経済白書よりの抜粋
ーーー以上が調査の結果であるが、以下、昨年時の調査と同様、フィールドワーク時に実施したインタビューから抜粋して掲載する。インタビューは12月26日午前7時から午後11時までに街頭で実施した。前記した定型から質問を始め、その答えに基づいて、必要があれば調査員が追加で質問した。
1.この地域でこのクオリティか、と愕然としたと言っても過言ではない。通常ならば、チキン、ケーキなどの大量の食べ残しが出るはずだが、今年はそれが少なく、また出ていても以前ほどの美味しさが感じられない。今日に期待していたが、冬を越すには不十分と言える。景気の悪さを痛感する。(烏)
2.子育てを繰り返す立場からすると、やはりしんどいと感じられる。競争が熾烈になり、これから先は飢える者も出ることは想像に難くない。寒さも厳しく、地上に出るだけでも不安を感じる。ただ、捕獲者の動きも鈍っているのがわかるので、そこは評価ができる。いずれにせよ、厳しい。(鼠)
3.暖房が早めに切られるようになり、生死に関わる事例が増えている。暖かいところを手に入れるための競争も例年より激化している。母子共に凍っているのが見つかったりと、気落ちさせられるような事態が増えているのは事実。この地域から集団で出ていくことも検討し始めている。絶望的と言ってもいいのでは。(虫)
4.無闇に関わり合いになられることが増えてきている印象。暖かさからいうと評価はできるが、食べ物を持っていることが例年に比べて極端に少ないので、改善してほしい。慈善でやっているわけではない。室内で暖を取らせてくれるところは減っている。常に取り締まりの噂もあり気が抜けない。(猫)
5.例年に比べて取り締まり件数は増えている。気軽に持ち歩いている感じがあり、非常に危惧している。景気が悪いと感じられる分、他のことで気晴らしをせざるを得ないことはわかるが、そこは堪えて生活して欲しい。こちらもオーバーワーク気味で、1日の件数が多く、しんどさがある。(探知犬)
以上がインタビューの抜粋である。調査結果からもわかるように、全体として悲観的な意見が多い。「冬を越せない」の回答は過去最高を記録している。「家が無くなる」「家族と別れて暮らす必要がある」も突出している。調査結果を踏まえた対策が急務であり、直ちに検討に入ることが望まれる。
judge/判断する
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