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決勝は、”京都成章ー桐蔭学園”

「姫、予想当たりましたね。」

「当たったは当たったけどな、そんなに”やたー!”とか”ほれ見てみ!”みたいな気分ちゃうねん!」

「ほー?どうして???」

「まあ、桐蔭学園はな、思った通りの横綱相撲でな、貫禄見せた感じだったからな!」

「そうですね。なんていうのかな?小結、関脇クラスの連中が、がむしゃらに挑んでくるのを胸で受けて、2、3歩下がってから、余裕を持って、確かめるように一歩一歩推し進んでいくような勝ち方でしたね。」

「まあ、選手は結構いっぱいいっぱいなのかもしれんけど、でも、見てる方には余裕を感じさせる出来栄え!」

「三保ヶ関部屋、伝説の大横綱、北の湖を連想させるような試合運びですね。」

「そうじゃな・・・。」

「激しく当たられてもな、で、まわしが取れなくても、下がりながら、グッと食い止めてね。小手投打って、体勢を崩してから、左四つ、そこから確かめるように、グイグイっと、出ていく感じ。」

「そうそう、そのまま、余裕で、寄り切ったり、釣り出したり。相手が、悪あがきのように暴れたら、豪快に上手投げ!もう、『憎たらしいほど、強い』って言われたものよの!」

「なんでもできましたよね。」

「なー!」

「で、もう一つの準決勝戦は?」

「京都成章、見事じゃった。持ち味を出して、タックル行って、ピラニアのようにボールにたかって、カウンター!」

「ふむ、姫の予想通りじゃないですか?」

「じゃがな、東福岡。西の横綱同士で、消耗戦やって、中1日じゃったろ???なんか、刀折れ、矢も尽きた猛将、本多忠勝の討ち死にのようで・・・」

「本多忠勝って、家康の猛将の?そんな死に方でしたっけ???」

「いいや。違うぞ。本多忠勝は、戦国末期のあの時代において、亡くなった時に体に刀傷一つなかったという、猛将にして、幸運児!戦場において、家康の信頼も第一だったというツワモノよ。」

「あー逆にだから・・・。」

「そう、ベストコンディションで戦わせてやりたかったなー!w」

「もちろん、相手も消耗していたので、同一条件ではあるんですけどね!」

「まあ、そうなんじゃけどな。しかし、おとといの、”後半48分”を見てしまったのでなー!」

「相手の仰星も、西の横綱、横綱同士で潰しあって、・・。的な妄想を禁じ得ぬのよ。」

「高校生は、冬休み中にウインターカップ終えることが基本ですからねー・・・。」

「まあ、そうじゃな・・・。」

「で、”予想あたりー!やリィーーー!”みたいな気分ではないってわけですね。」

「そう、平敦盛の墓の正面に、ひそりと祀られた熊谷次郎直実(京都・黒谷の金戒光明寺)のように、なんかな、紅葉に包まれて、ひっそりとした気分で居たい気持ちではあるのよ。」

「まあ、しかし、これも勝負のあや。トーナメントは、それもアジというものではないですか?」

「そうじゃけどな、残念よ。決勝、西の大関が東の正横綱に果敢に挑む、その対決を楽しみにしたい。」

「1月9日ですね!」

「決勝戦は、やって見なければ、わからぬよ。形にハマれば、京都成章も、貫通力あるしな。それに、ディフェンスからリズムを作るチームだから、後半までせって、桐蔭学園の面々に、”あれ?なんかおかしいぞ!”って思わせられるような試合運びになれば、勝負のあやが出てくるじゃろ?」

「そうですね。中3日あるしね、いまは、ゆっくり休んでもらいたいですね。」

「そうじゃな。」



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