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RubyKaigi 2024@沖縄に参加してきました

こんにちは。ツクリンクでバックエンドエンジニアをやっていますてつです。
今回はじめてRubyKaigiに参加してきたので、「行ってよかったなぁ」というところを報告させていただきます。
ちなみに、ツクリンクは昨年に続きRubyKaigiのSilver Sponsorとして参加させていただいています。

この記事を読む対象になりそうな人

RubyKaigiはRubyに関する国際的なカンファレンスで、Rubyが日本人によって開発された言語ということもあって毎年日本で開催される…とか諸々RubyKaigiについてはここを参照してください。
今回私は初めての参加でしたが、参加前の私のように

「RubyKaigi興味はあるけど遠いし難しそうだしお金かかるしなぁ、今回はオンラインでいいや」

出典:以前のワタクシ

といった人をお布団から出してあげるお手伝いができればと思います。
初めて参加する方にとってちょっとでも役に立てればうれしいです。

なぜ参加したのか

RubyKaigiには以前から、「Ruby触っているならRuby使った事例とか今後の方向性は把握しないとな」という感じで興味はありましたけど、お恥ずかしいことにお金と時間をかけていくほどのモチベーションはありませんでした。
ところが、今回は会社が参加費や交通費や宿泊費を負担してくれるとのことだったので、それなら是非とも甘えちゃいましょう!と、当初はヨコシマなモチベーションで参加しました。ありがとうございます弊社。

RubyKaigiに行くとお得な人はこんな人

すでに参加した経験がある人は、何も言わないでも参加すると思うのでそれ以外の人にフォーカスして書きます。

  • 自分には仕事以外での技術的なアウトプットが足りていないと思う人

  • 個人開発することのメリットは分かっても、どうにも腰が重くて手が動かない人

  • 休日もプログラミングやってる人って何が楽しくて続けられるの?と疑問を持っている人

  • 地域の勉強会やもくもく会に参加した経験があり、「これならオンラインでもいいや」と考えている人

つまり自分でプログラミングに対する情熱が足りてないと感じ、そしてそれを課題に感じている人は、RubyKaigiに参加すると何か思い出すかもしれないですよ。というお話です。

事前準備は必須ではないがMUST

準備ゼロで参加しても楽しめる要素はたくさんありますが、事前に準備をしておくと得られるものは全く違います。ここではひとまず私が事前にどんなことをやっていたかを書いておきます。
色々書いていますが、ざっくりいうと技術的な予習をすることと、現地に行く人との繋がりを薄くでもいいので作っておくことです。

詰め込みすぎない程度に気になるセッションをリストしておく

開催の数週間前になるとセッションのスケジュールが公開されます。各セッションについての概要が記載されているので、いくつか目をつけておくと良いです。英語のヒアリングが苦手な方であれば、日本語のセッションをおすすめします。
ただし、当日はいろんな企業がブースを出展しているので、それを回る時間を考えるとすべての時間帯をすべてセッション視聴に費やすのはもったいないです。とりあえず一日に1,2時間くらいはブースを回る時間に当てるつもりでいるとちょうどよいと思います。

事前学習

気になるセッションを見ていくと、よく出てくる単語が目につくと思います。RubyKaigi 2024で言うと、「Parser」がよく出てくるテーマでした。よく出てくる単語ということは気にしている登壇者が多いのでいまのRubyの流行ということになるのかな、と感じました。
なので、気になる・よく目にするキーワードについては基本的なことだけでも事前に学習しておくとセッションの内容の理解度は上がります。
私は複数の型が「Ractor」についてのセッションを予定していたのでRactorについては基本をおさえてから行きました。

当日会える人とのつながりを持っておく

現地に行ったときに知り合いを作っておくと、その知り合いとセッションを回ったり、ランチをご一緒したりできて、交換出来る情報の質もあがります。
また、もしその知り合いがブースを出展している企業の方であれば、ブースに立ち寄ったときにその企業の方ともつながることができます。
コミュ力がツヨツヨの方であれば事前にX(旧ツイッター)でRubyKaigi行きそうな方にリプしたりできるのですが、私の場合はそこまでデキる人ではなかったので以下のことを事前にやっていました。

