、失格の烙印を押されても、我々日本の民衆はそれを甘受しなければなりません。

明日4月26日に東京競馬場にてオークストライアルのG2フローラステークスが行われます。
このレースで注目を集めているのが、エアグルーヴの血を引く馬であるスカイグルーヴとレッドルレーヴです。

皆さんご存じのように、エアグルーヴは1996年にオークス、1997年に天皇賞(秋)とG1で2勝を挙げた1990年代後半を代表する牝馬です。
繁殖入り後もアドマイヤグルーヴやルーラーシップ等の仔を生み、現在も日本競馬界に影響を与えている程の良血一族として知られています。
また、エアグルーヴの活躍を端緒に、日本競馬において牝馬が牡馬との混合G1で立て続けに勝利を挙げるようになったことでも象徴的です。

さて、今回のフローラステークスに出走するスカイグルーヴの母がアドマイヤセプター、祖母がアドマイヤグルーヴ、曾祖母がエアグルーヴにあたります。
今や曾孫の世代が現役の競走馬になっているのですね。
スカイグルーヴの叔父は、2015年に皐月賞と日本ダービーの2冠を達成したドゥラメンテ。

もう1頭注目されているレッドルレーヴは、母がラストグルーヴ、そして祖母がエアグルーヴです。
母のラストグルーヴは現役時1勝しか挙げられませんでしたが、レッドルレーヴの兄にあたるランフォザローゼスは、昨年2019年のG2青葉賞で2着に入り、G1日本ダービーに出走しました。

また、ヴォリアーモやフアナの父が、エアグルーヴの仔のルーラーシップ。
ルーラーシップも種牡馬として活躍しています。

こうしてエアグルーヴの血脈を辿っていくと、競馬がブラッドスポーツの側面を持っていることが再確認できます。
明日のフローラステークスはどんな結果となり、オークスへと果たして繋がっていくことができるのでしょうか。

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