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蛯名正義騎手らが新規調教師免許試験合格

JRAは12月10日、2021年度の新規調教師免許試験の合格者を発表しました。

今回の合格者は7人ですが、その内、蛯名正義、西田雄一郎、畑端省吾、村田一誠の4人の現役騎手も含まれています。

蛯名正義騎手は1969年3月19日生まれ、北海道札幌市出身の51歳。
武豊騎手らと同期の競馬学校騎手課程3期生として1987年に美浦・矢野進厩舎所属としてデビュー。
1996年の天皇賞(秋)をバブルガムフェローに騎乗して優勝し、G1初制覇を果たしました。
1999年には、エルコンドルパサーの長期フランス遠征に帯同し、G1凱旋門賞では2着。
2010年の凱旋門賞でもナカヤマフェスタに騎乗して2着と、いずれもあと一歩で優勝を逃しています。
2010年には、アパパネに騎乗してG1桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬3冠を達成しています。

斯様に華々しい活躍をしてきた蛯名騎手ですが、2014年のG1日本ダービーでイスラボニータに騎乗するも、ワンアンドオンリーの2着に敗れるなど、悲願の日本ダービー制覇を騎手として果たすことはできませんでした。
今回、3回目の受験で合格となりましたが、昨年12月28日の中山競馬で本馬場入場時に落馬し、右踵骨粉砕骨折の重傷を負った際、わたしは失礼ながら「早く引退して調教師免許試験受験に専念して欲しい」と思った程です。
それでも今年5月に復帰してからも、調教師免許試験受験のために長期離脱していました。
51歳になってからの調教師免許試験合格となり、70歳定年制である調教師としての実働期間は短くなりますが、「蛯名正義調教師」は果たして管理馬を日本ダービー優勝へと導くことができるでしょうか。
そして、アパパネの子孫を管理することはあるのでしょうか。

また、西田騎手、村田騎手といった新潟競馬場の芝直線1000mのレースを得意とする騎手も今回の試験で合格しています。
気になるのは、次に「千直マスター」と呼ばれる騎手が誰になるのかでしょう。

西田騎手は1974年10月14日生まれ、神奈川県出身の46歳。
1995年に騎手としてデビューしましたが、1999年に騎手免許を返上し、牧場勤務を経て2005年に騎手免許を再取得。
以後は、G3アイビスサマーダッシュを2勝するなど、新潟競馬場の芝直線1000mのレースで顕著な活躍を見せます。

村田騎手は1978年12月20日生まれ、新潟県出身の41歳。
武幸四郎調教師らと同期の競馬学校騎手課程13期生として1997年にデビュー。
村田騎手も2007年にサンアディユでアイビスサマーダッシュを優勝しています。
近年は調教師免許試験受験のために騎乗機会が激減していました。

今回の新規調教師免許試験合格者は2021年1月1日付での免許交付となりますが、蛯名騎手のみ3月1日からの免許となります。

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