- 地域の勉強会に参加

私の場合はとくにRubyKaigiのためではなかったのですが、近所の勉強会に参加していました。都内の方にとっての有名どころでいうと「銀座.rb」や「表参道.rb」などの勉強会コミュニティのイベントに、できればオフラインで参加すると当日の動きにもプラスになります。
だいたいのイベントは無料で参加できます。そんな勉強会に参加したことがないという人でも、いきなり「今回始めての参加です🙇」とか言っとけば全然受け入れてもらえる空気感のところばかりなので、とりあえず参加しておきましょう。

- Slackグループ「ruby-jp」に参加

RubyのSlackグループはコミッターの方々も普通に会話していたりするので、登壇者のことを事前に知ることが出来ます。
また、Ruby以外の趣味でつながるチャンネルもあります。私は幸いにもここでおなじ趣味を持つ方と事前に繋がれて、現地では趣味のことで一緒に盛り上がることができました。
とりあえず入っておいたほうがよいチャンネルは以下です。

  • newbie:はじめましての挨拶をするチャンネル。入ったらとりあえずここで挨拶しておくとよいです。

  • regional_rb:地域の勉強会情報がながれてきます。どのようなコミュニティ・イベントがあるかをある程度ここで知ることができます。

  • rubykaigi:RubyKaigi関連の話題のチャンネル。開催が近くなるとセッションの登壇者やコミッターの方々がここで会話されます。

  • support:Rubyに関する質問ができます。もちろん有志での回答なのでレスポンスや解決の保証はされないです。

はじめてのRubyKaigiの感想

最初は会社が参加費や交通費や宿泊費を負担してくれるから、という理由で行きました。もし来年は状況が変わって、それらの費用を会社が負担できなくなったとしても多分自腹で行くだろうな、という程度には意識が変わったと思います。

消費者的な観点から開発者的な観点へ

これまではRubyを消費者的な使い方をしており、何か上手く動かないことがあればRubyを疑うようなことはほぼありませんでした。今回RubyKaigiに参加し、コミッターの方々のセッションを視聴することで、RubyやRuby Gemsはまだ完全ではないこと、飛び抜けて優秀なエンジニアでなくともコミットしていく余地はあることを感じることができ、Good First Issueを漁る気になれました。

多くのRubyエンジニアと会うことでの刺激

事前にコンタクトを取っていた方を通して、一気に繋がりが増えたことを実感しています。Rubyエンジニアとしての繋がりも増えましたし、ボルダリングの仲間という形でつながることもできました。
これは地域のコミュニティでもできないわけではないですが、RubyKaigiのように大規模なイベントでなければこの増え方はなかったなと思います。

やっておけばよかったなぁということ

パーティーへの参加

私はパーティーな雰囲気や人が多いところが苦手なので、RubyKaigiや各社主催のOfficialPartyやDrinkUpなどのイベントは積極的に参加しなかったのですが、現地で人と会って繋がりを増やしてからは「行ったら楽しかっただろうなぁ」とちょっとだけ後悔しています。もちろんお金がかかるのでバランスは大事ですが、来年はもう少し積極的に参加してみようかなと思っています。

今後について

意識が変わって、そのあとは?

意識が変わっても行動に繋がらなければ意味はないので、小規模でも個人でプロダクトを作ってみる、英語を勉強する、Good First Issueを漁るなど、小さなことでもいいから行動につなげることが直近の目標です。

弊社

弊社「ツクリンク」はRubyKaigiのSilver Sponsorとして参加させていただきましたが、社員に対してもRubyKaigi参加のための費用を負担してもらったり、開発環境や自己研鑽にも支援してもらえるとてもいい会社です。
ツクリンクでは一緒に働く仲間を募集していますので、
もし興味がある方がいれば、ぜひご連絡ください。

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